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magomeさん のコメント

年末の忙しい中、号外ありがとうございます。
安倍氏の靖国神社参拝を冷やかな目で見ていた私ですが、今回取り上げてくれた参拝後の談話を読んで、自分の気持ちは怒りで抑えきれなくなりました。なぜなら、英霊となった靖国神社に祀られている魂が「犠牲者」にされ、「不戦の誓い」によって「無駄死に扱い」されてしまったからです。
私は、祖母の叔父にあたる曽祖伯叔父が支那事変で戦死しています。曽祖伯叔父は徴兵で陸軍の兵士となり、満州事変にも参戦しましたが、生涯独身でしたので戦死した後は、誰も曽祖伯叔父の家系を引き継ぐことはありませんでした。曽祖伯叔父は戦史後、幸いにも曽祖伯叔父の父(私の五代前の祖父)によって靖国神社に祭神されていたので、私が崇敬奉賛会に入会したときに祭神依頼の手続きをして、祭神の記を作成してもらい、その後に遊就館の片隅に他の英霊ともども遺影を飾らせていただきました。いまでも多くの遊就館を訪れる人々に曽祖伯叔父の遺影を見てもらっていると思うと、曽祖伯叔父の魂もいくらか慰められるのではと思います。
 曽祖伯叔父の実家は寺でしたが家が貧しく、幼少のころより他の寺に養子に出されていましたが、成人して機会が訪れれば寺を継ぐはずでした。しかし、寺を継ぐ前に戦死してしまったために所属する寺もないまま、墓だけが残ることとなりました。ただし、戦死を遂げて英霊となったためか、曽祖伯叔父の墓は周囲の墓に比べて作りは立派でした。
 安倍氏の談話を読んでいると、この談話が遊就館の展示内容とは全くかけ離れた内容であることは遊就館を一度で訪れればわかると思います。また、私の曽祖伯叔父の墓も「犠牲者」であるならば、あんなに立派な墓は立てられないはずですし、「犠牲者」と認定してもらう為に靖国神社に祭神をされた訳ではなかったはずです。黒船来航以来、迫りくる欧米列強の帝国主義から独立を守るために立ち上がり、命を捧げた英霊を少しでも意識していれば「不戦を誓う」という英霊に対する罵倒は絶対にできないはずですし、ましてや英霊を「犠牲者」と見下す行為は明らかに靖国神社を冒涜するために来ているのと同じで、正直、もう、二度と来ないでほしいというのが私の気持ちです。
 これでは、明らかにネトウヨ、ネトバカ、そしてネトバカ、ネトウヨを裏で操っている極左に推されている安倍氏の無様な政策の隠れ蓑のための靖国神社参拝であるとしか思えず、安倍氏が神社に参拝するときは外交や政策で我々が想像する以上に不味い状況に立たされているのではと思えてならないのですがいかがでしょうか?もし、靖国神社参拝で大勢の報道機関が押し寄せているならばそれだけで報道機関は安倍氏の他の政策から目を逸らすことになりますし、小林師範のライジングも同じです。あれだけ問題となった特定秘密保護法やTPPが今現在どうなっているのか、全然、新しい報道が見られないのですが、この点、小林師範を含む、師範方はちゃんと情報を追っているのかすこし、心配になります。いらぬ心配であれば大変失礼ですが。
 今年も新年を靖国神社で迎えますが、安倍氏の参拝後の談話を読むと、現在、我々臣民が選んだ首相であるばかりに、とても英霊たちに合わせる顔がなく、また、靖国神社から足が遠のきそうです。
No.60
130ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
(号外 2013.12.28発行)   ゴーマニズム宣言 「失笑!安倍首相の靖国参拝は『不戦の誓い』だった!」   首相の靖国参拝はもう新たな局面に入ったのではないだろうかと思っている。 どうせ来月発売の自称保守&ネトウヨ系の言論誌は、安倍首相よくやったと絶賛一色だろうが、国際的な感覚が全くない、内弁慶な議論でしかない。  以前のように朝日新聞や左翼が中韓にご注進に及んでこの問題をこじらせてきたとか、中曽根総理が「公式参拝」を言い出すまでは普通に靖国参拝していたとか、その頃は中韓も文句を言わなかったとか、そういう歴史的事実を述べても、アメリカを始め世界に対して説得力を持つレベルではなくなった。  安倍首相の靖国参拝を受け、在日米大使館は「失望した」と声明を出したが、それを安倍政権が軽く受け止めていたため、米国務省がさらに同じ内容の声明を出して、米政府の姿勢を明確にした。  日米防衛相の電話会談も延期になって、ようやく日本政府も事の重大さに気づき始めたようだ。  アメリカだけの話ではない。欧州でも安倍政権は失笑されている。  一国の首相にしては世界からの視線に鈍感過ぎるのではないか?  安倍首相は世界中から異様なタカ派だと見られている。  フランスの極右政党党首ルペンや、ロシアの極右政党党首ジリノフスキーのように、短絡的で偏り過ぎた極右の首相と思われているだろう。  わしの目からは、もはや完全な ネトウヨ首相 だ。ネトウヨと同レベルの国際感覚なのである。  慰安婦問題もそうだが、首相の靖国参拝は、もう国際的には新たな局面に入ってしまって、自称保守論壇の内向きな強硬意見は、日本を孤立させるだけの自慰行為になってしまった。  そもそもわしは小泉純一郎の首相在任中の靖国参拝の時も警告を発していたのだが、新自由主義・グローバリズムで、日本の国柄を破壊する政策を遂行するために、ナショナリズムは利用されるようになってしまった。   靖国参拝はもはや新自由主義の隠れ蓑になってしまったのだ。  この矛盾がどうしても自称保守&ネトウヨには理解できない。靖国参拝さえしておけば愛国者と認定する単細胞が、今の自称保守&ネトウヨなのである。  しかもこの連中は皇位継承問題では「男系Y染色体固執」で団結しており、天皇陛下の御意思も踏みにじって恬として恥じない。皇統断絶の危機を招来している一群なのである。   つまり「天皇なきナショナリズム」だ。  天皇のため、郷土(クニ)のために戦った英霊たちは、悲嘆に暮れていることだろう。  しかも自称保守にしても、かつて小泉が8月15日を避けて参拝した時には批判していたはずである。  だが今回の12月26日という無意味な日の首相参拝には、なぜかこぞって称賛の声を挙げている。  いつの間にやら靖国参拝のハードルはすっかり下がり、いつでもいいから、とにかく行きさえすりゃいいということになってしまったようだ。  さらに肝心なことは、首相が靖国神社をどういう場所と捉え、何のために参拝するのかという意識である。  安倍は今回どういう意識で靖国神社を参拝したのかを、談話で発表している。その談話のタイトルは 「恒久平和への誓い」 というのだ! http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/discource/20131226danwa.html  これだけで、安倍は靖国神社がどういうところか一切理解していないということが明らかである。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!