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magomeさん のコメント

岸端編集長、小林師範、泉美師範、時浦師範代、今週も配信お疲れ様です。今回のライジングはとても興味深い内容で一杯でした。
 小林師範の「天皇論」および「新天皇論」を読むまでは皇室の方々は皆、一貫して臣民の誰よりも我が國、日本のことを真剣に考えて下さると信じて疑っていませんでした。しかしながら自称保守の論客が三笠宮寬仁親王殿下や寬仁親王殿下の娘である女王殿下二人に接近することになってからふと、天皇皇后両陛下や皇族の方々が公式に話される内容と女王殿下および寬仁殿下の華される内容があまりにもかけ離れていることに疑問が拭いきれませんでした。今回、ライジングを読んで、やっと、その疑問がなんだったのか解けました。
 田中卓博士の三笠宮殿下に対する「直言」および小林師範の今回のライジング発信は相当の御覚悟があってのことであることが内容からして伺えることが出来ます。社会主義革命が20世紀初頭に誕生すると同時に君主国が次々と滅び、革命後には共産主義を広めようとスパイが世界各各地に流れ込みました。日本とて例外ではなく、共産党が國内で結成されて治安維持法が作られる働きとなりましたがそれでも尾崎秀美やゾルゲなどの共産主義の工作員が暗躍することによって國運を左右する事態にまでなったことから、共産主義に対する姿勢は他の列強国と同じく不十分であったと言わざるを得ないでしょう。これは大東亜戦争後にアジアが欧米列強から独立する一方で共産主義陣営が拡大して強大化したという結果が物語っています。このなかで最も反省すべき点と教訓とするべき点は皇室に反日思想を吹き込ませることによる危険思想の流入を許してしまったことと、共産主義を含む反日、対日工作員は皇室を含む、どこの陣営にも潜り込んで暗躍することが可能であるということだと思います。三笠宮殿下が何時から反日思想を本当にお持ちになられたのかは正確にはわかる事はできませんが、三笠宮殿下に「直言」できる人が当時、だれもいなかったのか、また、対日工作の皇室への侵透を警戒した側近が殿下の周囲にいなかったのかと思うと、戦前も現在も皇室を過剰に信頼しすぎて持ち上げてしまう傾向があると思えてなりません。
 戦後、建国記念日復活に先陣を切って妨害した三笠宮殿下を背負うことになった皇室の苦悩は想像を超える者であったと思います。また、当時皇太子だった今上陛下と美智子皇后の御結婚を強硬に反対し、自称愛国者を担ぎ上げて皇室の御意向に背いて結婚を止めさせようとした旧皇族と同じく、旧皇族系の子孫や三笠宮殿下の息子の寬仁殿下も先代の意向をそのまま受け継ぎ、言葉を駆使しながら臣民に天皇陛下の御意向と対立するように仕向けさせているのだとしか思えません。戦後の三笠宮殿下や寬仁殿下の働き、そして戦後の旧皇族と旧皇族系子孫の働きを見れば昭和天皇による皇籍離脱の申し渡しと、秋篠宮親王殿下の御言葉である「皇族の数が少ないことは決して悪いことではないように思えます」という発言がまったく正しい判断であり、正しい御言葉であったことが今回のライジングで証明されたのだと思いました。小林師範は最後に「極左こそがネット右翼を扇動しているという見方も出来るだろう」と述べられましたが、極左活動家と思われる人物がアマゾンのレビュー欄でも堂々と田中卓博士や小林師範やTPP加盟反対論者、原発推進反対論者の著書に悪印象を与えるために堂々と活動し、さらに仲間を勧誘するまでに至った現在では、もはや自称保守、ネトウヨ、ネトバカは極左活動家に薬害エイズ運動の「支える会」の時と同じく、事実上乗っ取られた状態なのだとみるべきでしょう。しかし、「支える会」の時と違って、今回は皇統断絶の危機、原発による国土の損失、TPPによる文化、文明の崩壊という國家存亡の危機に直面する難題ばかりで首相までもが自称保守、ネトウヨ、ネトバカに熱烈に支援されている事態となっているのですから事態は「支える会」の時とは比べ物にならないくらいに深刻としか思えません。小林師範の御覚悟を一読者として見守りつつ、自分たちにも降りかかる難題を自分たちの現場で立ち向かう覚悟を養わなければならないと強く感じました。
 時浦師範代の「Wiki直し」を読んで、「独自研究」の部分を読んで笑ってしまいました。正直、ゴー宣関連は「Wikipedia」ではまず、読みませんが、この「天皇論追撃編」は小林師範に反発を抱いている私怨の塊のような輩が書いているとしか思えず、読むに堪えない文章だったことだけは覚えています。実は、「天皇論追撃編」に限らず、皇室関連全般、特に皇位継承問題や女系天皇についても皇統男系固執者が私怨だけで書いたとしか思えない無知、無学な内容ばかりでこちらも読むに堪えない内容でした。ですから次回の「Wiki直し」はクライマックスであることから楽しみにしています。
 泉美師範の「ザ・神様」もいよいよ、オオクニヌシの独り立ちということでしょうか?実は仕事でも実習でも指導者がいるのといないのとでは同じ現場も全然違うように見えて、いままで一人でやってきた仕事も始めてやるようで上手く手が付けれなかったりすることがありますが、オオクニヌシも独り立ちの第一の壁にぶち当たったから自分を見つめ直す時が来たのですね。オオクニヌシ頑張れ!誰だって初心はそんなものさ!とはいえ、どうなってしまうのでしょうね。魂もオオクニヌシ本体も。次回も楽しみです。
最後に岸端編集長、人間60過ぎるとあちこち身体に故障が出てくると言われていますので、これからも小林師範が予想もしない病を患わないように、補佐をお願いします。私の母も60過ぎてからそれまで健全だったはずの肝臓を傷めて手術することとなりました。小林師範もくれぐれもお体をお大事に。
来週も楽しみにしています。
No.89
129ヶ月前
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第74号 2014.2.18発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…2月11日、安倍首相はこの日、「建国記念の日」を寿ぐメッセージを出し、産経新聞は社説で未だに政府主催の式典が開かれないことを嘆いていたが、この祝日の成立に最も寄与した人物を知っているのだろうか?一方、「建国記念の日」制定に反対し、「天皇の戦争責任」にも言及し左翼学者にもてはやされた「赤い宮様」が、皇位継承問題において「男系維持」を唱え自称保守派を操っている。その真意とは? ※「ザ・神様!」…突然の解散に見舞われた、神代の国土開拓コンビ「デコボコブラザーズ」。知恵者のスクナビコナに去られ、不安と絶望と焦燥とに駆られるオオクニヌシ。心のなかは「お先真っ暗」!国造りはどうなるのか!? ※馬鹿が百科を書いている…!!ウィキペディアの記事を徹底的に添削しちゃう大好評「よしりんウィキ直し!」。回を追うごとにひどくなるウィキペディアの記述、その傾向は今回もさらに続いて、飛躍的に最凶最悪の度合いを増していた!ウィキ運営からも目に余るルール違反と見なされた記述とは? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第75回「『建国記念の日』に反対した三笠宮崇仁殿下の情念」 2. しゃべらせてクリ!・第35回「貧ぼっちゃまきょうだいの絆に涙ぶぁい! の巻〈後編〉」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第27回「われは汝、汝はわれ。オオクニヌシの魂から生まれた国造りパートナー」 4. よしりんウィキ直し!・第15回「ゴーマニズム宣言⑪:『天皇論追撃篇』(新天皇論)①」 5. Q&Aコーナー 6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 7. 読者から寄せられた感想・ご要望など 8. 編集後記 第75回「『建国記念の日』に反対した三笠宮崇仁殿下の情念」  2月11日、わしは 田中卓 氏(皇学館大学名誉教授・古代史学の泰斗)に頼まれて大阪の国民会館で講演したが、そのとき「 建国記念の日 」の成立には、田中卓氏ら尊皇の本物の保守知識人と、左翼勢力のシンボルとしてこの祝日制定に猛反対した 三笠宮崇仁親王殿下 の激しい論争があったことを話した。  安倍首相はこの日、「建国記念の日」を寿ぐメッセージを出し、産経新聞は社説で未だに政府主催の式典が開かれないことを嘆いていたが、そもそも安倍首相も産経新聞も自称保守派&ネトウヨも、この祝日の成立に最も寄与した人物を知っているのだろうか?   それは皇統の「女系公認」を主張する田中卓氏である。   そもそも神武天皇の実在を証明したのは田中卓氏なのだから、この学者がいなければ「建国記念の日」は2月11日に復活することはなかったはずだ。  現在の「建国記念の日」は、昭和23年(1948)までは「 紀元節 」といった。  初代天皇・神武天皇が橿原宮に即位した日を『日本書紀』の記述から推定し、日本の建国を祝う日として明治6年(1873)に定めたのである。   しかし戦後、GHQによって紀元節は廃止されてしまった。  そこで本土の占領が終了した昭和27年(1952)から「 紀元節復活運動 」が盛り上がりを見せるようになる。  世論は復活賛成が圧倒的で、昭和32年(1957)に自由民主党の衆議院議員らが「 建国記念日 」制定に関する祝日法改正案を国会に提出。しかし日本社会党の反対によって審議未了となった。  その後も根強い国民の希望がありながら、左翼政党や「進歩的文化人」らの反対により、「建国記念日」制定の法改正案は9回も提出と廃案を繰り返し、10年近くにも及ぶ攻防が繰り返された。   その間、左翼側に立って「紀元節復活反対」の運動に大きな役割を果たしたのが、昭和天皇の弟で現在98歳の 三笠宮崇仁(たかひと)殿下 である。  三笠宮殿下は昭和32年(1957)、日中友好論者(もちろん左翼)の東洋史学者、三島一の還暦を祝う会のあいさつで、次のような発言をした。 「2月11日を紀元節とすることの是非についてはいろいろ論じられているが、肝心の歴史学者の発言が少ないのはどうしたわけか」 「先日松永文相に会ったとき、『日本書紀に紀元節は2月11日とは書いてない』といったら驚いていた」 「このさい、この会をきっかけに世話人が中心となって全国の学者に呼びかけ、2月11日・紀元節反対運動を展開してはどうか」 「この問題は純粋科学に属することであり、右翼左翼のイデオロギーとは別である」 「日本書紀に紀元節は2月11日とは書いてない」なんてことを問題視しているのにも驚くが、「純粋科学に属すること」という発言も不可解である。  紀元節復活論争では、戦前の正史批判によって 左翼に絶大な人気があった 津田左右吉 でさえ「 史 実ではないが、キリストや仏陀の降誕も同様なことだ 」として、儀式としての祝日を是認 したのだが、三笠宮にはこのような見識もなかったのである。  この三笠宮殿下の発言は毎日新聞同年11月13日付でスクープされ、大きな波紋を巻き起こした。  これを機に、尊皇派の学者・論客が立ち上がり、翌昭和33年(1958)4月に『 神武天皇紀元論―紀元節の正しい見方― 』という本を刊行。  この編集・刊行を担当したのが若き日の 田中卓 博士で、企画から出版までわずか1ヶ月半で、 平泉澄・肥後和男・樋口清之・葦津珍彦・小野祖教・田中卓 など、錚々たる25名もの学者が執筆し、「紀元節」賛成の論文集を発行したのだった。   田中氏はこの本が完成するとすぐに、三笠宮家に献上。これは三笠宮殿下に対する「諫言」だった。   しかし三笠宮殿下の「紀元節復活反対」はもはや「信念」と化しており、著名な左翼系の学者に電話をかけたり、自筆書簡を郵送したりと、直接の働きかけまでしていた。  そして昭和33年11月、殿下は歴史学者として所属していた 「史学会」の東京大学における大会総会において、「反対決議をせよ」と強く主張。 坂本太郎理事長がこれを「政治的」だとして拒否すると、脱会を宣言して席を蹴ったのだった。  三笠宮殿下は「文藝春秋」昭和34年(1959)1月号では、『紀元節についての私の信念』と題して次のように語っている。 「真理を主張するのがなぜいけないのか」 「紀元節の問題はすなわち日本の古代史の問題である」 「(紀元節復活に反対するのは)生き残った旧軍人としての私の、そしてまた今は学者としての、責務である」 「もし二月十一日が祝日にきまれば、われわれはその廃止運動を展開するであろう」  この中で 「旧軍人としての」責務 という発言があることに注目してもらいたい。  三笠宮は戦時中、陸軍大尉として南京の支那派遣軍総司令部に勤務していたが、その時にシナ軍のプロパガンダをすっかり信じ込んでしまったらしく、離任の際には総司令部の全将校を前に、「 軍部が中国に対して反省と謙虚さを欠いて侵略したことを厳しく批判 」する内容の講和を行ない、「 情誼的で人情を重んずる 」中国人の心情を理解せよと説いていた。  戦後は「 人数は関係なく、南京大虐殺はあった 」とか、「 八路軍の婦女子に対する厳正な軍規と、モラルなき日本陸軍の蛮行 」とかを語り、「 天皇の戦争責任 」まで言及した。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!