諫議大夫さん のコメント
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第90号 2014.6.24発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…いまNHKのワールドカップ中継テーマソングとして連日流れている椎名林檎の曲『NIPPON』の歌詞が物議を醸している。『NIPPON』から読み取れるものとは?W杯や五輪の度に噴出するナショナリズムをどう捉えるか?さらにタカ派的言動、極論的発言、差別的な暴言などが目立つようになった、日本のナショナリズムの実態を直視せよ!
※「ザ・神様!」…タケミカヅチの活躍によって、ようやく豊葦原の水穂の国の統治権は天照大御神の子・アメノオシホミミに譲られることに。いよいよやってきた天孫降臨の時!!…が、しかし!この期に及んで再び妨害が!?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!「花子とアン」ではどの女優が好き?公立中学校の教師が授業参観を休んで、のど自慢に参加していた件、どう思う?電車内で痴漢事件に遭遇!でも冤罪かも…こんな時どう行動すべき?男性の若手俳優では誰に注目している?男性アイドルの王道には「聖」は存在する?議会の場でのヤジをどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第91回「椎名林檎の『NIPPON』とナショナリズム問題」
2. しゃべらせてクリ!・第51回「ぽっくん的自衛権を行使さ戦車い!の巻〈前編〉」
3. もくれんの「ザ・神様!」・第35回「ニニギを待ち伏せ!?奇奇怪怪な鼻男 ~すったもんだの天孫降臨 その8~」
4. よしりんウィキ直し!・第23回「ゴーマニズム宣言⑭:『天皇論追撃篇』新天皇論⑨」
5. Q&Aコーナー
6. 新刊案内&メディア(情報連載、インタビューなど)
7. 読者から寄せられた感想・ご要望など
8. 編集後記
【生放送予定】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv183315829 明日25日(水)20時 から 「よしりんに、きいてみよっ!」 を生放送予定! テーマ 『集団的自衛権とイラク戦争』 〈よしりん談〉 泉美さんの見た映画と小説の話も聞きたいし、雑談でテーマから逸れてもOKということでやりましょう。
コメントがウザいと双方向が楽しめないので、最初から有料にします。
全部無料にして多くの人に見てほしいという願望もありますが、とにかくネット右翼の妨害行為が多い。
馬鹿を相手にしてもしょうがないので、ライジングの読者限定で放送します。 お楽しみに!
第91回「椎名林檎の『NIPPON』とナショナリズム問題」 サッカー・ワールドカップ、日本は初戦でコートジボワールに敗退、第2戦でギリシャに引き分け、残りはコロンビア戦で、予選グループリーグ突破の可能性はゼロではないとはいえ、「針の穴にラクダを通す」よりも難しい状況らしい。
わしはサッカーそのものに興味があるわけではないのだが、やはりワールドカップとなれば否応なく「ナショナリズム」の問題が絡んでくるから、その観点からは関心を持たざるを得なくなる。
ワールドカップで自国を応援するというのは 「ナショナリズム」=「偏頗心」 ではあるのだが、やはり「ナショナリズム」は劣化するし、悪性に転じる傾向が多々あるということは、最近証明されつつある。
初戦で敗退するとグループリーグ突破が極めて難しくなると当初から言われていたにもかかわらず、これに敗れた直後、渋谷のスクランブル交差点に大挙して押し寄せてハイタッチして騒ぎまくり、痴漢までしていた連中がいたが、この行動はまさに劣化ナショナリズムである。
いまNHKのワールドカップ中継テーマソングとして連日流れている 椎名林檎 の曲 『NIPPON』 の歌詞が物議を醸している。
ちなみに民放各局のテーマ曲を列挙しておくと、日本テレビがNEWSの『ONE -for the win-』TBSが関ジャニ∞の『RAGE』とジャニーズが占め、フジテレビは歌劇「アイーダ」の『凱旋行進曲』、テレビ朝日はサラ・ブライトマンの『A Question of Honor』と、従来のサッカー中継のテーマ曲をそのまま使用、そしてテレビ東京は…そもそも中継してるかどうか知らない。
こうして見ると、NHKの椎名林檎の異色さが際立っている。
例えば日テレの『ONE -for the win-』は、
「想いが繋いでくれる
奇跡は海を越えて
世界はひとつになる」
「同じ地球(ほし)に生まれ
かけがえのない 背番号(きずな)背負う」
・・といった穏当な歌詞である。
だが、これに対して椎名林檎の『NIPPON』の歌詞は
「 万歳!万歳!日本晴れ 列島草いきれ 天晴 」
「 さいはて目指して持って来たものは唯一つ
この地球上で いちばん
混じり気の無い気高い青 」
……と、極端なほどにナショナリズムを煽っている。
特に「 この地球上でいちばん混じり気の無い気高い青 」というのは、「純血思想」じゃないかと指摘されている。
日本人が「地球上でいちばん混じり気の無い気高い」民族だなどと言い出したら、これはたちまち排外主義に直結してしまうから、問題視されても無理はない。
椎名林檎は以前、愛車である中古の黄色いメルセデス・ベンツに「ヒトラー」という名をつけ、2000年発売の2ndアルバムに収録された曲『依存症』では歌詞にまで「黄色い車の名は『ヒトラー』」と入れたため、レコード会社が自主規制してその部分を消し、すでに配布していたプロモーション用テープを回収するという騒動になったことがある。
また、最近ではライブで旭日旗に似た旗を配布したり、イベントで『同期の桜』の歌詞を自筆で書いて展示したりしているらしい。
今までミュージシャンと言えば「反戦平和」で、きれいごと歌うのが普通と思ってたので、このように躊躇なくナショナリズムを歌える椎名林檎はなかなか面白い。
だが、椎名林檎の歌詞に思想的な背景を探ってもそれほど意味はない。ミュージシャン、特に椎名林檎のようなタイプは感性だけで歌を作っていて、なるべく刺激的な歌詞を作りたいという思いだけなんだろう。ちなみに椎名林檎が「ヒトラー」の次の愛車につけた名前は「ツベルクリン」だったそうだ。
いまや「世界はひとつ」だの「同じ地球に生まれ」だのという、サヨク的な歌詞では手垢が付きすぎて、聞き飽きてしまったというのは確かにある。
それよりは、偏狭なほどにナショナリズムを煽った方が刺激的でカッコイイという空気を、椎名林檎は敏感に捉えたとも言える。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
ワールドカップ、結局日本は1次リーグで敗退してしまいました。
わたしは、こうなると思っていました。
報道では、連日日本の勝利を信じる若者が映し出され、
ハチャメチャにに騒ぐ姿も散見されました。
わたしはちょっと変だぞ、とおもいました。
報道陣は、「平和な世界でで無邪気にたわむれる市民像」を
イメージして、「軍国独裁主義で自由が制限された空間」との
対比で報道しているつもりなのでしょう。
しかし、集団的自衛権で立憲主義の破壊を狙い、特定秘密保護法案で
発言の機会を奪おうとする勢力が跋扈しているのに、
「渋谷でハイタッチ」はいささか呑気すぎやしないでしょうか。
今年の春に「JAPANESE ONLY」と大書された横断幕が掲げられて、
無観客試合の処分を課せられたことなど、国民はとうに忘れ去ってしまった
のでしょうか?
劣化な、幼稚なナショナリズム、流行りすぎ!です。
椎名林檎の「NIPPON」についての賛否両論については
ネットニュース等で聞き及んでいました。
NHKのW杯イメージソングに使われていることも知っていました。
実は、今回のライジングは、テーマが「劣化ナショナリズムについて」
じゃないかな~と、火曜日、配信前の帰宅途中で、つい、そんなことを考え
ていました。そしたら、配信時、予想が、ドンピシャになって、ビックリ!
歌詞の内容については、むかし、(財界や保守系の文化人が推奨していた)
「ニッポンをほめよう」のフレーズみたいで、にっぽんはにっぽんでも
漢字の日本じゃなくてなぜカタカナのニッポンなんだ?と疑問に感じた
あの時の感覚を思い出しました。
漢字で日本とあったら、気力を十分感じるけど、
カタカナで、ニッポン、なら、なんか気力がそがれて、なんだかな、日本が
溶解している感じがしている気がしてならないのです。
そして、「鈴木議員」のヤジ発言。
この議員、過去に女性からトラウマを受けたことがあるのかいな?
と思うくらいの、女性蔑視からくる発言です。
なんだろう、保守で、自民党で、自由主義に与するものは、
みんな女性を蔑視して、それに沿った発言を
せなあかんのやろか?
それが、戦後民主主義の典型?
だとしたら、こんな戦後民主主義、わたしのほうから、願い下げです。
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