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magomeさん のコメント

ライジング配信100号おめでとうございます。

笹師範が紹介してくれた「飛べ、ダコタ」の解説は実に見事で、この村長の台詞、「戦争を始めたのはおらっちなんら」は現在でも十分に当てはまる内容なのではと思えてなりません。従軍慰安婦問題と言い、皇統男系固執運動や嫌韓、嫌中運動などのネトウヨ、ネトバカ運動と言い、自分たちで疑い、思考し、判断することを自ら破棄していざ都合が悪くなるとマスコミに騙されていた、政府に騙されていた、評論家に騙されていたと自分自身の行為を棚上げにして相手のせいにしている人々に言い聞かせてやりたい言葉だと思います。従軍慰安婦問題もいったい、どれだけの人が真実を当時知り、その事実を言えたのか少しでもこの問題で議論をした方なら身に染みて解るはずです。かつて、学生時代に大東亜戦争のことを言おうとしても司馬史観を始めとする自虐史観が支配していて最低でも昭和の日本が関係した戦争と日本軍が悪であることが大前提であり、米軍の犯罪も日本が原因で引き起こしたとされていました。この陰鬱で同省もない諦めきった空気を破ってくれた小林師範の慰安婦問題での戦いと後に発行してくれた「戦争論」がどれほどに多くの人々を救い、かつ、自分たちがいままで愚かな史観を受け入れてしまっていたのか恥じ入るべきであったか、社会における貢献は計り知れません。
かつて、私も「戦争論」を読む前は司馬史観でしたが、小林師範の「戦争論」を読んで、自分自身を幾度となく反省して、自虐史観から脱却させていただきました。自らがもっていた価値観を否定されこそすれ、肯定されたなんで一度も思ったことがありません。「飛べ、ダコタ」の村長の台詞は相手を責める前に自分自身の行動を見つめ直す見事な解説でした。
 これまで、朝日新聞以外のどこの新聞も従軍慰安婦問題の誤りを認めた朝日新聞叩きに留まっていて、いつになったら国際問題となった従軍慰安婦に対する見解や現状を記事にして紹介してくれるのか、他社叩きという内輪もめばかりやっている報道機関に内心、イライラしていました。新聞社は事実を記事にして伝える会社であることから、普通、他社の記事の誤りが認められた場合、自社にも似たような誤りがないか、誤りがあった場合どう対処すればいいか、誤った記事を書いた他社の対応と販売部数を見据えながら検討して自社も対処すればいいだけであって、他社の誤りを宣伝にして売り上げを伸ばそうという行為はどう考えても報道を本職とする新聞紙や週刊誌がすることではないとしか思えません。
 日本の製品や文化がもてはやされる反面、従軍慰安婦や鯨食文化などで世界に日本に対する悪印象が広まっているのにもかかわらず、国内の新聞社叩きにしか目に行かない国民と新聞社や週刊誌を見ていると、グローバリズムという激烈な弱肉強食の競争社会に参加したら生き残ることが出来ないとしか思えません。産経新聞などはグローバル競争社会への参加とTPPなどのグローバル競争への参加を政策に掲げる安倍政権を支援していますが、国際問題となっている慰安婦問題一つにしても朝日新聞叩きという内輪もめしかできないくらいに国際の舞台で戦う気がなく、読者もこの内輪もめを支援している状態で自分たちがグローバル社会で生き残れる自信と根拠がどこにあるのかと、疑念がこみあげてきます。
 時浦師範代が書く、「よしりんのウィキ直し」を読んで、問題となった高森ウィンドウズの動画を拝見しましたが、毎回拝見する度に皇統男系固執者がコメントを書き込んでは道場の愛読者たちに論破されている様が見られます。以前には皇統男系派がライジングで皇位継承問題が取り上げられるにつれてコメントしてくれたのですが、最近、見かけないので少し残念に思います。こちらとしては丁重に反論を書き込んできたのですが、あれだけの知識を持っていながら自分らが書き込んだ感想と意見に何ら意見や感想が返ってこないとなると寂しく思います。主張が異なれど、自分の主張に自信を持っていれば反論とまではいかなくとも見解と感想をちゃんと述べてくれると思うのですが。とはいえ、相手の信義に期待して気長に待つとします。しかし、「ウィキ直し」を読んでいて思ったのは、もともと皇祖神天照大神を最高神とする日本神話を「非科学的」という理由で歴史教科書から省いて、代わりに人類の進化を書き込んでは日本神話を冒涜したのは「天皇制打倒」をほざいて従軍慰安婦も全ての歴史教科書に載せた自虐史観の左翼、サヨクであったはずなのに、この神話を「非科学的」という理由で省いて人類の進化と同じく「科学的」を理由にY染色体を持ち出したりして皇統男系を固執しているのがウィキペディアで天照大神を冒涜している皇統男系固執者なのですから、ウィキペディアは「天皇制打倒」をほざく、左翼、サヨクが書き込む自虐史観であると述べてくれたら解りやすいということです。
No.49
117ヶ月前
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第100号 2014.9.9発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、小林よしのりに関するWikipediaページを徹底添削「よしりんウィキ直し!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※寄稿「『おらっちなんら』にハマり中!!!」…ライジング100号を記念して、フリージャーナリストの笹幸恵さんが特別登場!昭和21年、佐渡島で起きた実話を元に描かれた映画『飛べ!ダコタ』。不時着したイギリス空軍の要人機「ダコタ」を通じ、少し前まで敵国同士だった日英の交流が描かれる…のだが、この作品の真の価値は別にあった!現代を生きる我々へのメッセージとは!? ※「ゴーマニズム宣言」…朝日新聞が自社の慰安婦報道を検証した記事をめぐる騒動の余波が、1ヶ月を経過してもまだ収まらない。ジャーナリスト・池上彰のコラム掲載拒否を巡っても、みっともなく迷走している。朝日バッシングをする者たちは朝日新聞に「謝罪」を求めるが、そんなものは無意味である!日本の名誉を回復するために必要なことは何なのか、真剣に考えよ! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!絶対正義や全体主義に感化されない方法は?本能や感情のうち消したいものは何?消費税増税の影響は軽微で景気は回復している?よしりん作品の電子書籍化の予定は?海外レスラーでお気に入りは誰?注目している映画監督や脚本家は?陛下のお考えが護憲だとしたら承詔必謹するべき?漫画が原作を超えることはあり得る?最近できた彼女が、ある宗教に入っていることが判明!どうするべき?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. 特別寄稿!笹幸恵「『おらっちなんら』にハマり中!!!」 2. ゴーマニズム宣言・第100回「朝日新聞の『謝罪』は意味がない!」 3. しゃべらせてクリ!・第60回「夏休み明けで電池切れぶぁ~い!の巻〈後篇〉」 4. よしりんウィキ直し!・第27回「ゴーマニズム宣言⑭:『天皇論追撃篇』(新天皇論)⑬」 5. Q&Aコーナー 6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 7. 読者から寄せられた感想・ご要望など 8. 編集後記 笹幸恵「『おらっちなんら』にハマり中!!!」  突然ですが、 『飛べ!ダコタ』 という映画をご存じでしょうか。2013年に公開された映画なのですが、私は全然知りませんでした。HPを見ると、都内でもわずか数ヵ所で公開されたのみ。先日、ある航空会社の方と食事をしていたとき、この映画のことが話題になりました。  昭和21年、日本の敗戦からわずか5ヵ月後のこと。  佐渡島の高千(たかち)という村の海岸に、イギリス空軍の要人機『ダコタ』が悪天候で不時着しました。日本人もイギリス人も、互いに恐る恐るの対面。それはそうです。ついこの間まで、敵同士だったのですから。しかし村長をはじめとする村人たちは「困っている人がいるなら助けなければ」と、イギリス人たちの世話をするようになりました。そして『ダコタ』が再び飛べるよう、村をあげて石を運び、それを海岸に敷き詰めて滑走路をつくったのです。  村の中には、ビルマ戦線で息子を失った母がいました。また『ダコタ』には、同じくビルマ戦線で兄弟が戦死し、日本人に憎しみを抱いているイギリスの若者が乗っていました。しかし『ダコタ』を通じ、日英の交流が生まれてきます。そして4ヵ月後、ついに手づくりの滑走路から『ダコタ』は飛び立っていく――。  これは実話をもとにした映画です(でも監督によると、佐渡の人でも知っている人は少ないとか)。  ちょっと感動的な話ではありませんか!  さっそくDVDを買って観てみました。  ちなみに海軍兵学校在学中に事故で足を失って帰郷した一本気な青年役を、窪田正孝(「花子とアン」にも出てますね)が演じています。思わず「あさいち!」と叫んでしまいました。  いい話でした。  いい映画でした。  でもこの映画のすごいところは、その感動秘話じゃないんです!!!   柄本明 です。  いえ、正確には 柄本明演じる、高千村の村長さんです!  村人たちが滑走路づくりに励んでいるときのこと。村のおばちゃん二人が、村長さんと話をはじめます。イギリス人はいい人たちなのに、なんで戦争なんかしてたのかなあと、おばちゃんたち。 「イギリス人が鬼だなんて、誰が言うとんら」 「軍部に騙されとっただっちゃ」 「軍の人間が勝手に戦争はじめたっち、陛下もおらたちも悪い軍人に騙されとっただっちゃ」  私はそのセリフを聞いて思いました。  オイオイ、感動の日英交流秘話の結論がそれかよ……と。  しかし、それを黙って聞いていた村長さん(柄本明)は、「うんにゃ」と言って、こう続けるのです。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!