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白熊さん のコメント

私的な意見をはっきりとは言えない、皇族の方々の言葉に耳を傾けて、真意や御心を拝察するのも、日本人が長く続けてきた、目に見えない文化だと思います。日常レベルで、言葉や意見を聞くというのが、どんどん失われてる気がしてなりません。人の言葉に対する謙虚さみたいなものは、常に持っていたいなと思いました。皇后陛下のお言葉は高森先生も、ブログで紹介してましたが、最後の一言「余りにも深い」というのがシンプルだが、ずっすり来ました。
No.11
122ヶ月前
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第106号 2014.10.28発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、小林よしのりに関するWikipediaページを徹底添削「よしりんウィキ直し!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…皇后陛下は10月20日に80歳、傘寿のお誕生日を迎えられ、宮内記者会の質問に対するご回答という形で「お言葉」を発表された。「A級戦犯に対する判決の言い渡し」に触れた意味、ブラジル・タンザニア訪問時のエピソードを取り上げた理由等々、皇后陛下のご真意は何だったのか?例年にも増して深く、重いお言葉を選ばれた皇后陛下のお気持ちを、国民は謙虚に受け止めるべきである! ※ウィキペディアの記事を徹底的に添削しちゃう大好評「よしりんウィキ直し!」。「男系固執派」のあまりにも程度の低い記述を、一つ一つ添削してきた「ウィキ直し」も今回で最終回!改竄、でっち上げ、文章能力の欠如、カルトな記述…「集合知」とやらに触れた結果、残ったものとは一体何だったのか!? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!よしりんの「思想の後継者」はいる?矢口真里の復帰をどう思う?今度のスペシャル本、どれくらい重要な作品?「男女論」を描く予定はある?運命って信じる?韓国の経済状況は未来の日本の姿?「道徳」に成績をつけても良いの?日本人力士が育たない理由は?日本の「コスプレ」文化をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第104回「皇后陛下のお言葉がすごすぎる!」 2. しゃべらせてクリ!・第66回「こっち向いてクリ!艶子しぇんしぇ~の巻〈後編〉」 3. よしりんウィキ直し!・最終回「ゴーマニズム宣言⑭:『天皇論追撃篇』(新天皇論)⑯」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第104回「皇后陛下のお言葉がすごすぎる!」  皇后陛下は10月20日に80歳、傘寿のお誕生日を迎えられた。  お誕生日には毎年、宮内記者会の質問に対するご回答という形で文書によるおことばが発表されるが、今年は例年にも増して深く、重いおことばであった。  今回は、その中から特に印象に残ったところを挙げておきたい。  まず驚いたのは、皇后陛下のおことばの中に「A級戦犯」という語が出てきたことだ。「来年戦後70年を迎えることについて今のお気持ちを」という質問へのご回答の中で、こうおっしゃったのである。  私は、今も終戦後のある日、ラジオを通し、A級戦犯に対する判決の言い渡しを聞いた時の強い恐怖を忘れることが出来ません。まだ中学生で、戦争から敗戦に至る事情や経緯につき知るところは少なく、従ってその時の感情は、戦犯個人個人への憎しみ等であろう筈はなく、恐らくは国と国民という、個人を越えた所のものに責任を負う立場があるということに対する、身の震うような怖れであったのだと思います。  わしはいつも「いわゆるA級戦犯」と表記しているが、それはABC級の別を問わず、かつて「戦犯」とされた人々を犯罪人とする根拠は、もはや国内法にも国際法にも存在せず、日本に「戦犯」はいないという主張を込めているからである。  しかし皇后という立場におられる方が、殊更にそのような主張をなさるわけにはいかないので、「いわゆる」などはつけられない。  皇后陛下は、あくまでも中学生当時に感じた思いをそのまま述べられる。戦後になってからの感情を記憶に上書きして、当時から彼らを恨み、憎んでいたかのように言う人もよくいるが、そんな都合のいい態度とは全く違う。  そして皇后陛下が当時お感じになったことは、「 国と国民という,個人を越えた所のものに責任を負う立場があるということに対する、身の震うような怖れ 」だったというのだ。  もちろん、皇后陛下はそれ以上のことはおっしゃらない。しかし、わかる人にははっきりわかるはずだ。 「国と国民という、個人を越えた所のものに責任を負う立場」の最も重い位置におられるのが、天皇陛下であるということを。  皇后陛下は、靖国神社への合祀もしてはならない極悪人扱いまでされている「A級戦犯」を、天皇陛下にも通じる厳粛な立場を引き受けた人々だったのではないかと暗に匂わせておられるとしか思えない。  終戦70年を前に、あえてこのようなことをおっしゃったことに驚くばかりである。  さらに凄かったのは、「皇后さまにとって芸術・文化はどのような意味を持ち、これまでどのようなお気持ちで触れて来られたのでしょうか」という質問に対するお答えで、その中でこうおっしゃっている。  建造物や絵画、彫刻のように目に見える文化がある一方、ふとした折にこれは文化だ、と思わされる現象のようなものにも興味をひかれます。昭和42年の初めての訪伯の折、それより約60年前、ブラジルのサントス港に着いた日本移民の秩序ある行動と、その後に見えて来た勤勉、正直といった資質が、かの地の人々に、日本人の持つ文化の表れとし、驚きをもって受けとめられていたことを度々耳にしました。  先週号の「ゴー宣」でわしが「保守」すべき日本の「公」の実例として挙げた、東北の大震災の際にも秩序ある行動をする日本人に世界が驚嘆したという話と完全に共通するのだが、注目すべきはその続きである。  当時、遠く海を渡ったこれらの人々への敬意と感謝を覚えるとともに、異国からの移住者を受け入れ、直ちにその資質に着目し、これを評価する文化をすでに有していた大らかなブラジル国民に対しても、深い敬愛の念を抱いたことでした。   異民族に対しても、その資質に着目し評価する文化を有する、寛容なブラジル国民への深い敬愛の念。  なぜいまこの時期に、日本国民に対してこういうことを説かれたのか? 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!