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na85さん のコメント

 よしりん師範、木蘭師範、みなぼん編集長、スタッフの皆様、執筆・編集・配信、ありがとうございます。一雨ごとに寒さが厳しくなる折柄、どうぞ皆様ご自愛ください。

 今回私は、よしりん先生に対して大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。現在は総選挙前の差し迫った政治状況であり、大作発表前という押し迫ったスケジュールでもあるのに、ライジングのゴー宣の中でコメント欄にも言及しなくてはならない状況を作ってしまったことについてです。言うまでもなく私は前号コメント欄の混乱におけるA級テロ犯です。鷲音さんではありませんが、全身の穴という穴から血を吹きだして憤死せねばなならない身分です。
 まず小林よしのりライジングは、よしりん先生の紙媒体の作品で世の空気を変えるため、さらなる潜在読者を獲得するための一つのツールであり、そのためコメント欄では、その参加者(既存の読者の一部)が先生の創作活動、および読者獲得の邪魔をしないことが求められます。それが公の最上位であるはずなのに、今回コメント欄の不始末の収束のために先生にゴー宣の1章を使わせてしまったことは、それとは180度逆の事態であり、これは切腹物であると感じております。
 よしりん先生、申し訳ありませんでした。
 そして、前号において不快な思いをされた参加者の皆様、および試し読みで購読を検討しておられる皆様、申し訳ありませんでした。

 さて、私は今までライジングのコメント欄にバランスをもたらそうと努力していたつもりでした。コメント欄に度々入り込む荒らしを排除するには、コメント欄が疑似共同体として作用していることが有効であると考えていました。しかしネット世界においては、そのような努力は無駄であり、むしろ悪影響すらあることが分かりました。
 なぜなら、荒らしの劣化した感情による「表出」に対しては、どんな知性の「表現」も、つまり論理による説得も一切通用せず、ついには同じく劣化した感情の表出で対抗する事態に至り、互いの劣化感情の表出としての罵倒語の応酬になるからです。罵倒語はどれだけ公的な論理で粉飾したとしても、所詮中身は私的な感情であり、吐いた言葉はその表出でしかないわけです。これは街頭におけるヘイトスピーチと反ヘイト活動の関係においても同じだと判ります。
 コメント欄の在り方については不満が残らないわけではありませんが、より上位の公のためには、自分をというより私情を抑えることにします。ルールを設定することに意味はありませんし、レスを付けるかどうか、付けるとしたら誰にレスを付けるのか、あるいは付けないのかは各自の常識に照らして判断するのが良いかと思います。しばらくは劣化感情の物量作戦とレス待ちが続くと思いますが、自分だけ気持ち良くなろうとしているような私情の表出に対しては絶対レスを付けず、スルーを貫くなどでしょうか。

 結局、よしりん先生による世の空気を変える作品の創造を邪魔しないことが第一義となる na85
No.75
121ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第111号 2014.12.2発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、小林よしのりに関するWikipediaページを徹底添削「よしりんウィキ直し!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…ヘイトスピーチをするネトウヨや在特会。彼らは理論で相手を説得したいわけでも、ましてや真理が知りたいわけでもなかった!「表現」ではなく単なる「表出」である彼らを「説得」することは不可能である。かと言って、ヘイトスピーチを野放しにしておくことはできない。では、どのような対処法が効果的なのか? ※「ザ・神様!」…洋上の宮殿で3年間も現実逃避していたヤマサチ。ようやく兄ウミサチの釣り針を見つけ出し、さらには海の神・ワタツミから兄をこらしめる方法を伝授されたヤマサチは、遂に陸へと帰還!兄弟対決の行方はどうなるのか!? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!サントリーとニッカ、どっちのウイスキーが好き?男はSであるべきか、Mであるべきか?なぜ日本は性犯罪に対する刑罰が軽いのか?女性に「壁ドン」してみたい?最近口ずさんでる曲は何?選挙時の報道のあり方についてどう思う?「流行語大賞」、先生だったら何を選ぶ?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第109回「表現と表出の違いを知り、軽蔑の空気をつくる」 2. しゃべらせてクリ!・第71回「沙麻代ちゃん、ぽっくんの愛を受け止めてクリ!の巻〈前編〉」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第46回「滅びの呪文のチカラ ~海佐知&山佐知7~」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第109回「表現と表出の違いを知り、軽蔑の空気をつくる」  社会学者の宮台真司氏が「リテラ」というサイトのインタビューでネトウヨの分析をしている。  この中で宮台自身が言っているとおり、「リテラ」とはかつての雑誌「噂の真相」を彷彿させる「左翼ゴロ路線」の下品なサイトで、載っている記事も眉ツバな匂いが芬々という感じなのだが、それはともかく、この宮台のインタビューはちょっと面白い。 http://lite-ra.com/2014/11/post-601.html  宮台は「 あれは知性の劣化ではなく感情の劣化だ 」と言う。まさにその通りだ。  そして、「表現」と「表出」という言葉を使って分類をする。 「表現」は、理論で相手を説得し、従わせようとすること。  それに対して「表出」は、自分の感情を吐き出すことだけが目的。   相手の反応など全く関心がなく、ただ自分の気分がスッキリすればそれでいいというのが「表出」であるという。  ヘイトスピーチをやっている連中は、それが気持ちいいと思って「表出」しているだけだから、説得なんか不可能なのだ。  いくら理論立てて「在日特権なんかない」と「表現」したところで無駄。もともと真理へと到達したいなんていう意識は毛頭ない。ただ感情をぶちまけたいだけなのだから。  真理が知りたいというような最終的な目的があれば、その過程における感情はある程度制御して臨むことになる。ところがネトウヨは感情を制御できず、最終的な目標なんかどうでもよく、とにかく今すぐここでカタルシスを得たいという短絡的、刹那的な者たちであり、そのために「表出」に固着し、ヘイトスピーチをわめき散らす。  だからこれは「 感情の劣化 」だということになるのだ。  もっと簡単に言ってしまえば、全く躾をされず、我慢することを一切覚えていないクソガキみたいなものだ。人としての感情が成熟していない、獣に近い状態と言ってもいいだろう。  それでは、このように感情を劣化させた、説得不可能な連中に対して一体どう対処すればよいのだろうか?  宮台は「レイシストをしばき隊」のようなカウンター運動が有効だと唱えている。 毒を以て毒を制すというか、「劣化した感情」には別の「劣化した感情」をぶつければいいというのだ。  理論で対抗してもしょうがないから、感情と感情で戦うしかない。「キモいか立派か」という感情に訴えれば、「ヘイトはキモい。YouTubeとかで観たらキモいオヤジとオバハンばかり。筋骨隆々としてタトゥーが入ったしばき隊の方が格好いいぜ」となるという戦略なのだそうだ。    だが、わしはこの意見には同意できない。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!