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カレー千衛兵さん のコメント

「深層ニュース」の西尾幹二氏との対談を拝見しました!
面白くて、興奮して、時間があっという間に過ぎました!

私は西尾幹二氏について、
イラク戦争当時の言説から「従米」のイメージがありました。
けれども小林先生との対談を拝見する限りにおいては、
『主体性を重んじる人』のように感じました。

特に印象的だったのは、
中国が主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)について、
西尾幹二さんが「私は多少悔しい」とおっしゃったことです。
中国は中国の主体性に基づいて世界秩序を構想している。
その点において「中国が羨ましい」と感じるのは、
とても健全な感覚だと思いました。

小林先生と西尾幹二さんの熱い対談を通して学んだことは、
『主体性を失った者』は『道徳』を持つことはできない。
『道徳を持たない者』は『正義の為に戦う』ことはできない。
つまり『主体性を失う』ということは、
『戦うことすらできずに敗れ続ける奴隷』になるしかない、
と感じたことです。

この国が、なぜかある日突然立派になって、
戦後レジームから独立する、なんてことは
絶対に有り得ないと思います。
だから、まずは、私自身が、国民の一人として、
自分の主体性を手放さない人間でありたいと感じました。
No.54
117ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第127号 2015.4.7発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、小林よしのりに関するWikipediaページを徹底添削「よしりんウィキ直し!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ザ・神様!」…特別編・福島ルポを掲載!今回、取り上げるのは原発作業員タウン「広野町」。除染作業員のプレハブ宿舎の様子、建設予定地を巡る利権争いのアンタッチャブルな世界、宿舎の向こうに広がる放射性廃棄物の土嚢の実態…この怖ろしい現実を直視せよ! ※「ゴーマニズム宣言」…東京都渋谷区議会で、同性カップルを結婚に相当する関係と認め、証明書を発行する条例案が可決、成立した。これに対して自称保守派は揃って反対を表明、「行動する保守」を標榜する団体は反対デモを起こし、ヘイトスピーチまでやりだす者が出ている。曰く「伝統的価値観に反する」「家族制度、ひいては国家を崩壊させる」と言うが、果たして同性婚は日本の伝統に反するのか? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!ルーズな友人とどうつきあえば良い?武士はなぜ「首」に拘るの?先生は花粉症?なぜ公明党は自民党と組んでいる?映画の原作本には興味ある?昔、険悪になった相手を許すことは必要?AIIB(アジアインフラ投資銀行)には参加すべきだった?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. もくれんの「ザ・神様!」・第54回「福島ルポ・終わらない収束作業となくならない利権①」 2. ゴーマニズム宣言・第123回「同性婚は日本の伝統に反するか?」 3. しゃべらせてクリ!・第87回「道案内してクリ、通掛聞造しゃん!の巻〈後編〉」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第54回「福島ルポ・終わらない収束作業となくならない利権①」  福島県双葉郡。海に面する全8町村のこの郡は、 東京電力 の3つの発電所を抱え、首都圏へと電気を送り続けてきた。  北から、双葉町と大熊町に 第1原発 。富岡町と楢葉町に 第2原発 。そして最南の広野町に 火力発電所 。このうち広野町の火力発電所は、震災後に増設を行い全6機で稼働し、現在も7号機の増設を急いでいる。     地図を眺めると、つくづく、発電所というものは、非常に巧妙な位置に設置されるのだなと感じる。 第1も第2も、原発はふたつの町の境界をまたぐように建てられている。これによって、 ひとつの発電所から、同時にふたつの町へ原発マネーを流すことができる というわけだ。  交付金、固定資産税、核燃料税そして東電からの寄付金……。財源の乏しい町が、効率よく 原発ジャンキー にされていった過程が、生々しく地図上に浮かび上がる。  双葉・大熊・富岡・楢葉の4町には中間貯蔵施設の設置受け入れ要請がなされ、除染廃棄物の搬入がはじまったというニュースも記憶に新しい。 「ウチは、東電の『植民地』から、とうとう『ゴミ箱』になった」――。  地元民の声だ。 ◆不思議な常磐道モニタリングポスト  4月3日、曇り。  この日は海から吹き込む湿った東風が非常に強く、東京では桜の花びらが白い空へと吹き上げられていた。  常磐自動車道でいわき市を北上していくと、広野ICの手前に、放射線量を示すモニタリングポストが登場する。この先の帰宅困難区域については、二輪通行不可を予告する案内板もくり返し現れ、ライダーたちは姿を消してゆく。       この日は、0.2~5.5μSv/hかあ……って、どこが0.2で、どこが5.5なん?  測定範囲も数値の幅も広すぎて、一体どう参考にしてよいのかすらわからないこのモニタリングポストは、広野IC~南相馬IC区間に、上下あわせて9つ設置されているもの。サービスエリアに入ると各区間のリアルタイムな測定値を、モニターで見ることもできる。  ……できるが、ただ、見るだけだ。  通行中の被ばく線量を計算する方法を紹介したパンフレットも置かれていたが―― 広野ICから南相馬IC(49.1㎞)間の空間線量率(μSv/h)を基に、時速70kmで1回通行する際に運転手等が受ける被ばく線量は? 自動車の場合: 0.37μSv 二輪車の場合: 0.46μSv 「もくれんさん。では問題です。  きょうの浪江IC~常磐富岡ICの空間線量は5.36μSvでした。時速100kmで8km走ったところで車が故障して、再発進するまで40分間立ち往生となりました。この間の被ばく線量は何μSvでしょうか?」  わかるかーっ! どこの高校の入試問題だ。サイン・コサイン・タンジェントで悩んでゲロ吐いて、担任の先生に「きみには国語があるから」と励まされたほど数字の苦手な私に、こんな危険な計算を振らないでほしい。事故る。  だいたい、0.2~5.5マイクロシーベルトなら、 『最大5.5マイクロシーベルト』 と表示してくれたほうが目安としてはよっぽど親切だし、 そもそも、線量なんてほんの数十センチ位置をずらすだけでとんでもない差が出る のだから、正確さもあやしいものだ。  難解な数式の並ぶパンフレットなんかサービスエリアで大量に配って、NEXCO東日本、いったい、ドライバーをどうしたいんだよーっ!  すっかりカッカして、広野ICを降りる。今日の目的地は、広野火力発電所近く、海べりの広野工業団地だ。 ◆原発のない、原発作業員タウン「広野町」   第1原発から20kmラインのすぐ外側に位置する広野町 は、震災前の人口が5490人。もともと炭鉱の町だったこともあり、火力発電所が誘致された。  事故時は全町避難が指示されたが、風向きが幸いして放射線量が“相対的に”低く、1年後には解除。しかし、町民のうち戻ったのは1300人程度で、転出も多く、生活環境が整わなかった。  戻らない町民の代わりに、続々とこの町を占拠したのは、東京電力の社員と、大勢の原発作業員、そして除染作業員たちだった。 現在、町民の2倍以上にのぼる3000人弱の作業員が暮らす とされている。  福島ルポ②でまた詳しく紹介するが、広野町には、 東京電力が総工費130億円で寄贈した『Jヴィレッジ』と呼ばれる世界規模のサッカートレーニング施設 がある。       Jヴィレッジ内にあるサッカー場の看板。広野は「サッカーの町」だった。  1997年に開設されたJヴィレッジは、代表チームなどの強化合宿や練習試合、児童・学生向けのサッカークラブ育成、住民のフィットネス施設として利用されてきたが、事故直後、その立地条件と線量の低さから国の管理下となり、事故対策本部、自衛隊ヘリの発着場、原発作業員の線量検査を行う入退管理施設などが置かれることとなった。  現在も、Jヴィレッジは東電が借り上げており、原発作業員や作業車両などの一大集合施設となっている。そして、このJヴィレッジが旗印になり、広野町は、 原発が存在しないにも関わらず、 原発事故収束作業の最前線として変わり果てることになった。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!