na85さん のコメント
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第128号 2015.4.14発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、小林よしのりに関するWikipediaページを徹底添削「よしりんウィキ直し!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…一昨日の12日(日)、第47回ゴー宣道場「第2弾『新戦争論1』と戦後70年」が開催された。なぜ現在の日本では民主主義の基本である「議論」が成立しにくくなっているのか?そもそも、日本に民主主義は根付くのか?在日米軍の存在から見える日本の実態とは?左翼・リベラル派が考えるように「国民」と「民主主義」は相反する概念なのか?議論の中から浮かび上がった「希望」を元に思考を続けよ!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!戦前の映画で好きなのはどの作品?パワフルかつエネルギッシュな男になる秘訣は?「東京に原発を!」という意見をどう思う?フィギュアや模型を愛でる趣味はありますか?フィリピンで12000人以上の女性を買春した元校長、その背景には何が?日米修好通商条約の調印に強硬に反対していた孝明天皇や水戸斉昭は「現実が見えていない狂信的な攘夷主義者」なの?…等々、よしりんの回答や如何に!?
※“集合痴”ウィキペディアの記事を徹底的に添削しちゃう大好評「よしりんウィキ直し!」。今回は「国民を説得できるかどうか、に関する間違い」と題する項目をウィキ直し!次々と明らかになる男系固執派の正体。詭弁、スリカエ、印象操作の果てに、極左もビックリの記述が登場!!
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第124回「日本は主権なき従属国である」
2. しゃべらせてクリ!・第88回「どぼちて~!?モテる男はつらかぶぁ~い!の巻〈前編〉」
3. よしりんウィキ直し!延長戦・第11回「『ゴーマニズム宣言スペシャル・天皇論追撃篇(新天皇論)』過去版 ~「国民を説得できるかどうか、に関する間違い」の間違い~」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第124回「日本は主権なき従属国である」 第47回ゴー宣道場「第2弾『新戦争論1』と戦後70年」は4月12日開催された。
創設師範・堀辺正史氏が久々に登壇。『新戦争論1』に収録した対談が大好評の堀辺師範がさらに何を語るかという関心も高く、会場は満員となった。
最初にわしは、 現在の日本では民主主義の基本である「議論」が成立しにくくなっている ことを指摘した。
テレビのコメンテーターも、最近では自分の「意見」を言う人は忌避され、池上彰のように、ただ世の中のことをわかりやすく「解説」する人が好まれている。
いまは人の「意見」なんか聞いたって仕方がないという空気が出来上がっていて、しかもそれは安倍政権誕生以後、特に強まっているのだ。
安倍政権が長期安定政権になることが見えている以上、集団的自衛権でも、原発再稼働でも、辺野古への基地移転でも、どうせ粛々と進められてしまうんだから、反対意見なんか聞いたって虚しいだけという感覚で、もう「議論」が起こらない。民主主義の根幹である議論が成立しなくなっているのである。
こういう時に、何か危ないぞと察知して、人の意見を聞いてみよう、そして自分の頭で考えてみようという人が、これだけ道場にやってきてくれるということは非常に貴重である。とにかくこれからは、モノを考えるチャンスを逃がさない方がいい。そうしなければ、どこに連れて行かれるかわかったものではないと、まず警告しておいた。
民主主義が機能するかどうかは、国民の側の問題である。意見を聞きたくない、議論もしたくないというのでは、国民としての劣化が激しすぎる。 そもそも、日本に民主主義は根付くのか?という疑問が湧いてくる。
これに対して、堀辺師範は日本人全員の感覚が異常になっていると指摘した。
戦後70年の間、日本の民主主義は全く機能していない。その根本の原因は、今なお日本に在日米軍が存在していることにある と堀辺氏は言う。
世論調査では在日米軍基地について、特にそれが沖縄に集中していることに対しては、軽減もしくは撤廃すべきという意見がずっと多数を占めている。しかし日本政府は常にその世論に背いてきた。
それはなぜか。 在日米軍とは、占領軍が名前を変えて今なお居続けているものだからである。
日本はサンフランシスコ講和条約で主権を回復し、独立したことになっているが、これは形式上だけのこと。
講和条約と同時に安保条約が結ばれ、それと共に「行政協定」(現在の「日米地位協定」)が結ばれたが、その際に自衛隊は米軍の指揮下に置かれるという密約が交わされている。 密約は条約と同じで、文書化されていなくても今日まで生きている。
近代国家における主権の重要な部分は、軍隊によって確保されているものである。 それが米軍の指揮下にあるということは、日本人自身が討論をしてものを決めることは原則できないということを表している。
米国にとって些細なことや、見逃してもいいことは日本人の議論で決めることができるものの、 主権の重要な要素である防衛・安全保障については日本人に決定権がない。そういう意味で、日本は未だ主権を失ったままなのだ。
このことが具体的な事実として現れたのが、 2004年、沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事件 だった。 その時、墜落現場は米軍が封鎖して日本の警察も立ち入れない、治外法権の状態となった。
これは沖縄に限った話ではない。もし仮に米軍機が国会議事堂に墜落したら国会議事堂が封鎖され、皇居に墜落したら皇居が封鎖されて、そこに日本人は入れなくなる。日本全土が潜在的に米国の支配下にあり、主権はないというのが現状なのである。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
124号では失礼なことを致しましたので3回ほど断筆しておりましたが、128号より復帰させていただきます。断筆が不完全だとか言わんでクリませ(笑)。
今回ほど第2部の公開が待ち遠しい道場は、宇野氏&古市氏が来られた回以来だと思います。また、久しぶりに堀部師範が来られた今回は、「日本は属国である」ということを真正面から捉え、そのことを「これでもか!」と訴えかけており、これが心に響かなければ、そして悔しいという感覚が心の底から湧き起こって来なければ最早日本国民ではなく、日本人ですらないと思います。ゴー宣でも一部が紹介されていますが、質問も非常に高度なものが揃ったようですので、なおのこと第2部公開が楽しみです。
さて、私はよしりん先生と副島隆彦氏の雑誌「諸君」での対談から氏に興味を持ち、『属国日本論』シリーズなどを読んでいましたので、日本が属国であるという認識には全く違和感がありません。米軍基地も日本を守るためではなく、日本人が再び米国の敵とならないよう抑えつけておくために存在するビンの蓋だという認識も持ち続けています。
ただ、副島氏のユダヤ陰謀論に流れる傾向や反米のあまり親中になる傾向、および「人類の月面着陸は無かった」論などは非常に危険だと考えています。というのも、あーいうトンデモさんだから「日本は属国だ」などと書いても許されるんだなーという印象を広く世間一般の人に与えてしまうからです。
しかし今回の道場では、おそらく日本で最も正しい認識を持ち、そして最も影響力のある時評漫画を描く人物が主催する集まりで「日本は属国だ」ということを多角的に論証されたのですから、そのインパクトは相当なものだと感じます。
そしてまた、日本人の大部分の認識が現状において「日本は属国だ」というモノに変わったとしても、現在の政治状況を見れば「どうせ何も変わらない」というニヒリズムに陥りそうなのですが、今号のゴー宣ではそれを乗り越える希望となる考え方も提示されています。例えば近隣諸国条項が存在したまま歴史教科書の記述から慰安婦が消え、逆に通州事件が載った事実は空気の変化がもたらしたものだから、真に米国から独立したいという意見が多数派になればそれも可能だと確かに思わせてくれます。この点が、絶望の結末だけを見せたり(船瀬・フルフォード)、実現可能性の薄い希望を見せたり(副島)、明後日の方向を志向したり(輿水)する凡百の「属国論」とは一線を画していると感じます。
例えば、副島氏の反グローバリズム本では「日本は属国だ」と盛んに言うわけですが、ではどうすればいいのか?という段になるといつもあやふやになり、ラストでは官僚に向けてなのか一般国民に向けてなのか判らない書き方で「ばれないように国を閉ざせ」と訴えます。おそらく氏は自分の言論の力に限界を感じているから、あのような書き方にならざるを得ないのでしょう。もっとトンデモさんになると選挙の票を計測する機械がインチキだから、あれを何とかしろみたいなのがありました。
さて、よしりん先生の『戦争論』は、1作目から最新の『新戦争論1』まで一貫して米国からの独立を志向するものであり、空気を変えてきた力の源泉は確実によしりん先生の作品群だと考えます。また『大東亜論』はこれに歴史的正統性を与えるものだと思います。先生の作品群には空気を変えるパワーがあり、今はまだ仄かにですが、確かな希望が見えるように感じます。
この希望を確かなものにするためには、また日露戦争後や大東亜戦争前のナショナリズム沸騰まで飛んでいかないためには、民主主義の前提である議論が成立するような土壌を国民が生活する現場からつくられねばなりません。ここに「一身独立して一国独立すること」が関わってくるのだと考えています。というわけで、私ももっと自分の現場を大事にするよう努めたいと思います。
しかし、いつも時浦師範代のwiki直しを読んで思うのですが、最も議論不成立な空間がwikiや2chや各種SNSといったネット世界なんですよね。確固たる現場を持ってない人は言うに及ばずですが、持ってそうな人でもSNSなどに残存するおちゃらけた空気のまま運動に嵌って醜態をさらしてしまったり…。絶望の国の中で幸福(笑)な属国民を増やすことが永久占領を成り立たせる某国のネット世界戦略なのではないかと勘繰りたくなります。
現場無き議論に逃避するのも、議論自体を忌避するのも宗主国の思うつぼ na85
時浦師範代、改めてご結婚おめでとうございます! na85
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