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na85さん のコメント

 ハゲと化粧。江戸期の武士から考えてみました。

 武士は平和な江戸期であっても、その時が来れば刀を抜いて戦う存在です。だから、病などで顔色が悪いこと(戦うことが困難なことが表面に現れた状態)を敵に覚られないように化粧しろという教えがあったようです。たしか『葉隠』だったと思います。武士にとって化粧とは戦に関わるものという感覚だったようです。
 婦女子にとって化粧は殿方を魅了する意味が大きいでしょうが、例えば、大奥などで将軍や藩主の寵愛を勝ち取るための戦に勝つという意味では、ある意味で戦のための化粧です。
 男性にとっても女性にとっても、化粧することは自分を異なる次元に置くための儀式だったと言えるかもしれません。現在では男性の化粧はあまり顧みられることはなくなりましたが、芸能界ではメイクさんが男性にも化粧を施す場合も多いでしょう。また、面を付ける能や隈取を描く歌舞伎などの伝統芸能における化粧的なものは、これは明らかに自分とは異なる役に成り切るための儀式だと言えるでしょう。
 このように考えると、日本の伝統を踏まえた意味での化粧とは、自分を偽るというよりむしろ戦いに臨む覚悟を決めるためのものだと言うことができます。だから女性は、化粧の時間を大切にしてほしいと思います。揺れる電車内で簡単に済ませるようなことは、くれぐれも御止めいただきたいと思います。
※女性だけを対象にした言い方をしていますが、これは男性が化粧する文化が廃れた時代背景を踏まえているためであり、ジェンダー的に他意はありません。

 さて、ハゲについてです。男性においてハゲは、遺伝による体質と加齢が原因です。宿命には逆らわない方が良いと考えます。よしりん先生のロマンスグレーは「遅咲きじじい」と成るべく定められた宿命なのです。
 ところで、江戸期には士農工商の全階級において月代(さかやき)を剃るタイプの丁髷が定着していましたが、これはハゲの人が劣等感を持たないようにという、日本人の優しさゆえの平等主義だったのではないでしょうか?
 現代日本でハゲを差別(笑)させないためには、丁髷を復活…させるのは難しいので、オサレ系スキンヘッドを徹底的に普及させるのも一法だと思います。また、責任を取るには丸刈りという文化も大々的に復活させるのが良いと思われます。戦国期の武将が戦に負けて恭順を示す方法の一つが丸刈りだったことも、責任丸刈りの伝統の論拠として重要でしょう。つまり、みーちゃんも時浦師範代も武士なんですよね。

 身嗜みの文化も随分深いことが判ります na85
No.91
113ヶ月前
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第146号 2015.9.1発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…先日、安保法案に反対する最大規模のデモ・集会が開かれた。警視庁の調べではたった3万人だったこのデモを、左翼リベラル系知識人らは大絶賛し、主催者の一つである「SEALDs」を新しい運動の形として持ち上げている。しかし彼らは本当に「若者の代表」か?イデオロギーに絡めとられていないか?客観性を失い熱狂に溺れていないか?いつの時代も、若者が何か目立つことを始めると、「ピュアな若者」幻想を持つ大人が媚びて過剰に褒め称えるが、そんなことは無意味である! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!パパがますます太ってお腹も出てきている!よしりん先生、パパを叱って!次に「論じる漫画」「ストーリー漫画」両方きたら、どちらを選ぶ?安彦良和先生の作品の感想を聞かせて!日本は中華文明の影響下にあり続けているのでは?「男女の友情」は成立する?日テレ公式サイトでアップされ批判が集まった動画「セクシーラグビー」は問題アリ?橋下徹の維新分裂&新党結成をどう見る?…等々、よしりんの回答や如何に!? ※著名なる言論人の方々の立派な御意見を思いっきり褒めそやす「御意見拝聴・よいしょでいこう!」。常識を超えた痴性で、恐るべき共産党の陰謀を見抜く二大虚頭、渡部昇一・中川八洋両先生!なんと日本を蝕んでいたのは、共産党の陰謀だけではなく、日韓併合でつぶされた朝鮮王朝や朝鮮貴族までもが、皇室を乗っ取ろうと陰謀をめぐらせている!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第142回「若者に媚びる大人」 2. しゃべらせてクリ!・第106回「へふふ~~~ん…至福の耳かきタイムぶぁ~い!の巻〈前編〉」 3. 御意見拝聴・よいしょでいこう!・第5回「『皇室消滅』⑤世界最高貴種血統を守る皇統ブリーダー!」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第142回「若者に媚びる大人」  最近は安保法制に反対するSEALDsが若者の代表のように報道されているが、本当なのだろうか? 「ゴー宣道場」にも十代や二十代の若者が参加しているが、彼らは社会問題を考えたい若者であって、結論を出してデモに参加する若者とは違うような気がする。  昔、援助交際が流行っていたが、その時もわしは援助交際をやってない少女の方が圧倒的多数だと主張していた。いつの時代もマスコミに取り上げられるのは、少数派の若者の一時的な流行である。  わしは大人としてズルい部分があるから、安保法制反対の世論を作るために利用できるなら応援しておいてもいいやと思うのだが、薬害エイズ運動の時のように、マスコミに持ち上げられて勘違いする者もこれから出てくるかもしれない。  あのような集団の中には、共産党系の民青が入り込むし、すでに「アンチ・小林よしのり」のしばき隊が影響を与えているのも事実だ。  今の若者はもうわしの『脱正義論』という名著も知るまい。「純粋まっすぐ君」を利用する大人たちは相変わらずいるのだが、わしの警告が効く余地はもう残されていない。彼らは深く考えることなく、祭りを楽しんでいる。  ブログは見てる人が多すぎるから、本心は言えないが、ライジングでなら、わしの本心を吐露できると思い、一度書いておく。  安全保障関連法案に反対する若者たちがデモをやると、その都度朝日新聞やら東京新聞やらが写真を載せて持ち上げるのだが、掲げているプラカードが英語だらけなのには違和感を覚えるばかりだ。 「WAR IS OVER IF YOU WANT IT」 と書いてあるのは、ジョン・レノン&オノ・ヨーコの「Happy Xmas(War is over)」からとっているのだが、「望めば叶うよ、戦争は終わり、ハッピー・クリスマスをただ楽しめる」という歌だ。  昔は 「PEACE」 や 「NO WAR」 が多かった気がするが、今は 「WAR IS OVER」 が主流らしい。 「CHANGE THE PRIME MINISTER」 という文字があるが、これは意味が分からない。 首相は日本国民が選んでいるのに、「首相を変えろ」と英語でアピールして何になる? アメリカ人に、日本の首相を変えてくれと頼んでいるのか?   英語さえ使えばカッコいいと思っているのだから情けない。アメリカに追従するから戦争に巻き込まれるのに、アメリカの言語の方がカッコいいと思っているのだから世話ない。  8月19日の参院特別委員会で、山本太郎議員が非常に重要な質問をした。   リチャード・アーミテージ元米国務副長官とジョセフ・ナイ・ハーバード大学教授が2012年8月に作成した「第3次アーミテージ・ナイレポート」に書かれていた日本への提言と、安倍政権が進める安保法制などの政策が全く一緒だというのである。  以下に、その項目を列挙しておこう。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!