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しんやさん のコメント

>>163
ご指摘ありがとうございます。さらに考えるきっかけになりました。
私の文章では「病気や体質が原因で戦えない者も、国民として失格」という意味にも読めてしまいますね。
「国防に参画する意志を持たない者は」という意味で書きました。失礼しました。ありがとうございます。

女性には「出産をするのだから」という理由で兵役の義務を課さないという考えには、気持ちとしては理解できますが、いくつか疑問が湧きます。

「子供を持つことより国民の義務として国防に参加しよう」という女性の生き方も当然尊重されるべきだと思いますが、それが異端視されてしまうこと。「男は兵役につく。女は産むのが義務」「出産もしない女は国家への責任を果たしていない」という論調が生まれてしまうことなどです。カレーさんがそういう考えの持ち主だと言うつもりは毛頭ありません。ねんのため。

同等の義務を課さないことは、権利を制限することを正当化してしまいかねないと思います。
実際、欧米諸国と日本で20世紀まで女性に参政権がなかったのは、「女性は兵役に就かないから」という理由です。男だけ徴兵されるのに男女とも投票できる制度より、「兵役=参政権」のほうが、ある意味で理にかなっているように私には思えます。
今日調べたばかりですが、ノルウェーは今年から女性も徴兵の対象になったようです。

ただ、妊娠出産育児への配慮は必要だという点には異存はありません。
例えば妊娠した月数+出産後1か月(子供が新生児の期間)はその女性の生涯での兵役義務期間から引くとか、シングルマザー・ファザーは子供が中学生になるまで兵役に就かなくていいとか。
そういうかたちでの配慮は検討すべきだと思います。

兵役も、武器使用を伴う戦闘員としての任務だけである必要はありません。
徴兵制のある国というのは、多くが「代替役務」というものを定めています。
http://www.yoakenonippon.com/pdf/study_eu_heiekigimu.pdf

国によって違いますが、介護サービスや配管工事や園芸でもOKとなると、兵役は無理でもこれなら、と貢献できる分野が誰にでも何かありそうに思えます。障碍者や持病のある人や体の弱い人にも、兵役の義務を果たすチャンスはあるでしょう。

私は国民国家のあり方というのは、『できる人間がやればいい』よりも、『一人一人が、自分に出来るかたちで貢献すればいい』であるべきだと思っています。
No.170
111ヶ月前
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第147号 2015.9.8発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…安保法制の議論が進む中で、「徴兵制」についても憲法解釈の変更によって可能となるのではないか?という議論が起きた。それに対して安倍政権や自称保守派は「徴兵制は憲法の『意に反する苦役』にあたるからあり得ない」「兵器がハイテク化した現代戦で徴兵制はありえない」と言っている。では、末端の自衛官である「任期制隊員(自衛官候補生)」の採用試験の実態はどうなっているのか?徴兵制は「苦役」なのか?安倍政権や自称保守派ら“極左”の意見ではなく、ルソーの「社会契約論」に従った“真っ当な真ん中の意見”に学べ!! ※「ザ・神様!」…怖ろしいまでの冷徹さと知略によって西の荒くれ者たちを討伐し、大和へと帰還したヤマトタケル。父である景行天皇から、より一層かわいがられる自分の姿を思い浮かべ、誇らしさと喜びを胸に、瞳をきらきらと輝かせながら西国征伐の模様を報告するが…!? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!白髪を染めようとは思わない?山口組が分裂!日本の治安は悪くなる?白ご飯の次に好きな○○ご飯は何?娘からの際どい質問に母の私はどう答えるべき?塚本晋也監督の映画『野火』の感想を聞かせて!…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第143回「徴兵制は『苦役』ではない!」 2. しゃべらせてクリ!・第107回「へふふ~~~ん…至福の耳かきタイムぶぁ~い!の巻〈後編〉」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第64回「ヤマトタケル物語・その5」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第143回「徴兵制は『苦役』ではない!」  朝日新聞(9月2日)のオピニオン特集「耕論」欄にわしのインタビュー記事が載った。  同欄のテーマは「誰かが兵士になる」。リードに書かれた趣旨は 「自衛隊の活動範囲が世界に広がる安保関連法案。安保を一線で担う自衛隊員の処遇や人材確保、そして政府が復活を否定する『徴兵制』について、様々な立場から論じてもらおう」 というもので、わしの他には元陸将・廣瀬誠、中京大学教授・大内裕和両氏の意見が載っている。  わしの記事は「国民の『自主防衛』が原則」という見出しで、「 徴兵制は苦役ではない、国防は崇高な職務である 」という「ど真ん中」の意見を述べている。  この意見については後で詳述するが、とにかくこれを朝日新聞が載せたのは凄いことだ。抗議がいっぱい来たのではないかと思うが、教養のある読者がいれば、むしろ賛成してくれるだろう。  のちに「AERA」の編集者に聞いたのだが、やはり反響が大きかったらしい。  朝日新聞の記者や読者には、もともとインテリが多い。確かにイデオロギーに凝り固まってしまった者もいるのだが、ポジショントークに堕さぬことさえ決意してくれれば、朝日新聞寄りのリベラル・インテリの方が期待できるかもしれない。  なにしろ読売・産経の自称保守には、もともとインテリがいない。無教養な上に「従米真理教」「安倍真理教」と化してしまっているのだから、全く期待のしようがないのだ。  ところで、同欄に載った元陸将・廣瀬誠氏の意見の中に、こんな発言があった。 「自衛隊が徴兵制を考えている」などと言われますが、現代戦の特徴から見て考えられません。総力戦の時代と異なり、兵器が近代化し、システムが高度化した今は、これらを使いこなせる訓練を積んだプロの兵士こそ必要です。  安倍首相や読売・産経系の従米保守が言う主張そのままで、この意見が朝日に載るのも異例だと思うが、とにかく様々な意見を聞くというのがこの欄の目的なのだろう。  以前なら、自衛隊の側が政府や自称保守論壇の主張に追従して言っているのかと思ったはずだが、どうやらそうでもないらしい。  何しろ、4月に安倍晋三が米国議会で安保法案を今夏までに成立させると約束するより以前、 昨年12月の時点で自衛隊の河野統幕長が訪米し、米軍・国防総省の幹部と会談し、夏までに安保法制は成立すると確約していたのだ。  つまりとっくに文民統制は崩れていて、自衛隊トップが米軍の希望通りに軍事を動かし、政府はそれに追従していただけなのだ。  戦前は軍部の暴走を政府が追認するしかなかったのだが、現在も自衛隊の暴走を政府が追認しているだけ、というより、戦前よりもっと酷い。自衛隊にも、政府にも、まったく主体性がなくて、両者ともに米軍に従属するだけになっているのだから。   自衛隊が暴走して米軍に従い、政府が喜んで自衛隊の暴走を追認するという、恐るべき属国状態になっているのである!  こんな状態なので、「兵器がハイテク化した現代戦で徴兵制はありえない」というよく聞く主張も、もしかしたら自衛隊が先に言い出し、政府や自称保守が追従しているのかもしれない。  しかし、本当に現代戦では「高度化したシステム」を使いこなせる専門職だけが必要で、今や第二次世界大戦のような、あるいはベトナム戦争のような、末端の歩兵などは必要ないのだろうか?  だとしたら、もう自衛官を広く募集・勧誘することに意味はない。   ハイテク兵器を使いこなせない、偏差値の低い者を集めたって意味がなく、人材を確保するには、優秀な人物をヘッドハンティングするしかないはずだ。  ところが、今でも防衛省・自衛隊は「自衛官募集ホームページ」を作って盛んに募集をかけている。しかもそのページのトップに「リクルート隊長」として出ているのは「壇蜜」だ! さらに地方では、「萌えキャラ」を使って広報しているところも数多い。 http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/  現実に自衛隊は、壇蜜や萌えキャラに釣られて応募して来るような人材でも欲しがっているではないか!  では自衛官になるには、最低どの程度の学力が必要なのか?  本当にハイテク兵器を使いこなせる高学歴の者しか採用しないのか?  末端の自衛官である「 任期制隊員(自衛官候補生) 」の採用試験について調べてみた。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!