• このエントリーをはてなブックマークに追加

na85さん のコメント

 米国の属国状態を脱して外交のフリーハンドを得ることと、自衛隊が個別的自衛権を発動できる軍隊になることは、これはどちらが先なのでしょうか?これは同時進行でなければならないと思います。この両方が、米軍の侵略戦争に引き込まれるより先に為されることが望ましいのは言うまでもありません。国防が崇高なものだと言うためには、国家においては自国を守るため、兵士一人ひとりにとっては愛する人やその人を育んだ故郷を守るためでなければならず、宗主国が起こした侵略戦争に主体性なく加担するためであってはなりません。
 極左の中の親米派(いわゆる日本の右派)と極左の中の反米派(いわゆる日本の左派)の間の細い細い道を征き、突破した先のまん真ん中の平原を征けば、主体性を持って外交し自国を自分たちで守ることができる独立国となり、国防は真に崇高なものとなります。それは個別的自衛権を発動して祖国防衛の戦争に臨める状態になります。

 以下は、左翼さんへの回答です。

 左翼さんの意見のテーマがようやく判りました。自分は学生だ。ここに集うあんたたちオッサンより我々若い世代の方が徴兵される可能性が高い。それを判っているくせに安易に徴兵制OKと言うな!ということです。だから、女性を除いて自分たちがより徴兵される可能性を高めるな!あんたらが女性を除くのは戦わないくせに自己満足したいだけのマッチョイムズだろ?というわけですね。

 これは大変耳の痛い意見です。私たち以上の世代が米国からの独立を果たしていれば、徴兵制ももっと前の時代からなされていた可能性が高く、つまり我々の世代が中心に徴兵されていたはずです。しかし、それは叶いませんでした。我々の力不足でした。
 私は40歳になったところです。身体も若干不自由です。だから言う資格はなおさら無いかもしれません。しかし、戦えなくても、白紙(軍属を徴用する郵便物、※赤紙は兵士)が来たら前線に行くだろうと言っておきます。

 私たちより上の戦後世代は、実は私たちにとって羨ましい世代なのです。戦後生まれで戦争の悲惨さを知らず、かつ今ほどグローバリズムが亢進しておらず、ゆえに生きるのが今よりも楽だったはずであり、中には高度成長期やバブルでいい思いをした人もおり、結婚も資産形成も比較的楽だった世代だと思われるからです。しかし、その世代の中でも様々な宿命によって苦労された方も当然おられるはずなのです。
 生まれ落ちた時代は自分では如何ともしがたい宿命なのです。『卑怯者の島』の矢我隊長のセリフでは「俺たちの役回り」であり、その弟・通明の思いでは「この時代に生まれた意味とは?」ということです。そして、人は生まれ落ちた時代の中で、公と私との間で葛藤し、格闘し、足掻くしかないのです。だから、今やれることをやるしかないのです。
 さしあたっては、米国の戦争に引きずられないように独立を志向する国民を一人でも増やす努力をすることが考えられます。まず、よしりん先生が様々な機会で提供される思想を身近な人に伝えてください。そのためには自分が周囲に信用される個人と成らなければなりません。学生さんなら職を得て社会人に成ることです。戦いはそこからだと思うわけです。

 これで回答になったかな? na85
No.91
111ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第147号 2015.9.8発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…安保法制の議論が進む中で、「徴兵制」についても憲法解釈の変更によって可能となるのではないか?という議論が起きた。それに対して安倍政権や自称保守派は「徴兵制は憲法の『意に反する苦役』にあたるからあり得ない」「兵器がハイテク化した現代戦で徴兵制はありえない」と言っている。では、末端の自衛官である「任期制隊員(自衛官候補生)」の採用試験の実態はどうなっているのか?徴兵制は「苦役」なのか?安倍政権や自称保守派ら“極左”の意見ではなく、ルソーの「社会契約論」に従った“真っ当な真ん中の意見”に学べ!! ※「ザ・神様!」…怖ろしいまでの冷徹さと知略によって西の荒くれ者たちを討伐し、大和へと帰還したヤマトタケル。父である景行天皇から、より一層かわいがられる自分の姿を思い浮かべ、誇らしさと喜びを胸に、瞳をきらきらと輝かせながら西国征伐の模様を報告するが…!? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!白髪を染めようとは思わない?山口組が分裂!日本の治安は悪くなる?白ご飯の次に好きな○○ご飯は何?娘からの際どい質問に母の私はどう答えるべき?塚本晋也監督の映画『野火』の感想を聞かせて!…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第143回「徴兵制は『苦役』ではない!」 2. しゃべらせてクリ!・第107回「へふふ~~~ん…至福の耳かきタイムぶぁ~い!の巻〈後編〉」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第64回「ヤマトタケル物語・その5」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第143回「徴兵制は『苦役』ではない!」  朝日新聞(9月2日)のオピニオン特集「耕論」欄にわしのインタビュー記事が載った。  同欄のテーマは「誰かが兵士になる」。リードに書かれた趣旨は 「自衛隊の活動範囲が世界に広がる安保関連法案。安保を一線で担う自衛隊員の処遇や人材確保、そして政府が復活を否定する『徴兵制』について、様々な立場から論じてもらおう」 というもので、わしの他には元陸将・廣瀬誠、中京大学教授・大内裕和両氏の意見が載っている。  わしの記事は「国民の『自主防衛』が原則」という見出しで、「 徴兵制は苦役ではない、国防は崇高な職務である 」という「ど真ん中」の意見を述べている。  この意見については後で詳述するが、とにかくこれを朝日新聞が載せたのは凄いことだ。抗議がいっぱい来たのではないかと思うが、教養のある読者がいれば、むしろ賛成してくれるだろう。  のちに「AERA」の編集者に聞いたのだが、やはり反響が大きかったらしい。  朝日新聞の記者や読者には、もともとインテリが多い。確かにイデオロギーに凝り固まってしまった者もいるのだが、ポジショントークに堕さぬことさえ決意してくれれば、朝日新聞寄りのリベラル・インテリの方が期待できるかもしれない。  なにしろ読売・産経の自称保守には、もともとインテリがいない。無教養な上に「従米真理教」「安倍真理教」と化してしまっているのだから、全く期待のしようがないのだ。  ところで、同欄に載った元陸将・廣瀬誠氏の意見の中に、こんな発言があった。 「自衛隊が徴兵制を考えている」などと言われますが、現代戦の特徴から見て考えられません。総力戦の時代と異なり、兵器が近代化し、システムが高度化した今は、これらを使いこなせる訓練を積んだプロの兵士こそ必要です。  安倍首相や読売・産経系の従米保守が言う主張そのままで、この意見が朝日に載るのも異例だと思うが、とにかく様々な意見を聞くというのがこの欄の目的なのだろう。  以前なら、自衛隊の側が政府や自称保守論壇の主張に追従して言っているのかと思ったはずだが、どうやらそうでもないらしい。  何しろ、4月に安倍晋三が米国議会で安保法案を今夏までに成立させると約束するより以前、 昨年12月の時点で自衛隊の河野統幕長が訪米し、米軍・国防総省の幹部と会談し、夏までに安保法制は成立すると確約していたのだ。  つまりとっくに文民統制は崩れていて、自衛隊トップが米軍の希望通りに軍事を動かし、政府はそれに追従していただけなのだ。  戦前は軍部の暴走を政府が追認するしかなかったのだが、現在も自衛隊の暴走を政府が追認しているだけ、というより、戦前よりもっと酷い。自衛隊にも、政府にも、まったく主体性がなくて、両者ともに米軍に従属するだけになっているのだから。   自衛隊が暴走して米軍に従い、政府が喜んで自衛隊の暴走を追認するという、恐るべき属国状態になっているのである!  こんな状態なので、「兵器がハイテク化した現代戦で徴兵制はありえない」というよく聞く主張も、もしかしたら自衛隊が先に言い出し、政府や自称保守が追従しているのかもしれない。  しかし、本当に現代戦では「高度化したシステム」を使いこなせる専門職だけが必要で、今や第二次世界大戦のような、あるいはベトナム戦争のような、末端の歩兵などは必要ないのだろうか?  だとしたら、もう自衛官を広く募集・勧誘することに意味はない。   ハイテク兵器を使いこなせない、偏差値の低い者を集めたって意味がなく、人材を確保するには、優秀な人物をヘッドハンティングするしかないはずだ。  ところが、今でも防衛省・自衛隊は「自衛官募集ホームページ」を作って盛んに募集をかけている。しかもそのページのトップに「リクルート隊長」として出ているのは「壇蜜」だ! さらに地方では、「萌えキャラ」を使って広報しているところも数多い。 http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/  現実に自衛隊は、壇蜜や萌えキャラに釣られて応募して来るような人材でも欲しがっているではないか!  では自衛官になるには、最低どの程度の学力が必要なのか?  本当にハイテク兵器を使いこなせる高学歴の者しか採用しないのか?  末端の自衛官である「 任期制隊員(自衛官候補生) 」の採用試験について調べてみた。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!