na85さん のコメント
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第148号 2015.9.15発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…連日、国会前デモを主催しているSEALDs。彼らは若者の代表なのか?彼らの運動は「新しい民主主義の形」なのか?「政治的党派性はない」というのは本当か?民主主義の基本である「議論」ができるのか?運動に嵌まり「個」を失っていないか?「政治に目覚めた若者たち」と媚びる大人を信用してはならない!!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!元少年Aのホームページ開設をどう思う?ケチがつきまくりの東京五輪について今はどう考えている?他の漫画家の絵の描き方について興味ある?北方領土はもう1島も返ってこない?例えば将来、自民党以外の政権になった時に、安保関連法案を破棄することはできないの?今の暮らしを守りたい、愛する家族を守りたいというのも私心?…等々、よしりんの回答や如何に!?
※著名なる言論人の方々の立派な御意見を思いっきり褒めそやす「御意見拝聴・よいしょでいこう!」。畏れを知らない皇統ブリーダー・渡部昇一&中川八洋両先生、今回も絶好調!「皇統に“直系”も“傍系”もない!」「あいつもこいつも共産党が放った情報操作工作員!」「宮家はY染色体を保存する冷凍庫!」「皇統は科学!神話なんて関係ない!」等々、数々の珍説…もといご高説に学びましょう!
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第144回「運動に嵌る若者のリスク」
2. しゃべらせてクリ!・第108回「ぽっくんの腹話術ショー・茶っこく堂ぶぁい!の巻〈前編〉」
3. 御意見拝聴・よいしょでいこう!・第6回「『皇室消滅』⑥皇統は完全に科学だ!Y染色体だ!」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第144回「運動に嵌る若者のリスク」 シールズの奥田愛基はわしに会ったとき、誰かに『脱正義論』についてレクチャーを受けてたらしく、「こんなデモなんか早く止めたい」と日常復帰を望む発言をしていた。
本当は対談なんて代物じゃなく、対談らしい文章にしてしまったのは同席したライターなのだ。
わしとの対談終了後、「しばき隊」の者から 「お前自身は今あんなクソウヨと対談させることをどう思ってんだよ」「お前にエラそうなこと抜かす資格はねーんだよ。運動周辺に近づくな!」 と罵倒され、ライターは 「セッティングは編集者とシールズが話し合って行われている。彼らにもやりたいことがあったんだろ。それをサポートしようと思った」「おれがセッティングしたわけじゃないのに?おれが司会やってなかったらもっと酷いことになってたのに?」「オレが断ったらもっと酷いことになるから受けたって書いてんだろ」「言っとくけど、オレが司会を頼まれたときはもうセッティングされてたし、オレが受けなかったらもっと酷いことになってたから」 と繰り返し言っている。
笑えるがライターの言う通りで、対談中もライターは奥田をフォローしてたし、結局、対談の体を為さない無駄なおしゃべりを、何とかまとめたのはライターである。
その日、奥田は30分くらい遅刻して来たのだが、謝罪の一言もなく、牛田とかいう仲間と小林よしのりと対談すべきか否かで朝まで議論していたらしい。
牛田はツイッターで 「明日、奥田と小林よしのりに会うが、対話するつもりはない。こちらからの、一方的なステートメントの提出と、それを飲むことの要求をする。ステートメントの内容とは、この社会をクソにすることに加担したことへの謝罪だ。無論、それで彼が許されるわけではなく、許すつもりもない。」 と言ってたのだが、『新戦争論』を読んで勝てる自信がなくなったらしく、当日になって 「朝まで、小林よしのり氏の本を読んで色々悩んだんですが、明日の小林氏の会合は対談という形でやることになっており、正直僕には対談できる自信がないので、逃げるみたいな形になりますが、明日はキャンセルしようと思います」 と、とツイッターで呟き、その日はとうとう現れなかった。
だがそもそも「しばき隊」は、ライターへの罵倒の中で 「お前自身は今あんなクソウヨとSEALDs対談させることをどう思ってんだよ」「俺ら前の晩説得して止めてたんだぞ?」 と言っている。牛田がドタキャンしたのは、本当は「しばき隊」の「説得」に屈したからなのだ。
これにライターが 「それで牛田くんは止めて、それでも奥田くんはやろと思ったんだろ?」 と返すと、「しばき隊」は 「止められなかった俺らの力不足だわな」 と答えている。
現れた奥田は、欠席した牛田のメールをわしに読ませて感想を求めるばかりで、対談なんてものではない。
そのメールには、 「ネトウヨを作ったのは小林よしのりだ、安倍政権を作ったのも小林だ。そんな社会と我々は戦っているのだ」 という主旨が主張され、その援護をライターがするという進行になっていた。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
今回のライジングは、ウンコ的なものに満ち満ちた回でした。SEALDsとその上部組織しばき隊のSNS上でのやり取りも、二人の優生学的トップブリーダーの妄想対談も、そして最後に虎の穴から出てくるウンコまで。
雑誌が設定した対談の場において、最初から議論など望まず一方的に宣言したり謝罪要求したりするSEALDsの姿勢に、強い既視感を覚えました。その同様の過去事例とは、アイヌ民族問題における香山リカ氏です。怠惰な学生や専門外の社会人が不勉強なまま社会問題に首を突っ込めば、プロの運動家が用意した陣営集団に属すことが多く、個人の思考や行動は制限され、その人間関係の中で許された行動しかとれなくなっていくわけです。
SEALDsの初期のデモに参加していた人の中には、外国から侵略されたら戦うと言っていた人もいたはずですが、今では憲法9条さえ守っていれば戦争にはならないという昔ながらの左翼の主張に落ち着いたようです。憲法9条は在日米軍と安保条約なくしては存立不可能なものであり、9条を護持しようとすれば、現行安保の上位互換である今次の安保法制も受け入れるしかないのですが、その点は全く見ないふりです。そんなSEALDs幹部を国会の公聴会に呼んだ野党も左右の陣営争いを繰り返したいだけなのかでしょう。
しばき隊やSEALDs幹部のようなプロの運動家と化した人はもう戻れないとしても、学生には日常に戻ってほしいと、『脱生議論』を再読して強くそう思いました。就職が極めて困難で未来の見えない現代の学生が抱える不安を政治的な運動で紛らす行為はドラッグを求めるジャンキーのそれと同じです。今マスコミや知識人が若者の運動に期待をかけて持ち上げているのは自分たちの無力感からなのでしょうが、その行動は若者の未来を閉ざすものだと認識していただきたいものです。
さて、よいしょ先生、いよいよお二方の唯物論的志向が明らかになりましたね。あれだけマルクス主義を嫌っている風を見せておきながら、あれだけ女系論者をコミンテルンのスパイかのように言っておきながら、男系固執≒Y染色体フェティシズム≒唯物論≒共産主義という経路で自ら正体を現しました。これまでの反共姿勢は、皇室を滅ぼしたい極左から同志と呼ばれる身分を偽装するためだったのでは?と勘繰りたくなります。
奈良は古都の街というくくりでは京都の先輩格です。大仏様の鼻の穴をケツの穴と間違われるのはあまり気分の良いものではありません。しかし話の展開は面白いです。中国のミニチュア凱旋門!アレが悪いとしておきましょう(笑)。
Oh shit!(クソッ) na85
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