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諫議大夫さん のコメント

遅ればせながら、ゴー宣の感想です。

結局、安倍首相は何がしたかったのか、よくわかりませんでした。
「戦後レジームからの脱却」を謳いながら、実際は「従米」でしかない安保法を成立させ、個別的自衛権の行使もままならないのに、憲法の拡大解釈で集団的自衛権は無限大に行使できるようにさせました。
安倍政権は明確にただひたすらアメリカに付いていくという「戦後レジームの申し子」であることがはっきりしたのに、右も左も小林先生が口を酸っぱくして言う「本当の恐ろしさ」に気づいていないことが、私には恐ろしく思えます。

「右」陣営は、判で押したようにまるですぐそばまで危機が迫ったかのように言い立てるが、そして中国の脅威を盛んに強調するが、ならどうして憲法9条を改正せよと言わないのか、自主防衛の道を選択しないのか、本当に不思議で仕方ありません。

アメリカに抱きつけば、アメリカが日本を守ってくれると本気で思っているのでしょうか?
国際政治の冷徹な現実を知りたいと思わないのでしょうか?

誰とでも、みんな仲良く、的な外交の発想は、今までのサヨクの「お家芸」であったはずです。
これに更に、ギブミーチョコレートの恩義よろしくアメリカの言うことは何でも聞きます、的なイデオロギーを持った「従米ポチ」の発想が加わるから、歪でゆがんだ法案になってしまい、更に小選挙区制の導入でネトウヨみたいに何も考えない政党が誕生して反対意見を排除して強引に成立させてしまいました。

共産党は共産党で「民主連合政府」を模索しているようですが、こんなのは「火事場泥棒」と言うのでしょうか。
左翼が若者をたぶらかして自分のイデオロギーに引きずり込むのは許し難いです。
いや、左翼に限らず、たとえば戦争を経験した世代が、「若者よ来たれ」と言って、自分のイデオロギーに引きずりこむのはもっとたちが悪いです。

「卑怯者の島」にあるように当時は「生か死か」の状況で難しい判断を迫られてきたはずなのに、戦後は一貫して「ぬるま湯の平和」の中で、自信のイデオロギーを糾合するのに汲々とし、気に入らない人物を左翼のレッテルを張って排斥して、産経新聞や「正論」に書かれていることだけをただひたすら繰り返してがなる。
これにはわたしはとてもついていけません。

たまたまそれがシールズであったにせよ何にせよ、「ネトウヨ脳」と化した大人を見れば、幻滅する若者が出てくるのは健全だと私は思いました。

ただ、デモに自らの青春を費やすのは健全ではないです。『脱正義論』にあるように、自ら現場を持って現場の中で葛藤しながら、思考する「自分を一番不自由にしてくれる自由」の大切さを学ぶべきですし、私は学んでいきたいです。

こう言っている自分ですが、実はそう感じるようになったのは、それを大切だと思うようになったのは、ごく最近のことでした。

自分の「正義」を疑ってみることも、必要だと感じる今日この頃です。

そういう流れで、今週のQ%Aで小林先生が「全然違います。」と回答された2つの質問は、私にとって有難いものでした。周囲に追従するだけのが多いの中で、周囲に流されず堂々と投稿されたお二人の投稿者は立派な方だと思います。感謝します。

しゃべクリ投稿に傾倒して(?)いる私は、立派なコメントを皆さん書かれるのですごいな~と思います。みんなどうしてここまで密に細やかに表現できるのか、その凄さに私は毎週圧倒され、打ちのめされています。
そして毎週、自分の浅薄さと馬鹿さ加減を思い知らされています。

こんなおっちょこちょいな私にできることと言えば、ブログでよしりん先生が困っている、探し物をしている、助けてほしい、と書けば、即座にお役に立ちたい、叶えられなくても何とかしてお役に立ちたい、と、1秒でも早く何とかしてコメントを返すくらいです。

「ザ・神様!」はモクレンヒメもとい、オトタチバナヒメの「怨念」(?)がどよんとまるでとぐろを巻いているかのごとく滞留している雰囲気が醸し出されて、大いに笑いました。

「朝生」は仕事の影響と録画機材の持ち合わせがない関係で、観れてません。
この前みたいに、また、横道を使った「動画で観る方法」に頼るしかないのでしょうか?
No.79
111ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第149号 2015.9.22発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…安保法案がついに成立してしまい、日本は集団的自衛権を行使できることとなった。行使の前提として掲げた3条件の1つ「存立危機事態」は本当に「歯止め」となり得るのか?そもそも「集団的自衛権」とは何か?立憲主義も法治主義もかなぐり捨て、大急ぎで安保法制を成立させなければならないほどの理由が、今の日本にあったのか?ペテンだらけの従米安保法案が成立した真の理由を直視せよ!! ※「ザ・神様!」…父親である景行天皇からその存在を恐れられ、「東国征伐」を口実に、大和を追い出されてしまったヤマトタケル。伊勢を出て、尾張の主要拠点・熱田へと向かった彼の前に、意外な障害が立ちはだかる!?いつの世も、この問題は避けて通れないのでありましょうか?? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!政党はなぜ選挙公約を平気で破るの?「ネトウヨを優先的に徴兵しろ」という発言と「国防は苦役ではなく崇高な国民の義務である」という発言って矛盾してない?自主独立の先には結局日米決戦しかないのでは?前髪があるヘアスタイルと無いスタイル、どっちが好き?連休の大型化をどう思う?共産党が提案した「戦争法廃止の国民連合政府」は可能?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第145回「成立した従米安保法案のペテンを教える」 2. しゃべらせてクリ!・第109回「ぽっくんの腹話術ショー・茶っこく堂ぶぁい!の巻〈後編〉」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第65回「ヤマトタケル物語・その6」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第145回「成立した従米安保法案のペテンを教える」  安保法案がついに成立してしまい、日本は集団的自衛権を行使できることとなった。  集団的自衛権を使う際の前提となる3つの条件の1つに、 「存立危機事態」 というのがある。  その定義は、以下のとおりである。 「我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態」  これ、平たく言えば、 「米軍が攻撃されたことによって、日本が存立危機になった時」 と書いてあるのだ。  つまり わが国が「存立危機事態」にある場合しか、集団的自衛権を行使できない ということであり、この条件は、集団的自衛権を無限定に行使させないための「歯止め」とされている。  ほとんど日本が滅亡の危機に瀕している状態と言うべき「存立危機事態」の時しか行使できないというのだから、一見、非常に厳しい縛りのように思えるのだが、実際には、これは全く無意味な条件なのである。   そもそも「集団的自衛権」とは「他国を防衛する権利」である。 「 自国が攻撃されていなくても、他国に対する攻撃を自国に対する攻撃と同じとみなして反撃する 」というのが「集団的自衛権」である。   ところがこの「存立危機事態」の定義は、「日本は攻撃されていないのに、アメリカが攻撃を受けたことで、滅亡の危機に瀕している事態」というものなのだ。  一体全体、何のこっちゃ!?  そんな奇妙奇天烈な状況って、ありうるのか!?  政府が説明する際に具体例として挙げたのは、日本海で米軍のイージス艦を北朝鮮が攻撃しようとした時に、自衛隊が守るというものだった。  だが、たとえ米軍のイージス艦が攻撃されたって、それで日本が滅亡の危機に瀕するなんてことがあるわけがなく、これが「存立危機事態」だなんて言えないのは明白である。  それでも米艦の防護をするというのは、要するに友軍だから絶対に守らなければならないというだけのことである。   実際には日本の存立危機に何も関係なくても米艦を守ることになっているわけで、「存立危機事態」なるものを設定することに、何の意味もないのである。  政府は集団的自衛権行使が「限定的容認」だと言い続けてきたが、「限定的」とするための「歯止め」として設定した「存立危機事態」という条件には全く実体がなく、 事実上は歯止めなしの無限定容認となっているのだ。  そうなっている以上、中東で米軍が襲撃されたら、日本の存立危機に何の関係もなくても、自衛隊を派遣しなければならなくなることは間違いない。   要するに、日米同盟の信頼性が揺らぐことが「存立危機事態」になっているのだ。   アメリカの信頼を失ったら、日本は滅亡してしまう、これこそが「存立危機事態」だということになってしまっているのである。 「存立危機事態」については、もう一つおかしな話がある。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!