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こいらさん のコメント

うーん、シールズってそうやって理論武装して自分たちの立ち位置の根拠を小林よしのりだ、って責任を丸投げしてしまうんですね。
本当に個があるなら(いわゆるプロの運動家の)世間体というか空気を読むようなことはしないと思います。彼らがワンイシューで集まってるのも嘘だし、参院選前に解散するというのも嘘だし、イデオロギーにとりつかれた永久運動というカルトにはまっていくのははっきりしているんですね。
プロの運動家としては、頭数が欲しいししかも世間を知らない若者は美味しいカモでしかないから、純粋まっすぐないい子ちゃんほど騙されて運動にハマっちゃうんでしょうね。それは結局オウム真理教が若者を騙したのと一緒だし、今話題のイスラム国が若者を騙してテロリストを養成する過程と同じだと思うのです。
イデオロギーで凝り固まってる集団は、排外的になって思想の柔軟性を失う可能性は大きいです。一種の宗教にかぶれた状態に似てるし。シールズだと、安倍政権が何らかの原因で倒れた場合、また新しい敵を作って運動を続けると思われます。
この世の中には矛盾や理不尽はいくらでも転がってるのに、普通の市井の人たちは現場で苦悩しながら折り合いをつけて何とか生きてるのに、全ての矛盾や理不尽がない社会をみんなで連帯して作ろう、というのが社会運動家の思想だと思います。シールズもイスラム国に参加する若者も似たような心象でしょう。しかしそれはカルトの入り口なのです。いずれ排外主義を生んで、物事に非寛容になって自分たちの価値観に合わない人間を物理的に排除(大量殺人とか)してしまう末路に行くと思います。
自分の中の悪に気づくことはとても大事です(この問題は道徳をどうするか、という問題にもつながります)。自分の疚しさに折り合いをつけることが、社会の疚しさに折り合いをつけることになるし、それが社会の現場に出るということだと思うのですが。
No.21
102ヶ月前
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第155号 2015.11.17発行「『ゴー宣』『戦争論』が変えたもの」 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…宮台真司氏曰く「ネトウヨも安倍政権もシールズも、全部よしりんの影響下にある」という。確かにシールズのデモのやり方は、薬害エイズ運動の時にわしが打ち出した方法論そのままである。だが実は方法論だけではない。護憲派・反戦平和主義者たちの思考や言動も、無自覚のうちに、『ゴー宣』『戦争論』が変えた言論空間の影響下にあるのだ! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!難民を中傷したイラストをどう見た?映画『FOUJITA』に興味ある?消費税10%は延期すべきでは?「生まれ変わったら道になりたい男」が再犯!彼を救う方法は?シールズのデモに適した新しい名前を考えてみた!姑からされた仕打ちを忘れられない…どうしたら良い?…等々、よしりんの回答や如何に!? ※著名なる言論人の方々の立派な御意見を思いっきり褒めそやす「御意見拝聴・よいしょでいこう!」。時代の一発屋…もとい、時代の寵児・SEALDsと高橋源一郎氏の御本『民主主義ってなんだ?』を紐解きます!「民主主義を取り戻す」はずが、真の目的は「ノスタルジジイの青春を取り戻す」ことだった!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第151回「『ゴー宣』『戦争論』が変えたもの」 2. しゃべらせてクリ!・第115回「袋小路くん!ぽっくんの心の友ぶぁ~い!の巻〈後編〉」 3. 御意見拝聴・よいしょでいこう!・第9回「『民主主義ってなんだ?』②ノスタルジジイの青春を取り戻す!」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第151回「『ゴー宣』『戦争論』が変えたもの」  11月4日、東浩紀氏、宮台真司氏と『戦争できる国の道徳』(幻冬舎新書)の出版記念として、5時間にも及ぶトークイベントを行った。  その中で宮台氏が、ネトウヨも安倍政権も、シールズも 「全部よしりんの影響下にあるんですよ」 という発言をした。  ネトウヨや安倍政権をわしがつくったとかいうのはシールズの連中の決まり文句だが、そういうシールズだって、わしがつくったというのだ。  たしかにシールズのデモのやり方は、薬害エイズ運動の時にわしが打ち出した方法論そのままである。  薬害エイズの頃、もうとっくに労組などの団体の旗がひらめくデモには威力がなくなっていた。むしろ団体の動員を受けたデモだと思われたら、一般大衆には見向きもしてもらえなくなる状態だった。  そのため薬害エイズ問題に対する世論を盛り上げるためには、デモから組織やイデオロギーの色を一切排除する必要があった。そこでわしは、 「個人」がこのワンイシューのためだけに、緊急措置として集まって活動している「個の連帯」である というコンセプトを立てた。  そして集まった学生たちは、 ダサいのはイヤだ、ファッショナブルなデモをやりたいと言い、ラップでパレードというスタイル を作り出した。  このデモは大きな効果を上げた。だが、 実際には学生たちに「個」など確立しているわけがなく、学生たちは弁護士ら大人の顔をうかがい、組織に埋没していった。そして、「正義」の運動をしているという快感に酔い、運動が目的化して、薬害エイズ運動が終結しても次の運動をやりたがるようになってしまった。 そのために、わしは「日常に帰れ!」と警告し、『脱正義論』を描かなければならなくなったのである。  一方のシールズも、 自分たちは「個」の集まりであると標榜し 、その団体名「SEALDs」(Students Emergency Action for Liberal Democracy-s=自由と民主主義のための学生緊急行動)からして 「緊急行動」を謳っており、ワンイシューで活動し 、来年の参院選をもって解散すると表明している。  また、とにかく ファッショナブルにすることにこだわり、ラップを取り入れ、プラカードは英語が目立つ 。わしから見れば、英語がファッショナブルでカッコイイという感覚自体がどうしようもなくダサいのだが、とにかく『脱正義論』を読んで研究したのではないかと思うほどそっくりである。  もちろん、 実際のシールズのメンバーに「個」などない というところもそっくり同じだ。   シールズは事実上、「左の在特会」と言うべき「しばき隊」の下部組織である。  シールズ中心メンバーの奥田や牛田らは、しばき隊のbcxxxなる人物の親炙を受け、わしと対談する際にもいちいち彼の顔色をうかがっていた。そしてbcxxxが小林よしのりとの対談などするなと言ったために、牛田は当日ドタキャンし、奥田が一人でやって来たのだ。  しかも奥田は、わしと対談したことについてbcxxxに対してツイッターで次のように弁解し、反省・謝罪を表明した。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!