自分では「人並みに好きだ」くらいだと思ってたんですが
考えてみれば確かに、人よりもお蕎麦を食べる機会が多い気がします。
友人に「ほんっとにソバ好きすね」と言われてから意識するようになったんですけどね。
神田に「やぶそば」と言う、老舗のお蕎麦屋さんがあります。
おそばというのは、流派がありまして。『江戸三大そば』と言いますが
それが「藪(やぶ)」「砂場(すなば)」「更科(さらしな)」ですね。
その一つ「藪」の流派でも、一番の老舗が、かんだのやぶそばなのです。
(ご近所にも、きっと「やぶそば」や「さらしなそば」みたいなお店が
あるでしょうが、そばの系統が何かを店名で表してるわけですね!)
やぶそばの特徴は、なんといってもしょっぱい「つゆ」でして
よくほら、江戸っ子はソバの先っちょしかつゆに付けないみたいなの
あるじゃないですか。あれは藪そば(江戸蕎麦)のつゆがしょっぱいからであって
なんでもかんでもソバをそういった食べ方で食べなきゃいけないわけじゃなく
最初にちょっと試してみて、その濃さに合わせて食べればいいんですよねw
とまぁ、なんか講釈じみた感じになってしまいましたが…オホン
高校の時の恩師で、E先生という方がいるのですが
本当に長きにわたってお世話になってる方なんですね。
生放送では何度かご紹介したこともあるんですが、文学少年を
こじらせた紳士…みたいな感じで。
「大正/昭和の日本」の話をするのが印象的な人でw
(いずれまたその方についてはお話したいですねw)
先生に飲みに誘われて、どこにいけばいいですかと聞いたら
「じゃあ神田に来てください」と。
神田… 髪を切りに行くくらいだ。という印象の街。
(なぜか神田で髪を切る僕。理由は、まだ東京に住んでない頃
土日に東京⇔実家を往復する際に、泊まってたホテルが日本橋にあって
その近くでたまたま入った神田の理容店に今でもお世話になってるから。)
神田駅で落ち合った先生は、秋葉原方向へ。
まさに、僕が行ったこと無い方向でした。
「先生、こっちは僕も行ったことがありません」
「そうだろう、今日は美味しいものを食べようと決めているから
君にはここを紹介しておかないとと思ってね」
連れて行かれたのが「いせ源」という「あんこう鍋」のお店!w
(そばじゃないのかよ!w というツッコミはもうちょっとまってw)
これこそ「ああ、きっとなんか、何かしらの文化財ではあるんでしょうねw」
という佇まいの、まるで時間がそこで止まっているかのような建物。
あんこう鍋は初めて食べたのですが、本当に美味しかった。
何より、昭和初期の世界に入り込めてる自分が嬉しかったw
E先生と二人、あぐらをかいてビールを注ぎ合い、あんこう鍋。
どこの書生だよみたいな…w
いや、ここ本当に僕も、そういう世界に浸りたい時に行きたいと
思ってるのでおすすめですよ!w
食べ終わると、残った出汁と合わせて「おじや」を作ってくれて
本当にもう満腹です。はい。
「いいか、事務員(本名)君、いいか、この後があるんだよ、
神田での、とっておきの二次会があるんだ。」(E先生は本当にこういう喋り方をする)
コメント
コメントを書くお蕎麦屋さんの流派で色々な特徴があるんですね。つゆに蕎麦をちょっとだけつけると言われていたのはそういう事だったんですね。それじゃ、味がしないんじゃないの?って、ずっと釈然としなかったんですが、その理由を知れて納得しました。そして、美味しいお蕎麦がとても食べたくなりましたw
お蕎麦食べたくなりました、今度上京した時に行ってみます。