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別冊 club Zy.[vol.8] HAKUEI(PENICILLIN)
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別冊 club Zy.[vol.8] HAKUEI(PENICILLIN)

2013-11-22 19:00
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    撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:西村綾乃
    Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Ayano Nishimura
    [2012年11月掲載]

    第1回:メンバー選曲のベスト盤を12月に発売 ファンへの感謝を込めた新曲も収録

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    ――「20th Anniversary Fan Selection Best PHOENIX STAR」が12月5日に発売になりますね。アルバムはどんな内容になっていますか?
    HAKUEI 20周年を記念して「20th Anniversary Fan Selection Best DRAGON HEARTS」っていうアルバムを出したのですが、それはファン投票で収録する曲を決めたんです。それに対して、今回はメンバーがセレクトしたベストアルバム。その中に1曲、新曲が入っています。

    ――選曲はどのように進めて行かれたのでしょうか?
    HAKUEI ファンベストはライブで成長してきた曲が多かったから、ひとつの考えとして、ライブではあまりやらないけれど、こんなかっこいい曲もあるんだよって再認識してもらいたいなっていう思いもあったんだけど、結果的にそういう曲は「腐海の砂」ぐらいで、ライブでよく演る曲だったり、思い出深いシングルの割合が多くなりました。収録曲の制作過程で、自分の中で特に印象深いのは「螺旋階段」ですね。この曲はPENICILLINとして初めて作ったバラードで、本当は作る予定がなかった曲なんです。でも初めてのフルアルバム「Missing Link」(1994年)を作っているときに、「バラードが欲しいよね」って話になって、レコーディングの待ち時間に作ったんです。千聖くんが通路でアコギを弾いている横で歌って。徹夜で構成考えて歌詞を書いて、次の日にレコーディングをして。かなりバタバタした状況で作った曲だけど、だから前向きな勢いをすごく感じられて。バラードなんだけど、熱にあふれているんだよね。

    ――ベスト盤の中には、新曲「PHOENIX STAR」が収録されました。同曲はどんなテーマで制作をなさったのでしょうか?
    HAKUEI ファンベストを引っさげての全国ツアー「PENICILLIN 20th Anniversary TOUR 2012 DRAGON HEARTS」中に制作をしていました。曲は千聖くんが作ってくれました。PENICILLINの王道感を感じられる、アグレッシブ且つメロディアスなものになったなって思っています。

    ――「ロマンス」とか「リアル」とか、過去の楽曲タイトルが歌詞に込められているのが面白いなと思いました。
    HAKUEI あぁ。最初から狙ってやったわけじゃないんですけどね。20年記念ですから。これまでに出してきた曲のタイトルや、歌詞を散りばめるのもいいかなと。書いていくうちにこの形になって行きました。自分たちが積み重ねてきたものを改めて考える、いいきっかけにもなりました。気付く人は振り返りながら聴くこともできると思うし、ひとつの言葉遊びなので構えずに聴いて欲しいです。

    ――「ロマンス」は、代表曲「ロマンス」がもちろん浮かびました。あとは花鳥風月っていう四文字熟語が後半に、「花」開いた、「鳥」の夢は……と続いていて、にやりとしました。言葉遊び、気付くと嬉しくなります。
    HAKUEI 「熱いロマンス」って歌うときに、「ロマンス」のサビの「愛に気づいて下さい」っていうフレーズが浮かぶ人もいるだろうし、1人1人みんな違う聴き方もできるかなって思うんだよね。

    ――そうですね。歌詞は恋愛の歌詞ですが、なぜ今回恋愛がテーマとなったのでしょう。
    HAKUEI 恋愛にも置き換えられるけど、別の意味もあって、「もっと君へ」っていうのはファンの「みんな」って思って書いた部分もあるんだよね。「もっと僕へ」は、「みんなから僕へ」。みんなに支えられて迎えた20年だから、感謝の意味も込めていてね。恋愛の曲って思って、そういう情景を浮かべて聴いてもらってもいいし、自由に聴いて欲しいですね。

     
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