Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回は米MMAがボクシング化?
オクラホマ州選出の米共和党国会議員マークウェイン・マリン氏(38)が、現在米国でボクシング業界に適用されている”モハメド・アリ・ボクシング改革法”(以下アリ法)をMMAにも拡大適用するべきだとする法案を連邦議会に提出している。
アリ法は、プロモーターによる抑圧・搾取から選手の権利や福祉を守ることを目的として、2000年から施行されているものだ。
自身も2006年から2007年頃、3勝0敗の戦績を残したプロMMAファイターでもあったマリン氏は、この法案提出の理由を次のように述べている。
「特定の団体を懲らしめてやろうというつもりはない。ただ私は、リーグやプロモーターと同じくらい、選手のことも大切にするべきだと考えている。私の見たところ、UFCは選手のことを、資産としてではなく単なる商品として扱っている。こうしたマインドセットは変えていかなければならない」
では、アリ法にはどのような内容が規定されているのであろうか。そして、それが今のUFCに適用されると、どのようなことがおきるのだろうか。
● アリ法では、選手とプロモーターとの契約は強制的なものであってはならないとしており、具体的には契約期間は最長でも1年と定めている。
UFCでは「6試合、もしくは2年」などという長期独占契約が結ばれることもある。アリ法が適用されると、契約を見直す頻度が増え、フリーエージェントになることを選ぶ選手も増加することが予想される。
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