多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるDropkickニコ生配信コーナー。深くてタメになるトークを活字でもお届けします! 今回お送りするテーマは「川尻達也UFC離脱の裏側」「コナーは5億6億あたりまえ? UFCトップファイターのファイトマネー事情」です!(11月に配信された一部を書き起こしたものです)。







――UFC206ニューヨーク大会でフェザー級王者コナー・マクレガーがライト級王者エディ・アルバレスを破り、2階級制覇を成し遂げました。シュウさんはライト級のベルトを失ったエディ・アルバレスと試合後にお話をしたそうですね。

シュウ エディはデビュー2戦目のときから知り合いで、日本の興行にも連れてきたりして、彼の結婚式に出たぐらいの仲なんです。毎回試合が終わると話をするんですよ。(ハファエル・)ドス・アンジョスに勝ってライト級チャンピオンになったときも電話で会話したんですが、早くもUFCからハビブ・ヌルマゴメドフとタイトルマッチのオファーがあったそうなんです。

――ランキング1位の。

シュウ でも、その大会は、水垣選手がガーブランドと対戦したコナーvsディアズ2の大会だったんで6週間後。チャンピオンになったばかりなのに調整期間が短いという理由で断ったそうですけど。

――今回のエディはどんな様子でした?

シュウ 傷心気味でしたねぇ。落ち込んだ口調でした。エディはコナーに組み付こうとしても、うまく離れられてタックルできるような展開にはならなかったじゃないですか。思ったよりコナーの懐が深かったことと、相手がフェザー級のチャンピオンとはいえエディよりも体格は大きかったですよね。

――どっちが階級下なのかわからなかったですね。

シュウ エディはもともとフェザーでもいけるよねって言われてくらいの体格ですからね。ただ、彼はさすがにビジネスマンで「PPVの収益って試合の2ヵ月後にわかるんだよね?」なんて言っていて。

――ハハハハハハ! もらうもんはもらうぞと(笑)。

シュウ 彼らレベルなると「どうやって税金対策をするか」ですから(笑)。

――今回の試合では相当稼いだんですよね?

シュウ エディはベラトールから移籍したときからPPVボーナス付きの契約だったんですよ。

――PPV件数に応じてボーナスがもらえる契約。チャンピオンと一部のファイターだけが結べるやつですね。

シュウ PPV大会のメインカードで試合をすれば、それなりのお金がもらえるということで。しかも今回は、試合をやるたびに100万件を突破するマクレガーが相手だから凄いことになるじゃないですか。PPVボーナスの内訳を簡単に説明すると、基本的に最初の20万件分はもらえないんですよ。裏を返せば20万件以上シェアしないと1ドルもボーナスをもらえないということなんですけど。

――なるほど。フライ級王者デメトリウス・ジョンソンのPPVマッチが売れないから、ほかのタイトルマッチと抱き合わせてなんとか売れるように仕向けたんですね。

シュウ DJは史上最低のPPVレコードを叩き出してしまったんですよねぇ。この計算だと、たとえば160万売れたとしたら20万件を抜いて140万件。1件につき「✕2ドル」か「✕3ドル」なのかは選手の契約によって違ってきますけど。3ドルなら5億円オーバー、2ドルだったとしても約3億円ですね。

――さ、さ、さ、3億円!? 



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