RIZINバンタム級GP開幕戦のメインイベントを見事に締めた堀口恭司インタビュー!RIZIN参戦以前・以後の違いを語ってもらった。
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――所英男戦は圧倒的な強さのTKO勝ちでした。
堀口 ありがとうございます! しっかりと有言実行できました。
――堀口選手にとってKO・一本勝ちは約3年ぶりでしたけど、勝ち星は重ねていても、そこは気になるものですか?
堀口 そうですね。やっぱりプロなのでしっかり決めないといけないなって。
――それはお客さんを満足させたいということですか?
堀口 最初は自己満ですよね(笑)。
――相手を倒すと気持ちがいい!と。
堀口 そうです(笑)。プロとしてやっていくうちに、お客さんのために……と思うようになってきました。自分がやっていた寸止め空手は倒しにいかないですよね。でも、MMAはお互い倒しにいく競技なので、だったら、最初からプロは倒さないといけないと思っていましたね。
――試合では所選手の左フックをスレスレで交わして、逆に右フックを打ち込んでからのTKOでした。
堀口 (所英男の)あのフックは浅いんですよ。全力で振ってきてないので、そこまで危ないとは思っていなかったです。それより最初からもっと組み付いてくると思ったんです。組み付かれると面倒なので最初から距離を詰めていったんですよ。
――打撃戦は想定外だったんですね。
堀口 まったく頭になかったわけじゃないですけど、打撃に付き合ってくれたので「あれ……?」って。だったら、このまま立ってるうちに決めちゃおう!と。
――右フックで倒して追撃するときもデフェンスを許さず。所選手は下になってからの攻めがうまいですよね。
堀口 そこも全然問題なかったです。足か十字を取りに来るか、ガードに入れようとするか。そこの対策は充分に練ってきていたんで。
――想定外といえば、所選手がレスリングシューズを履いてきたことは気になりませんでした?
堀口 いや、全然。「あ、履いていいんだ」くらいです。
――試合の影響も考えないですか。
堀口 まったく考えないです。だってそこで動揺していたらマイナスじゃないですか。
――今回は通常のフライ級ではなくバンタム級でしたが、体調面に変化はありました?
堀口 それが前回の試合(元谷友貴)より調子がよかったんですよ(笑)。
――えっ!?(笑)。
堀口 前回は体重を落としたじゃないですか。なので体調はあまりよくなかったんですね。やっぱり減量があると体調の波が出てきますよね。100パーセントうまくいった減量ってなかなかないので。
――減量って身体に無理するわけですからねぇ。
堀口 だから今回は楽でした。全然緊張もしなかったです。
――元谷戦もそうでしたけど、堀口選手は“外敵”として扱われてる感じがありますよね。
堀口 うーん、まあ、いいんじゃないの?って感じです。“外敵”でいいよって。今回の勝ちで、よりそう思われるんじゃないですか? そう思わないですか?(笑)。「堀口を誰が倒すんだ?」って。
――まあ、今回のバンタム級GPのテーマもそこなんですね。
堀口 ほら、“外敵”じゃないですか(笑)。外国人とやってもそうなっちゃうんじゃないかな。
――じつは不満だったりします?
堀口 いや、もう全然。「RIZINの好きようにしてください!」って感じで。それで注目されるならそれでかまわないし、いつかは自分にファンはつくと思うので。