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大会直後恒例となっているRIZIN広報・笹原圭一氏インタビュー。天心vs堀口のスーパーファイトが大反響ということで今回は試合前に話を聞きましたよ〜!!



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――ビックマッチ前のお忙しいところ申し訳ありません。

笹原 いやあ、天心vs堀口効果でチケットがバカ売れしているから余裕ですよ。「なんでも聞いてくれたまえ!」って感じですよ(笑)。

――ブハハハハハハ! 聞くところによれば、チケット販売初日に1万枚以上も売れたそうですね。

笹原 チケットのオーダーがバンバン入ってますからね。

――笹原さんは格闘技興行に携わってもう長いこと経ちますけど、1カードでこれだけ勢いよく売れたことってあるんですか?

笹原 そうですねぇ……感覚的には2004年PRIDEヘビー級GP決勝ラウンドの小川直也vsエメリヤーエンコ・ヒョードルに近いかもしれませんね。ただ、あのときはGPのクライマックスでしたし、約5万人収容できるさいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンを売り切ったので、一概に比較はできないんですけどね。

――スタジアムバージョン完売っておかしなことやってますね!(笑)。あのときは舞台装置の見切り席も当日券で販売してましたよね。行列の先頭は2日前から並んでいたとか……。

笹原 あのときはみんな小川直也vs(アントニオ・ホドリゴ・)ノゲイラをやると思っていたところに、小川vsヒョードルを発表したときのサプライズ感が大きかったですね。そういう意味では今回の天心vs堀口と似ていますよね。

――「このカードをこのタイミングでやるのか!?」という驚きですね。

笹原 あと2010年大晦日の魔裟斗さんの引退試合のときも凄く売れたなあ。

――DREAMと戦極の対抗戦があった大晦日。

笹原 コアな格闘技ファンは対抗戦のほうに興味があったと思うんですけど、魔裟斗応援シートの売れ方はもう桁違いというか……スーパースターのパワーをひしひしと感じました。

――外野からすると、「チケットを売る力」って見えづらいところがあると思うんですね。

笹原 ファンのあいだでは話題になっているけど、じつはそこまで売上には……というケースは多々ありますね。

――「会場人気」と「集客力」は違うという話もありますし。

笹原 いまでいえば「ネット人気」と「集客力」がそのままイコールにならないということかもしれませんね。ネットで話題になったり、拡散したりしているからチケットが売れるかといえば……もちろんたくさんの方々の耳目を集めることは重要なんですけどね。

――天心vs堀口はトラッシュトークで話題になったわけではないですし、世間向けの色かといえば、そうでもない。それなのに格闘技界を超えて反響があるのは、これは壁を突き抜けたということですよね。

笹原 自分たちで「重大発表」と銘打ったんですが、まあ熱心なファンは天心vs堀口だと察しはつくじゃないですか。実際に発表したらここまで反響があるとは……それも格闘技界以外からも大反響なんですよ。ホントにビックリしました。

――ここまでの大木に成長するとは、種に水を撒いていた笹原さんたちも想像してなかった。

笹原 急成長しすぎちゃって天を見上げてますから(笑)。「おいおい、どこまで伸びてるんだ?」って感じで。

――細かい話をすると、いまの格闘技市場だと初動で2,000枚も動いたら「とんでもないことが起こったぞ!!」という数字ですよね。

笹原 今回で言えば「神風が吹いて5,000枚くらい売れて、あとは試合当日までどれだけ埋められるかなぁ……」くらいの感覚だったんですけど、まさか「初日だけでこれだけ動くとは!?」という感じです。もう驚きしかない。

――PRIDE全盛期クラスの初動ですよねぇ。

笹原 ご存知のようにたまアリは会場規模を変えられるので、一番安いA席を増やすことになったんですけど、これを売り切ったらホンモノですね。

――ちなみにどれだけ増席するんですか?

笹原 具体的な数字は明かせないんですが、◯◯席ですね。

――うわ〜、たしかにその数を埋めたらホンモノだ!

笹原 超満員になるかどうかは勝負です。いまのところ普段は格闘技観戦していない方々がチケットを購入している感じがしています。なぜわかるかといえば、2万円のSRS席がガンガン売れてるんですよ。会場で見慣れている格闘技ファンなら、1万円のS席や7,000円のA席を買うと思うんですよね。

――なるほど。初観戦だと「できるだけリングに近いところで見たい」ということで2万円のSRS席を買いがちになる。

笹原 もちろん中には「この試合はAじゃない。SRSだろ!」と奮発した格闘技ファンの方もいるでしょうけどね。ただ、そういった一般層を動かしたのは、天心vs堀口のカードが壁を突き抜けてる証だと思うんですね。芸能関係からも「ぜひ見に行きたい」という問い合わせも非常に多いですし、いままで届いてなかったところに届いてるなっていう感触はありますね。

――この結果からまた何か大きな流れが生み出されそうですね。

笹原 当日の会場の熱気は凄いことことになると思います。 前回のインタビューでも言いましたけど、冒頭のドクター・レフェリー紹介で地鳴りのような大歓声が上がる可能性があります(笑)。

――箸が転んでも爆笑できる会場(笑)。これだけ反響があるのは、RIZINで世間的にも名前を上げた2人がRIZINで戦うからなんでしょうね。

笹原 2015年にRIZINを立ち上げてから、浅倉カンナvsRENAとかいろんなドラマを作ってきましたが、天心vs堀口はRIZINが磨いたカードだと思っています。もちろんボクらだけの力で作ったわけじゃないですけど。

――那須川選手はキックボクサーとしては超一流でしたし、RIZINでも活躍はするんだろうなとは思ってたんですが、まさかここまでブレイクするとは想像できなかったですよね。

笹原 MMAのリングであるRIZINに那須川選手を上げることは大きな賭けではあったんですよ。



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