後楽園ホール、ディファ有明、新宿FACEらともに都内のプロレス格闘技興行を支える新木場1stRING。キャパは〜300人程度ながらリング常駐でアクセス良好、リースナブルな値段設定で貸し出しを行ってるため、小規模興行には打ってつけの会場。今回は会場管理人である佐藤弘基さんに新木場1stイングの実態をうかがいました!
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Part7〜12まで
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――新木場1stRINGはいまやプロレスの新たな聖地として、なくてはならない会場となってますね。
――佐藤さんはいつから会場の管理人をやられているんですか?
佐藤 2011年の12月からです。現在は私一人で管理してますが、それまで別の人間がやってました。私も管理人になるまでは、『紙のプロレス』編集部や『ハッスル』などプロレス業界との関り合いがありまして。どちらもひどい辞め方をしてしまいましたが……。
――いや、あそこは続ける人間のほうがちょっとおかしいんです(迫真)。この会場はどういう会社が運営してるんですか?
――長い歴史があるわけですね。ちなみにこれまでの興行回数は記録されていますか?
佐藤 前体制の資料が残っていないので把握できていないです。去年だけの回数でいえば、約220興行ですね。
――年間で220興行! 凄いなあ。
佐藤 プロレスと格闘技の興行にプラスして、CMやバラエティ番組の収録やプライベートイベント、会社のキックオフパーティーなどにもお貸し出ししていますので。
――年間200興行以上もあれば、収益のほうはかなりの……。
佐藤 いや、おかげさまで毎年黒字ではあるんですけど、そこまで儲かってるというわけでありません。家賃や電気代もかなりかかりますし、正直、かなり格安でお貸ししていますので……(笑)。リングは常設で基本使用料の中での貸し出しとなってますし。
――リング代込みなんですね。
佐藤 それでも「高い!」とは言われますけど(笑)。会場のキャパは290人なんです。その人数を考えると団体さんとしても利益が出ずらいのかもしれませんが……。ウチとしてもギリギリの金額でやっていますので。
――管理人になってから最初に困ったことはなんですか?
佐藤 プロレスラーやプロレスファンの方が抱く新木場のイメージとして「何をやってもいい!」という無法地帯的なものがあると思うんです(笑)。
――うーむ、それは否定できませんね(笑)。
佐藤 でも、決してそういうわけではないんですね(笑)。たとえば、会場のイスや机を凶器として使う方もいるんですが、基本的にウチの備品になるんです。自分たちで持ち込んで使うぶんはいいんですが、許可もなしに凶器と使われてしまう場合もありました。リングのキャンバスも備品ですので翌日は違う団体さんがご利用になるわけですけど、たとえば毒霧やパウダー攻撃の汚れはなかなか取れないんですよね。昔は汚したまま放ったらかして帰ってしまう団体さんもいらしたので……。
――まずは団体との信頼関係構築が重要になってくるわけですね。
佐藤 そこは原状復帰できるかたちでご使用くださいということで、最近はほとんどの団体さんにご理解いただいています。たとえばデスマッチはウチの場合、蛍光灯の使用もオッケーなんですけど、その代わりリングキャンバスに、お持ち込みのシートを重ね張りしてもらってます。翌日、他団体の選手が受け身を取ったきに蛍光灯の破片が……というケースも考えられますので、試合後は一緒に破片の掃除をしていただいて。
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