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伝説のプロレス団体UWFインターナショナルでデビューして、キングダム、リングス、PRIDEと渡り歩いた日本格闘技の生き証人金原弘光がゼロゼロ年代を振り返る連載インタビュー。今回のテーマは、前回好評だった番外編「UWFインターナショナル地獄の寮生活」(http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar956509)の続きです。
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◉負けたら即引退試合SP、過激な舞台裏――!!
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金原 無事に柔道整復師の専門学校を卒業して、今度国家試験を受けるんだよ。
――おお! たしか専門学校には3年間通われてたんですよね。ご苦労様でした。
金原 本当に大変だったよ。最後の卒業試験もさ、70人受けて16人落ちたんだから。落ちた人間は学費を100万近く払ってまた1年間通わないといけないしね。
――それはかなりのハードルなんですね。専門学校によって卒業試験の難易度は違うんですか?
金原 もっと卒業が楽な学校に行ったほうがいいかもしれない。でも、俺が通った学校は国家試験の合格率が9割を超えてるんだよね。
――卒業できたらほぼ国家試験も通る。学校としても簡単に卒業させられないんですね。
金原 そうそう。で、俺は70人中2位の成績なんだよね(笑)。
――エリートなんですね(笑)。じゃあ国家試験も大丈夫だろうと。
金原 2位の俺が落ちたら学校としてもマズいよねぇ。でも、何があるかわからないからさ。それに柔道整復師の国家試験っていうと、みんな「マッハ(桜井マッハ速人)も受かったやつでしょ?」って軽く見てるんだよね(苦笑)。マッハも一生懸命勉強してるはずなのに。
――マッハさんのことを勉強とは無縁のイメージで見ちゃうんですかね(笑)。
金原 マッハも勉強して国家試験は合格したんだけど、彼が通ってた学校は卒業試験もあると思うけど、あっちの学校の合格率は4割くらいで。卒業したからって合格できるわけじゃないから、マッハもちゃんと勉強してるんだけどね。
――マッハさんも簡単には受かってないし、金原さんは卒業するまでが大変だってことは声を大にして言いたい(笑)。ところで前回の「UWFインターナショナルの寮」のお話が大反響だったんですよ。
金原 そうみたいだね。まだまだネタはあるからさ、今回もその話をしようかな(笑)。
――よろしくお願いします!(笑)。UインターではTさん以外の先輩も厳しかったんですか?
金原 宮戸(優光)さんは厳しかったけど、陰険な感じではないんだよね。いつまで経っても風呂に入らないとかじゃないし。何か粗相すると「足の運動やれ!」って言われるくらいで。たとえば、ちゃんこを作ってるときに「マヨネーズがねえじゃねえかよ。足の運動500回やれ!!」とかさ。
――マヨネーズの罰でスクワット500回(笑)。
金原 何かあるとすぐに「はい、足の運動!」だったから。宮戸さんは練習でもブリッジや基礎体をバンバンやらせるんで、それがけっこうキツかったよね。ショルダースルーの受け身が一番キツかった。Uインターのときにショルダースルーなんて一回もやったことないし、やられたこともないんだけど、道場の練習でやらされてたんだよね。
――ショルダースルーの受け身は怖いんですか?
金原 プロレスの試合でショルダースルーを見てると、なんてことのない地味な技で「ふーん」という感じじゃない。でも、あれはちゃんと受け身が取れない人じゃないと凄く危ないんだよ。相手に投げられると同時に飛んで回って、頭の位置を確認して受け身を取らなきゃいけない。ヘタすると頭から落ちて大怪我するからね。あまりにも上がりすぎると、自分の位置がわからなくなるし、受け身を取ったときに背中も痛いし。同期の奴が失敗して背中から落ちてうずくまってたら「何をやってんるんだ、立て!」って蹴られてね。
――うわあ……。
金原 それでまたショルダースルーの受け身をやらされてさ。簡単そうに見えて凄く難しいし、ブレーンバスターなんかよりよっぽど効くよ。
――あらためてプロレスって過酷ですねぇ。
金原 UWFインターナショナルって新日本プロレスの流れを汲んでるから、練習も受け身や基礎体を徹底的にやらされるんだよね。あとスパーリングは一日に3人くらい相手をして。
――当時は上の選手同士でスパーをやらないから、練習生や若手が先輩のスパー相手を務めてたんですよね。
金原 先輩から“予約”が入るんですよ。だいたいひとり30〜40分ずつ相手するんだけど、選手にとって時間が違う。宮戸さんは20分くらい、高田さんは長いときもあるので30〜40分くらい。で、どの先輩も最後はきれいに極めて終わりたいでしょ。極まらないと延々とスパーをやる人もいるんだよね。それがTさん(笑)。
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