より人間に近い形を目指し、人工筋肉を使ったロボットが開発中とのこと。

お前はもう死んでいる?人間のような筋肉と骨で動くロボット「ケンシロウ」を開発(東京大学) 
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 おおお。これは人間くさい。動画見るとまだまだゆっくりしか動けないようですが、人間味溢れる動きです!!

 洗濯機が人間と洗濯板を真似なかったように、機械が何でもかんでも人間を模倣する必要はないとは思うのですが、今のところ機械はやたら重いしうるさいので、こういうアプローチもどんどんやって、どれかのアプローチが是非ブレークスルーしてほしいです。

 ところで、工学屋さんはそのうち「無音機械学会」とか作って、「音がしない」機械の追求を始めてほしいと思います。人間とか動物ってそれ自体動く時ほとんど音しないですけど、機械はモーター音やらなんやら。美しくないです。人間まだまだできないことだらけです。

 さて、もう一つは、慶應義塾大学の経済学部が提案するcurimoという仮想のロボット。

 Curimoとは?

 15年先の未来のロボットとして、オーナーについてまわり「見たがり、会いたがり、走りたがる」製品を提案しています。そのページの紹介動画がかわいいです。
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 新しいものを見つけるのってそれなりにメンドクサイですけど、curimoは普段からオーナーと一緒にいることで、オーナーの癖を身につけ、オーナーの見たがるような知りたがるようなものをオーナーの代わりに発見してくれるそうです。

 15年先のロボットとして提案されてるけど、今すぐスマホアプリとして作っちゃえそうです。「ラブプラス+好奇心」とかいって好奇心おう盛な嫁ができたら、ますますはまりそうです。「ディズニーシーに新しいアトラクションできたらしいよ、連れてけ!!」みたいな・・・。

 でもって、将来のノーベル賞受賞者は、「この偉大な発見のきっかけは?」とか聞かれたら、恥ずかしそうにスマホ出して、「いや、研究煮詰まっている時に、この嫁が誘い出してくれたディズニーシーで乗ったアトラクションの動きにヒントを得て・・・。こいつきっと私がおもしろがるって知ってたんだと思います」とかなるんでしょうか??

 欲しいかも。

 さて、このプロジェクトの紹介サイト

慶應義塾大学「ロボティックサービスデザイン(RSD)」プロジェクト

に次のような一節があります。
 このプロジェクトの中心メンバーは、経済学部や法学部の学生です。我々の強みは、生活者視点で技術が可能とするサービス全体の体験価値をとらえ、さらにそのサービスの実現に関わる様々なステークホルダーの役割や関係性を創造する、デザイン思考力にあります。
 先日梅原大吾『勝ち続ける意志力』を貫くヒトへのリスペクトで、理系のように自然の法則を相手にするのでなくて、どこまでも人との関わりの中で生きるウメハラさんの力に大変感銘しましたが、 curimoも技術力を持たないけどデザイン思考力を持ったチームが取り組んでいます。少し前だとこういうアプローチあまりピンと来なかったんだと思いますが、今ならそういうチームだからこそできることってあるんだろうなと、すごくわくわくしてきました。

 理系・文系なんて分け方はナンセンスだとは良く言われますが、あえてこだわってみるのもイノベーションの源になるのかも。

・併せてどうぞ
梅原大吾『勝ち続ける意志力』を貫くヒトへのリスペクト