北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
【目次】
□クロスレビュー「必食の一杯」
北島秀一
可成家TOKYO 代々木店@代々木「元祖白系肉入り」
博多長浜らーめん 田中商店@六町「らーめん」
中華そば JAC@高円寺「中華そば」
麺処 いし川@秋川「醤油」
ShiNaChiKu亭@反町「瀬戸内今治塩らーめん」
山路力也
AFURI 麻布十番店@麻布十番「秋のとんこつらーめん」
播磨坂 もりずみ@茗荷谷「醤油煮玉子らぁ麺」
ベトコンラーメン新京 池袋店@池袋「ベトコンラーメン」
中華そば むら田@中目黒「中華そば」
映画朱鳶ラーメン@三ノ輪橋「尾道ラーメン」
ソラノイロ japanese soup noodle free style@麹町「旬のサンマと秋のソラ」
ラハメン ヤマン@江古田「ジャージャー麺」
春こま食堂@郡山「タンメン」
手打ち麺 やす田@新大阪「手打ちらあめん イリコ塩」
□拉麺人インタビュー
■クロスコラム
□異論激論!
■Q&A/ご意見・ご感想
□告知/スケジュール
■編集後記
■巻頭コラム:「ラーマガが目指すもの」山路力也
今年の春先より半年かけて準備を重ねてきたラーメン情報専門チャンネル『ラーマガ』を正式にリリースして約2週間。「ニコニコチャンネル」という初めての場所で、手探りのなか発行した創刊準備号と創刊号は、いずれも好評を頂いているようでまずはホッとしている。当初は単純にメルマガ配信スタンドから普通のメルマガを出そうと思っていたのだが、やはり研ぎ澄まされた情報発信が活発に行われている場所で勝負をしたい。そんな思いでプラットフォームをニコニコチャンネルに決めた。結果として動画や生放送などもコンテンツに加わったことで、文字で伝えるのとは違ったラーメン店のライブ感であったり、店主の生の声などもお伝え出来るようになった。
とは言え、決して動画向きとは言えないビジュアルの私たち。もちろん主戦場はこの「ブロマガ」である。私たちは90年代後半よりそれぞれ自分のウェブサイトでラーメン情報を発信してきた。今のように高速通信や常時接続ではなく、ダイヤルアップのテレホーダイ接続だった時代ゆえに、写真などに頼る事が出来ず文章でラーメンを語らなければならなかった世代である。その結果、ラーメンを文字で語らせたら他には負けないという自負も少々ある。SNSやスマートフォンの普及によって、誰もが写真と短文で手軽にラーメン情報を発信出来るようになった今の時代だからこそ、文章でしっかりとラーメンを伝える意味があるのではないか。長年の経験で鍛えられたラーメンの描写力、文章力、さらに雑誌などの経験による取材力を駆使し、プロの文章でラーメンを語ること以外に私たちの存在意義は無いと考えている。
星の数ほど多くのラーメン情報が飛び交う今の時代、本当に知りたい、自分が食べたいと思うラーメン情報にたどり着くのはとても難しくなってしまった。そんな中で、ラーマガはラーメン好きの皆さんに役立つ羅針盤の一つでありたい。雑誌やテレビで紹介するような店ばかりではなく、無名ながらも一生懸命ラーメンと向き合っているラーメン店に一筋の光を当てる灯りでありたい。それこそがこのラーマガの唯一の理由であり使命でもあると考えている。
「ラーメンをもっと美味しくもっと楽しく」。これからも末永く『ラーマガ』をよろしくお願い致します。
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は今年6月25日に『BASSOドリルマン』の2号店として、要町にオープンした『中華そば しながわ』の「中華そば」を三人が食べて、語ります。
「中華そば」750円