北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
【目次】
□クロスレビュー「必食の一杯」
■【新企画】ラーメン活動月報(6月)
□告知スケジュール
■編集後記
■巻頭コラム
『求められる冷やしラーメンの姿』山本剛志
夏はこれからだけど、各店舗で冷やしラーメンが販売され始める季節になりました。そうなると、メディアからは「オススメの冷やしラーメンを教えてください」という依頼がきます。ただ、この時期に冷やしラーメンを食べ歩くのは、まだ暑くないので体が冷えきってしまう事がある事と、限定数が少ないため、昼に行かなければいけないのでけっこう大変だったりします。
様々な冷やしラーメンを食べるていくと、冷やしラーメンの見た目には、2つの流派があると感じる。一つはラーメンらしからぬ綺麗な見た目。色とりどりの野菜やスープを使って、すっきりと涼しげに仕上げるスタイル。もう一つは、まるでラーメンと見まごうばかりの見た目。もちろん冷たく、個性的な作り方をしているスタイル。でも、メディアに求められる冷やしラーメンのスタイルは、圧倒的に前者が多い。
メディアとしては、やはり見た目の美しさ、意外性を出す事で、読者の耳目を惹きたいのだろう。実際、ラーメン離れしたような味や技法は話題性があり、楽しくもある。もちろんそれらも見てほしいが、食べる側としてみると、ラーメンと同じ見た目に落とし込みつつ、冷やしラーメンとして楽しませる仕掛けを持っている後者の冷やしラーメンにも注目してほしいなぁ、とも思う。
もちろん両者とも、店主が力量を持って作り上げた一杯である事には違いがない。今号でも、注目の冷やしラーメン3杯をレビューしています。是非、冷やし麺で新しい味を知ってほしいとと、私は思う。
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は銀座に4月オープンした新店、旨美麺 築一の「帆立白湯らぁめん 贅沢貝柱のせ」を山路と山本が食べて、語ります。
「帆立白湯らぁめん 贅沢貝柱のせ」990円