第301号 2019.1.29発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…秋篠宮家の長女・眞子さまとのご結婚が延期になっている小室圭さんが、報道されている金銭問題についてコメントを発表された。しかし翌日からの週刊誌やワイドショーは、ほぼ全てが小室さんの母の元婚約者「金返せ男」の言い分を一方的に流し、小室さんバッシングに拍車をかけてきたのだから、本当に呆れる。本来「女性宮家創設」を願うわしとしては、眞子さまには当面皇室に残っていただき、皇室典範の改正が実現した後に、皇室に入ってもいいという男と結婚していただいて、女性宮家創設という流れになってくれたら嬉しいという思いは、わしの本音としては、あることはある。けれども、そんなことは絶対に言えない。それを言ったら、男系派の連中と一緒になってしまうのである。願うことはただ一つ!眞子さまが一人の女性として幸せになられることのみだ!
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…人生で12回目の引っ越しで6年ぶりに新宿区に戻ってきた。転居手続きのために訪れた区役所、そこは相当に多国籍な国の人々が溢れかえっていた。新宿区の国籍別統計を見ると、中国、韓国に次いでネパールが第3位の人口となっているが、この数年で訪日ネパール人が増加している理由とは?さらに日本語学校の現状から見る、外国人受け入れの実態とは?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!子供の頃をお寺で過ごした先生は長時間の正座も平気?なぜ小室圭さんのお母さんの元婚約者は批判されないの?「電動ハブラシ」は使ってる?厚労省の毎月勤労統計で不正が発覚、なぜマスコミはアベノミクスの失敗を報道しない?大坂なおみ選手を巡る日清CM騒動をどう見てる?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第310回「制度のために眞子さまを駒として扱えない」
2. しゃべらせてクリ!・第258回「ぽっくん、真剣、本気、全力の居眠り中ぶぁ~い!の巻〈後編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第112回「新宿レポート:なぜこんなにネパール人が多い?」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第310回「制度のために眞子さまを駒として扱えない」 秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんのご結婚が延期になっていることについて、わしは「FLASH(2月5日号)」の『よしりん辻説法』で、「眞子さまがかわいそう…」と嘆き、週刊誌が何を書こうが、大衆がどう言おうが、そして、たとえ秋篠宮殿下が難色を示そうが、「眞子さまと小室圭くんを結婚させてほしい!」と訴えた。
これが、原稿を描いたのは数週間前なのに、発売と同じ日に小室さんのコメントが公表されて、あまりにもタイムリーなものになったので驚いてしまった。
ところがその翌日からの週刊誌やワイドショーは、そのほぼ全てが小室さんの母の元婚約者「金返せ男」の言い分を一方的に流し、小室さんバッシングに拍車をかけてきたのだから、本当に呆れてしまった。
結婚を約束した女性と、その子供のために使ったお金を、別れたからといって「あれは貸したものだ、返せ!」なんて言い出す奴は、どっからどう見てもサイテー男としか言いようがないのに、なぜそんなのをみんなで応援するのだ? どう考えても、感覚が狂っている。
しかも小室さん母子は実名・顔出しなのに、「金返せ男」は匿名・顔出しNGで言いたい放題なのだから、卑怯にも程があるというものである。
「週刊文春(1月31日号)」のトップ記事は、『小室圭の乱「眞子さま洗脳」』というおどろおどろしいタイトルを大々的に掲げていた。
ところがその記事の中身は、「金返せ男」の言い分の他は、匿名の「宮内庁関係者」が語る小室さんへの誹謗と、秋篠宮殿下も不信感を持たれているようだとする憶測ばかりで、確証のある事実は何も書かれていない。
タイトルにデカデカと掲げられている「眞子さま洗脳」に至っては、匿名の「宮内庁関係者」が言った「眞子さまはまるで“洗脳”されている状態と言えます」という、このたった一言だけを基にしているのだから、これでは「羊頭狗肉」にすらならない。詐欺にも等しい完全な看板倒れである。
そもそも根拠が、誰だかわからない、実在するのかどうかもわからない「関係者」の話にすぎないのだが、その言においてすら、あくまでも個人の論評にすぎず、しかも「まるで〝洗脳〟」という「比喩表現」に留まっているのである。
それをタイトルで「眞子さま洗脳」として「事実」扱いにしているのだから、こんなのを書いた奴、出版した奴には、もう死んでもジャーナリズムを名乗ってほしくはない。
こんなことが許されるのなら、誰ともわからない何者かが「まるで○○だ」と言いさえすれば、どんなことだって「事実」扱いにして週刊誌のトップ記事のタイトルにすることができて、それを新聞広告や電車の吊り広告に載せて宣伝しまくることも可能じゃないか。
これじゃまるで極悪犯罪集団だ。そして「まるで極悪犯罪集団」と言えるのなら、「週刊文春は極悪犯罪集団」と事実扱いにして言いまくってもいいということになるわけだ。
週刊文春に載る匿名の「宮内庁関係者」の証言がいかにインチキかということは、25年前の皇后陛下バッシング記事を見れば明白である。
あの時文春は、皇后陛下のことをワガママ放題、贅沢三昧で天皇陛下にも制御できない「女帝」として書きまくり、皇后陛下を失声症に追い込み、右翼に銃弾を撃ち込まれてようやくバッシングをやめたのだ。
その時の記事の全てが事実無根であったことは、今や完全に明白になっているのだが、文春はそれを一切総括も反省もしないままに、似たようなことを繰り返している。
文春は、小室家バッシングなら右翼に銃弾撃ち込まれることもないと、調子に乗っているのかもしれないが。
本来、わしの主張は「女性宮家創設」であり、眞子さまには、ご結婚後も宮家の当主として皇室に残っていただきたいというのが、わしの望みである。
コメント
コメントを書く生放送の感想を記します。
評論とヘイトの違い、自分もよく個人的なことと公的な話を比較してしまうところがあり、物知りぶってしまうところがあるので、気をつけなければならぬ、と思いました。「ゴー宣」などにおけるよしりん先生の激怒が演技である、というのは理解しているつもりです。それでお金を貰う、となると、何でもかんでもやってよい、というわけには行かなくて、おのずからルールが生まれてしまうのは当然でしょう。「枕営業」という言葉を芸人がTVで使ってはならぬのと同じです。
400万円は高いとか言ってる輩、だったら、それをぽんと寄付するというよしりん先生の言葉に「義侠心」を感じないのでしょうか。男気がある、とも(「単行本を買わない」というセリフが出てくること自体が真珠らんない)。昔、石原裕次郎が自宅の新築をしたら、遺跡が出てきたので、発掘資金を出した、という話がありましたが、男ならその位の器量がなきゃ失格なのでは。
そんなに顔を曝したくないのなら、その自称元婚約者は、顔に傷があるのを隠すためとか言って、お面でも被って出演すればよい、と思います(ワイドショー受けするやも知れないし、あるいは嘲笑されるかも知れない)。
山口真帆さんの身が安全に守られることを祈ります。チーム転属、名案です。本人の出世にもなるし。
物騒な言葉を使っている段階で、脅しと同義になるのだ、と理解しました。私はその事件には興味がないので、なんとも言えませんが、雑誌社も必死なのでしょう。現代のように電子書籍が流布することは想像もつかなかったのだろうと(しかし、電子書籍では見開きを表示する効果が薄れる、という短所をどうカバーしているのでしょうか)。
繰り返しますが、自分自身、客観的に記し、ユーモアを交えているつもりでいても、ほかの人が見たらそのようには取られない場合がある、ということを、真摯に受け止めねばならない、と感じました。
これで3回目なので、ここまでにします。
明日は仕事なので、ライジングを見るのは遅くなるかも知れません。それでは。
(No.121を加筆・修正して、投稿し直しました)。
回数をこえますが、もう少しだけ(日附もかわったし)。ストレートに書きます。
>>123
>>89のdaiさんの意見、熟読した方がよいと思います。コメント欄にはただ感情をぶつければよいというものではない、と私は思います。
今期のドラマ、私も『三年A組』が一番です!
菅田将暉~~(///ω///)♪
先生はご覧になっていないそうですが、『ハケン占い師アタル』も面白いです。
『女王の教室』『家政婦のミタ』と同じ脚本家遊川和彦が書いています。
志田未来が『女王の教室』の時の役名と漢字違いですが同じ役名だそうです。
同一人物ではないけど『女王の教室』の神田かずみちゃんの14年後のイメージなのだそうです。
>>125
私も熟読した上で、コメントしているんですよ。
それに、人間なんだから感情が出るのは当たり前じゃありませんか?
私はトッキーさんにロックオンされてるんですか?
私はshinkimuさんとは違いますよ。
>>128
感情を表現したいなら、私的なTwitterやブログでやるべきです。
「公論」を目的とする『ライジング』のコメント欄で書くことではないです。
自分が書きたい内容が、この場に書いてよいものかどうか、客観的に判断できませんか?
よしりん先生も、NGT48の事件に関する考察は、ネット情報をベースにしたものだから、『SPA!』では書けない、会員限定の『ライジング』でしか書けない、と判断されています。
極めて常識的なこと。
「ロックオン」とかそんな大げさなことではありません。
貴方が非常識なだけです。
「正義」といえば、『絶対正義』というドラマがフジテレビ系列で放送されています。
http://tokai-tv.com/zettaiseigi/
主人公は幼い頃に、自分が赤信号を守らなかったがために母親が命を落とした、という体験をし、それがトラウマとなって「法を守ることが正義だ」という信条のもとに周囲に容赦ない裁定を下して回ります。
たばこを吸っていた同級生(高校生)とそれを注意して終わりにした教師を見とがめ、警察に通報。
廃屋で寒さをしのいでいたホームレスを、不法占拠として警察に通報。
決めぜりふは「私、何か間違ったこと言ってる?」
今、『ゴー宣』や『ライジング』で議論のテーマとなっている「正義」は「イデオロギー信奉」、このドラマは「法の遵守」なので、少しニュアンスは異なるかとは思います。
でも、自分を「絶対正義」のエリアに安置して、「自分のやることは全て正しい」と思い込み、結果的に他者を排除・差別していこうとするスタンスは、まさに「純粋まっすぐ君」そのもの。
ドラマはまだ第一話が終了したばかりなので、これから主人公の「正義」がどれだけ暴走していくのか、フィクションとして楽しみながら見届けたいと思っています。
NGTの行先を本気で考えている事の何処が悪いのか。感情の爆発と暴発の違いすらわからないのでしょうか。
いじめの定義にしても、加害者と被害者では偏見と、個別の状況が入り混じって普遍的な判断は出来ないと思います。それをデマと言うのもどうかとも思いましたが。
アレは駄目、コレも駄目、そんなことしか出てこない堅苦しいコメント欄がお望みなのですか。
私が言えた事じゃありませんが、アンチ予備軍みたいな方々が「我こそは正義」と息巻くのはちょっと滑稽ですよ。
>>137
ありがとうございます。
私は絶対正義なんて一言も言ってません。
ただただ運営や、犯人が憎いだけです。
>>125>>131
希蝶さん
M .Oさん
はじめまして。daiと申します。
以前の僕のコメントについて説明させてください。
僕はそのコメントで、国士無双十三面待ちさんを批判しました。それは、信憑性の有無は兎も角、確かな証拠のないまま「犯人」について挙げるのは良くないということです。
そして、論敵だからといって、ヘイトをぶつけてはいけないと言いました。
ただ、今回のコメントについてはセーフと考えてます。
「運営は腐っている」これは辛辣ではありますが、批判の範囲として許されると思います。
また、「山口さんが辞めさせられようとしてる」のは憶測ではありますが、実はそう思われてもしょうがないところがあります。
僕は感情を顕にするのを否定しているわけではありません。公を語る上ではむしろ、怒りは必要です。しかし、それが憎悪となって、相手に見苦しい攻撃をしてしまうことはまずいと考えているということです。
>>144
ありがとうございます。
今回はdaiさんに救われました。
私はヘイトされたのかと思いました。