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どうして、私を知っているんですか?
そう打ち込んだ。
動画のコメントでは、「私」が誰だかわからないと気づいて、後ろにカッコをつけ、佐倉、と書き足す。
それから、私は動画を流れるコメントを、必死に追う。
――彼らは、ソル。
私と、そして久瀬くんの仲間。
わけのわからない事態だけれど、その言葉には説得力があるように思った。
だって普通に考えて、今ここに、久瀬くんが来てくれるなんてあり得ないのだ。きっと彼には、誰か協力者か、情報の提供者のような人がいるのだろう。そう信じることにする。
動画の向こうにいる人たち――ソルたちはまず、私にコメントの打ち方を伝えた。
文字を赤く、小さく下に、コメントの前にはマークをつける。
★これでいいですか?
そう打ち込んで、コメントした。
それから気づく。これだけじゃ、誰だかわからない。焦っている。手に汗をかいている。落ち着け、と自分に言いきかせる。久瀬くんは助けにきてくれた。これも、取材。
★これでいいですか?(佐倉)
それから、状況を打開する方法をみつけようと、私は必死にコメントを睨む。
そらいろ @s0rat0kum0
俺のコメントが小説に載ったwww
佐倉さん!これも取材 ですよ!
MAG@実は美少女(ゲス) @seed_1221
よっしゃああああ!
コウリョウ @kouryou0320
わああああ鳥肌たった!
鬼村優作 @captain_akasaka
やばい、ちょっと泣けてきた。
てそらさん@ただいま @bluewind_aoi
佐倉ちゃんに何を伝えたら良いのだろうか
イマゼ鬼 @KMI_Oni
佐倉さんへ 詳しいことは我々にも分かりませんが、貴女が生き残ることに協力したいと思っているものです。どうか信じて下さい ソルより
※Twitter上の、文章中に「3D小説」を含むツイートを転載させていただいております。
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なお、ツイート文からは、読みやすさを考慮してハッシュタグ「#3D小説」と「ツイートしてからどれくらいの時間がたったか」の表記を削除させていただいております。