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【ドキュメンタリストの穴】第125回 生放送を終えて【金田浩樹×渋谷哲也】
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【ドキュメンタリストの穴】第125回 生放送を終えて【金田浩樹×渋谷哲也】

2023-09-18 19:00
    ドキュメンタリストの穴

    第125回のタイムシフト視聴は下記日時まで視聴可能!
    下記よりお楽しみください!

    (※2023年11月14日 23時59分59秒まで視聴可)



    INDEX

    ■about ニコニコチャンネル【ドキュメンタリストの穴】

    ■from スタッフ二号

    ■現場写真

    ***************

    ■about ニコニコチャンネル【ドキュメンタリストの穴】

    <番組について>
    □ニコニコチャンネル【ドキュメンタリストの穴】(=通称【ドキュ穴】)は、「ドキュメンタリスト」専門の対談番組です。毎回、毎回様々なジャンルのドキュメンタリー・劇映画や表現者たちをゲストに招き、心の深淵と作品について話し合います。


    <生放送>
    □月1回・2時間程度の対談生放送を予定しています。


    <ブロマガ>
    □最新情報・生放送の予定といった「更新情報」のほか、毎回の対談に併せた「対談の感想」「編集後記」などが配信されます。


    <料金>
    □【ドキュメンタリストの穴】のすべてのサービスをお楽しみいただくにはチャンネル入会が必要です。「月額330円」ですべてお楽しみいただけます。


    <チャンネル会員・非会員のサービスの違い>
    □対談生放送の【前半部分は無料】チャンネル会員・非会員どなたでも視聴可能です。
    □対談生放送の【後半部分から有料】チャンネル会員のみ、対談の続きが視聴可能です。

    □ブロマガの「更新情報」は無料です。チャンネル会員・非会員どなたでも閲覧可能です。
    □ブロマガの「対談の感想」「編集後記」はチャンネル会員のみ閲覧可能です。

    ***************

    ■from スタッフ二号

    <第125回生放送を終えて>
    人気の「おすすめ映画特集」はじまる!
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    (撮影:森谷博)

    今回の【ドキュ穴】は金田浩樹×渋谷哲也のダブルMCによる「おすすめ映画特集」!

    年1~2回ほど行われる「おすすめ映画特集」では、当番組ならではの視点でリスナーのみなさんに新旧様々な作品をおすすめしています。

    今回の番組全体のコンセプトは
    「人間には自己矛盾がある」

    近年様々な社会的ニュースが飛び交っています。
    「本来あってはならないこと」「あるべき姿はこう!」
    など、理想の社会を実現したい想いから、このような意見や感想が沢山のSNSやニュースに散見されます。

    もちろん、世界中の人々が心からハッピーに生きていてほしい。
    この想いは決して間違っていません。

    でも……ちょっと、疲れてきちゃいませんか?
    理想を追い求める過程で発生した不都合や葛藤そのものですら、禁忌として扱っていませんか?

    人には誰しも相反した気持ちや考えが同居するものです。

    「痩せたい……けど食べたい!」
    「トイレに行きたい……けど我慢の限界!」

    ありますよね……
    結果を追い求める中で、もがき、苦しむことは、どんなに否定しても「現前として存在する」ものです。
    そういった気持ちを「自己矛盾」と呼ぶなら、自己矛盾の存在自体を、人は“なかったこと”にはできないのです。そう「在る」ことをまず認めましょう!

    矛盾した気持ちが同時に存在することがあるからこそ、人は悩んだり、迷ったり、間違えたり後悔したりします。
    その先に出た結果(=こたえ)がどのようになったのかについては、他者から評価を受けることもあるでしょう。

    「カロリーオフのダイエットフードでお腹いっぱいになろう」
    「なるべく目撃されないところでコッソリしちゃおう……」

    厳しく批判を受けることもあるだろうし、称賛されることもあります。
    でもそれは結果に対してのみであり、「自己矛盾」や結果までの過程が否定されたり、称賛されたりしているわけではありません。

    人間の心身にもたらす多様な揺らぎが人間の魅力そのものです。そしてそれこそが、ドラマチックな人間の営みです。
    誰かの気持ちに寄り添ったり、感動したり、ショックを受けたりする。文学的な体験とは、まさに「自己矛盾」の目撃であるともいえますね。

    映画はそういった人間の文学的な体験を「ドラマ」として表現し、ストーリーに預けます。
    描かれている全ての表現は、必ず何らかの意味を内包しています。それを、鑑賞者のみなさんに観てほしいのです。

    内包された意味とはなんだったのか。
    その意味を私達「鑑賞者」は「自己矛盾」としてどのように受けてめていくのか……
    豊かな鑑賞体験の主体は作品や制作者ではなく、鑑賞するみなさんです。

    心が震える映画を、どうぞ沢山楽しんでください!


    対談の詳細は下記タイムシフト動画よりお楽しみいただくとして、

    (※2023年11月14日 23時59分59秒まで視聴可)


    今回のブロマガではササッと今回のラインナップをご紹介!↓

    --ココカラ---

    1)金田おすすめ!『PERFECT BLUE』(監督:今敏)

    現実と妄想がおなじレイヤー上で往来する、悪夢的サスペンスホラー!
    アニメの表現手法(モーションキャプチャーなど)が話題になった時期もあります。
    今敏監督の虚実の主導権が混とんとしていく様は、世界中の映画作家達に影響を与えました。
    まさに「クール・ジャパン」の先駆けとなった作品です。
    「自己矛盾」が生み出した悪夢が現実を追い越し、やがて狂気の沙汰へと駆り立てていく……
    アイドル業界の光と闇を映す世界は、今まさに観てほしい作品!

    なんと、2023年9月15日(金)~リマスター版が限定公開とのこと!
    ぜひ劇場にてお楽しみください!

    □『パーフェクトブルー』全国上映9/15~(上映情報記事URL)
    https://www.famitsu.com/news/202309/15316944.html

    ---

    2)渋谷おすすめ!『マッド・ハイジ』(監督:ヨハネス・ハートマン)

    日本のアニメで有名なハイジ人気を背景に、ハチャメチャに強い大人ハイジが暴れまわる!

    パルチザンのおじいさん
    ペーターに黒人俳優をキャスティング
    そもそもハイジがもう大人
    闇チーズ事件を巡る汚職事件
    ムショ仲間のクララ……

    とんでもない設定ですが、決して日本版ハイジへの敬意を忘れていません。
    この作品に「自己矛盾」が関係あるの?
    あります!

    実は、基本設定は原作準拠なのです。ほんわか設定は、日本のアニメのものだったのです!便宜上構築された社会規範に則って生活することにすっかり馴染んでいるスイスの人達。
    一方、その「まぁまぁ、うまくやっていきましょうよ」という社会規範に全然フィットできず、アルプスの山奥に暮らすハイジ。

    矛盾した世界を受け入れられず、純粋理想の中で生きようとするハイジとおじいさんの暮らしはとてもシビアで困難の多い状況です。
    いい塩梅はないの?
    ない!ジャンル映画だから!!!万歳!(/・ω・)/
    衝撃の結末をお楽しみください!

    『マッド・ハイジ』公式サイト
    https://hark3.com/madheidi/

    ---

    3)金田おすすめ!『福田村事件』(監督:森達也)

    話題の新作『福田村事件』で描かれる世界は、私達の生きる世界線と全く同じ場所で起こった出来事です。
    もうご覧になった方も多いでしょう。

    「私は違うと思うけど……でもみんなが言ってることが正しいのかな?」

    そんな経験ありませんか?
    私は違うと思う!がなかなか言えないという状況、ままありますよね。
    その先に待つ結果がどうなったか。
    「自己矛盾」が「自己矛盾」を覆い尽くした結果の悲劇を、この映画がどのように捉え、みなさんの心を穿つのか。
    ぜひ劇場にて目撃ください。
    本作の脚本家でプロデューサーの井上淳一さんのリモート参加。いやはや、ここでしか聞けない話の連続でした。ありがとうございました。第二ラウンドは川越スカラ座で!

    『福田村事件』公式サイト
    https://www.fukudamura1923.jp/

    ---

    4)渋谷おすすめ!『6月0日アイヒマンが処刑された日』(監督:ジェイク・パルトロー)

    アイヒマンというより、アイヒマンを巡るその周辺の人達を「自己矛盾」を以て描き出した新作映画です。

    「あちら立てればこちらが立たぬ」とはよく言ったもので、一方では正義として働きかけられるものが、もう一方ではとんでもない暴力となって襲い掛かるという世界。
    世界とは残酷で、これが現実です。
    すべての人の想いや願いが100%達成されるユートピアのような世界が実現することはありません。
    折り合いをつけてやっていく術を身につけて生きていかねばならない現実そのものを描き出した、大変興味深い作品ですので、ぜひご覧ください!


    『6月0日アイヒマンが処刑された日』公式サイト
    https://rokugatsuzeronichi.com/index.html

    ---

    5)金田おすすめ!『日本のいちばん長い日』(監督:岡本喜八)

    言わずと知れた名作中の名作。
    この作品を「自己矛盾」というテーマでより分かりやすく鑑賞するには……そう、「トイレに行きたいけど、我慢できない!」

    「我慢しなくてよくない?もうこのまま漏らすわ!」
    「なるべく目撃されない木陰を……」
    「そもそもトイレ行きたいは幻想では?」

    など、やらかしちゃう人続出!
    もうどうしようもありません。
    大義と価値観が1日で180度変わる日。昨日の白は今日の黒。どうやって受け入れますか?
    岡本喜八が、物凄いスピード感と迫力で大群像劇を仕掛けてきます。

    8月15日が迫りくる中、あなたはどんな選択をしますか?
    その選択が「自己矛盾」から生まれたものであることを、今年はじっくり感じてみてください。
    鑑賞が深まりますよ!

    『日本のいちばん長い日』(Amazon販売URL)
    https://amzn.to/3ZkTYx5

    ---

    6)渋谷おすすめ!【ファスビンダ―傑作選】

    「自己矛盾」を描かせたら右に出る者はいない!そう!ファスビンダー!!!
    リマスターされ美しくもスクリーンに甦った『不安は魂を食いつくす』『マリア・ブラウンの結婚』『天使の影』。
    もうタイトルからして不穏……
    自己矛盾とかよくわからない、という方はいっそのこと、ファスビンダーに飛び込んじゃってください!目撃したもの全てが「自己矛盾」です!!!

    【ファスビンダ―傑作選】公式サイト
    https://fassbinder-film-2023.jp/

    --ココマデ---

    今回の番組全体のコンセプトは
    「人間には自己矛盾がある」

    で主に6本の映画作品をおすすめしました!

    映画ってなんだかすごく難しいテーマ性を感じたり、くだらないこと以上の意味はないのでは?と思ったりして、気持ちが定まらない時もあります。または、シネフィル向きでしょ?だったり。
    でもちょっと待って!
    重要なのは、 
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