猫の弱音
「愛される男」というやつは、余計な事を言わないという。
これは「ほぼ間違いない」と思う。
何度も書いてきたけど、どうやら「愛される男」ってやつは顔や筋肉だけでは決まらないらしい。
ファッションセンスや髪の量や「明晰な頭脳」でもない・・・
いやいや、もちろん見た目がいいのは武器になりますけどね。
出会いのチャンスは格段に増えるし、「見た目だけよければそれでいい」という女の人もいる。
ところがそれだけでは長くは続かないし、ましてや「自分を理解してもらう」のは難しい。
この辺が面白いし、悲劇でもある。
何が悲劇って、男が本当に求めているのは「本当の自分を受け入れてもらうこと」だからだ。(これは女もそうだよね)
見た目やら肩書で好かれても、本当の自分を受け入れてもらえないと虚しさは募る。
そんなわけで、実はほとんどの男は「本当の自分」を受け入れてもらえず泣きながら震えている。
そして延々と「理屈」をこねくり回して一人懊悩している。
理屈。理屈、理屈の日々だ。
「なんでそんなことを断言できるんだ?」って?
それはもう・・僕がそうだったからです。失笑。
経験が少ない時ほど「みんな何も考えてねぇ!」なんて思ってるもので・・・
僕が20代の時はそれはもう酷いもので・・
「自分は正しい」「みんなバカ」とか、公然と言っておりました。
おまけに、そんな面倒くさい僕と付き合ってくれてる彼女に「もっと考えろよ」なんて偉そうに言っておりました。
いやいや・・彼女も考えていたのです。本当は。ものすごく。
そもそも「正しさ」なんてものがあると信じている時点で困ったものなんだけど、どうにもそれが止められなかったのです。
なんで止められなかったか?
「自分を受け入れて欲しかった」からですよ!失笑。
なので僕は「理屈」だの「正論」だのを女の人にぶつけては、毎度ひとりぼっちになってる男が愛おしい。
悲しいけどそれが男。
「余計な事」さえ言わなければいいのに「わかって欲しい」から言ってしまう・・・
なんて辛い構造なんだろう。
【猫モテ】