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山田玲司のヤングサンデー 第329号 2021/2/15

迷走から瞑想へ

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今週の放送が終わって余韻冷めやらぬ中、久しぶりに大きな地震が起こった。


僕のアトリエもかなり揺れて、棚の上のキャンバスが落ちてきた。


震源は福島、宮城だというのでみんなの中に「あの日の悪夢」がよぎったのではないかと思う。

東北の仲間も多いので心配になる。


幸い津波はなさそうだし、SNSで無事も確認できたのでとりあえずはホッとしたが、まだまだ余震が心配だ。

もしかしたら今回のが「余震」で本震がこれから来るかもしれないので油断はできない。


消費税増税からの大不況にコロナが重なり経験したことのない暗雲がこの国を覆い尽くしている。


未だに「オリンピックをやる」とか言っている政府が「駄々っ子」にしか見えない。




【ダイオウイカと10年代総括】


先月の終わりに「生きたダイオウイカ」が捕獲されたというニュースがあった。


捕獲場所は島根だし、今回の地震と関連付けするのも無理があるけど、何しろダイオウイカは深海生物だし近海で生きたまま捕獲するなんてあり得ない生き物だった。


去年の年末には木星と土星の惑星直列(グレートコンジャンクション)なるものもあったのでザワザワしてる人達もいると思う。


実際に今年に入って激動のニュースが次々に入ってくる。


「何か」が起こっている。


僕は「映画みたいな物語」が好きだけど、こういう時に憶測で不安を煽るのも避けたい。


とはいえ時代が「大きな境目」に有ることは間違いない。




【何が起こっているのか?】


今回のヤンサンは「今の時代のミュージシャン」についての特集だった。


売れているかどうかより「自分の心を救ってくれたミュージシャン」というテーマでSNSなどで募集して、沢山の人が推薦してくれた3人のミュージシャンについて掘り下げる企画だった。


そうなると、当然近年の社会の流れも考察しなければならない。


なので前半は改めて「2010年代の流れ」を考察してみた。


詳しくは放送を観て欲しいのだけど、10年代の考察は興味深かった。


リーマンショックの惨劇から大企業が生き残るために「犠牲」は庶民に押し付けられる中、世間は「女の子たちが踊っている祭り」に夢中になっていた。


そんな10年代前半は、本当に90年代半ばの雰囲気に似ていた。

あの時代もバブル崩壊のショックの只中「ダンスミュージック」で踊っていた。


バブル崩壊に「阪神大震災」が追い打ちをかけたのと同様10年代には「東日本大震災」が襲いかかった。


そんな10年代前半は「パニック」と「自己暗示」の時代で、多くのアイドルは「前へ進め」と歌っていた。


そうでも言わなければ生きていけない時代だったのだと思う。


そして「毒親問題」「引きこもり」などの「心の中の戦い」からどうにか「普通」になろうともがいていた10年代中期。


「身内しか見てない政治」に暮らしを乗っ取られたこの国はビジョンのないまま世界に取り残されていった。


猛進する中国経済を語る時、多くの人が「日本は相手にされていない」と言っていたのを覚えている。


そしていよいよ「本物の地獄」が近づいてきたのが10年代後期から2020年。


「世界の破滅」がコンテンツのメインディッシュだった時代は終わって「本物の破滅」とどう向き合うか?という時期に来た。




【魚の気持ち】


そんな中で今回推薦してもらったカネコアヤノさんの楽曲は素晴らしかった。

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放送でも紹介したけど、その感性と思想が「今後の生存」にとても効果があると思うので、ここで改めてそのポイントを解説します。