「全国青年大集会2013」(実行委員会主催)が20日、東京・明治公園で開かれました。強い風雨、吐く息が白くなるほどの寒さを突いて、全国から1500人の青年が参加し、若者を使い捨てるブラック企業を告発し、たたかいを交流。「安倍政権の暴走をくいとめ、まともな仕事と人間らしい生活の実現をめざして私たちは声をあげ続けます」としたアピールを採択しました。
2003年に始まり、若者の雇用問題と貧困を一大社会問題に押し上げてきた全国青年大集会は今年で10年、8回目。各地で実行委員会がつくられ、実態アンケートや地域集会などで対話を広げ、青年の切実な声を集めてきました。
集会では、不当な解雇・雇い止めの撤回を求めて裁判をたたかう秋田書店、カフェ・ベローチェ、日本航空の女性労働者、業者青年の代表、路上生活から生活保護を経て社会復帰した青年らが実態を語りました。
秋田書店で景品水増しを告発し、パワハラを受け不当解雇された女性が声を震わせながら、「おかしいことはおかしいと私が声をあげることで、今苦しんでいる誰かが立ち上がり、前に進む力になりたい」と語ると、「がんばろう」の声援がかかりました。
北海道、青森、福島、静岡、大阪、長野、東京、京都の地域実行委員会が各地の活動を報告。「社会を変えるため、全国で連帯を広げていこう」との訴えに「そうだ」の声や拍手が起きました。
ブラック企業大賞実行委員会の佐々木亮弁護士、自立生活サポートセンターもやいの稲葉剛代表理事、全労連の大黒作治議長、日本共産党の市田忠義書記局長が連帯あいさつしました。
市田書記局長は「若いみなさんが本当に未来に希望がもてる社会、安心して、学び、働き、幸せになれる社会をめざして、一緒にがんばりましょう」と呼びかけました。
分科会「ブラック企業に対抗するには労働組合が必要だ」に参加した広島市内の大学に通う男性(21)は「たたかっている人の生の声が聞けてよかった。広島では、雇用実態アンケートで対話を広げてきた。今後もこの取り組みを広げ、寄せられた声を労働局や自治体に届けていきたい」と語りました。