東京都知事選あす告示
23日告示の東京都知事選(2月9日投票)で、「希望のまち東京をつくる会」の宇都宮けんじ予定候補(67)=日本弁護士連合会前会長、日本共産党など推薦=は21日、都内各地で宣伝や集会に参加し、新宿区の事務所で記者会見して詳しい政策を発表しました。
会見で宇都宮氏は「立候補表明から行ってきた現地視察や都民との意見交換をふまえ、五つの基本政策(別項)と二つの特別政策を具体化した」と説明。「告示2日前になっても立候補予定者の公開討論が全く行われていないのは異常な事態であり残念。政策論争で都民の選択にゆだねるべきだ」と強調しました。
立候補を表明している細川護熙(もりひろ)元首相(76)について「憲法問題を何も語っていない」と指摘。細川氏を支援する小泉純一郎元首相についても「貧困と格差を拡大させた張本人だ」として、「細川氏がこれらの問題をどう考えるか聞きたい」と述べました。
基本政策では、「くらし・住まい・雇用保障条例」や「ブラック企業規制条例」、公契約条例の制定など、都民の生活と営業をきめ細かく積極的に支援するとしています。
原発の再稼働・輸出を認めず、「脱原発都市東京」を実現するため、東京電力の株主として福島第1・第2原発、柏崎刈羽原発の廃炉を提案すると約束。再生可能エネルギーの普及・開発を進めるとしています。
安倍政権の暴走をストップするとして、秘密保護法の廃止をめざし「知る権利」のモデルとなる東京をつくることなどを掲げています。
2020年東京オリンピックについて、簡素で環境重視の大会をめざすと表明。カネと利権から決別した都政をつくるとしています。
都知事選には宇都宮氏のほか、自民党都連、公明党都本部が推薦する舛添要一元厚生労働相(65)、細川氏らが立候補を予定しています。
宇都宮けんじ氏の基本政策(骨子)
Ⅰ 世界一、働きやすく、くらしやすい希望のまち東京をつくります
Ⅱ 地域経済を活性化し、環境重視・防災減災重視のまち東京をつくります
Ⅲ 原発再稼働・原発輸出を認めず、原発事故被害者の支援に取り組み、「脱原発都市東京」を実現します
Ⅳ 教育現場への押し付けをなくし、すべての子どもたちが生き生きと学べる学校をつくります
Ⅴ 安倍政権の暴走をストップし、憲法を生かし、アジアに平和を発信する東京をつくります