主張

日本共産党92周年

歴史の岐路、決意を新たに

 日本共産党はきょう、1922年(大正11年)7月15日の創立から92周年を迎えました。「海外で戦争をする国」づくりへ暴走する安倍晋三政権のもと、歴史の逆行を許さない世論と運動が広がりを見せる大激動の情勢です。日本共産党は創立時の戦前の暗黒時代から、過酷な弾圧に屈せず侵略戦争反対の旗を敢然と掲げ続けてきました。戦争か平和かをめぐる歴史の大きな岐路に、反戦平和を貫く党の存在をかけて安倍政権と対決し、広範な国民と手をたずさえ、未来を切り開いていく決意です。

「戦争反対」が立党の原点

 「安倍政権に非常に危機感を覚える。私の考えに最も近いのが共産党。現政権に歯止めをかけてほしい」―。いま日本共産党本部や赤旗編集局に届いている声です。集団的自衛権行使反対の街頭署名には市民の列ができ、「子どもが戦争に行くのか、本当に不安」「共産党頑張れ」の声がかかります。

 自民党元幹事長らが「しんぶん赤旗」に登場し「平和と立憲主義を守れ」と発言しているのも、党と「赤旗」を「腹のすわった抵抗勢力」と見込んでいただいてのことです。多くの方々が日本共産党と「赤旗」に期待を寄せてくださっていることに身が引き締まる思いです。

 戦争への道を絶対に許さない―これは日本共産党の創立の原点です。日本共産党が誕生した当時の日本は、「天皇絶対」の旗を振りかざした軍部が朝鮮への支配や中国への侵略を拡大する「暗黒国家」「戦争国家」でした。国民は自由な発言を許されず、異を唱えれば容赦なく弾圧されました。

 そうしたなか創立された日本共産党は「非合法」とされながら、侵略戦争反対、主権在民の旗を掲げ、文字通り命がけでたたかいました。多くの先人が命まで奪われました。しかし、このたたかいに大義があったことは、日本軍国主義が戦争に敗れ、戦後憲法に戦争放棄と主権在民の原則が書き込まれたことが証明しています。

 侵略戦争への痛苦の反省の上に立った戦後日本の歩みをあからさまに否定しようというのが安倍政権です。自衛隊が海外の戦争で「血を流す」集団的自衛権の行使容認、国民の目・耳・口をふさぐ秘密保護法の強行、改憲への異様な執念など「戦争前夜」を想起させます。

 国会は、一部の野党が競い合うように安倍政権にすり寄り、暴走に手を貸す異常な光景が覆っています。日本共産党以外の全政党が解党し「大政翼賛会」に合流した戦前の翼賛政治をほうふつさせます。一部の全国紙などの安倍政権“応援”は、戦争をあおった戦前のメディア状況を思い起こさせるありさまです。

安倍政権と正面対決

 しかし、戦前と決定的に違うのは、国会に日本共産党が存在し、マスメディアでは「赤旗」が影響力を発揮していることです。自民党と日本共産党の対決―「自共対決」の構図はいよいよ鮮明です。

 安倍政権に日本の未来は託せません。日本共産党は対決だけでなく、どんな問題でも国民の立場から対案を示す力があります。

 日本共産党と「赤旗」は歴史の岐路のなか、立党の精神を胸に刻み、さらに力を尽くします。一人でも多くの方が、この党に加わっていただくとともに、「赤旗」のご購読を心からお願いするものです。