(写真)国会前怒りの声やまず 夜になっても国会前に続々と詰めかけ、満身の力をこめて強行採決に抗議する人たち=15日午後8時、国会正門前
違憲立法・戦争法案の採決強行は許せない―国民のたたかいがさらに激しさを増しています。衆院特別委員会で与党が強行採決を行った15日、国会周辺は、「採決するな」の緊急早朝行動から採決強行後の夜の国会正門前大集会まで終日、「安倍は主権者の声を聞け」と廃案を求める怒りの声で包まれました。
午後6時半からの大集会は「総がかり行動実行委」とSEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)が初めて一緒に呼びかけました。青年・学生、女性、年配の人たちが世代を超えてひとつになってコール。シールズは「国民なめんな」「民主主義ってなんだ」「言うこと聞かせる番だおれたちが」「安倍はやめろ」と唱和しました。
「安倍首相が間違っているから初めて国会に来た。来てよかった」(専修大学1年生)など、続々と詰めかける列は続き、法案提出後最大規模の6万人余(主催者発表)に膨れあがりました。
野党党首がスピーチ。日本共産党の志位和夫委員長は「強行採決は国民の空前のたたかいに追い込まれたものだ。若者、女性、年配の人、研究者が理性の声をあげている。たたかいはこれからだ。理性の声を総結集して必ず廃案に追い込もう」と訴えると、「そうだ」の歓声と拍手が沸き起こりました。
民主党の岡田克也代表は、「これからが本当のたたかいの始まり。しっかりたたかいぬいて廃案に」と訴えました。社民党の吉田忠智党首も訴えました。
シールズの奥田愛基さんは「おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、妹の世代がいっしょに声を上げていることに希望をもちたい。戦後100年間、戦争してこなかったと祝いの鐘をならしたい」と話すと、年配の世代からも「そうだ」と声がかかりました。
志位氏は、8時にもスピーチをしました。