当選確実となった午後10時すぎ、町民から大きな拍手で迎えられた岩見氏は、「一番の争点として、絆を大切にしながら市川町の課題を解決するため、住民自治を大切に、そして公平公正な町政運営をしていくリーダーとはいかにあるべきか訴えました」と強調しました。「さっそく明日から、町長という公務に就かなければならない状況です。町民の皆さんと役場が一体となって、力を合わせて課題を進めたいと訴えてきました。その立場で、町職員の力を信じ、資質も向上させながら、ともに頑張っていく決意です」と表明し、町民、会員に感謝とお礼を述べました。
前町長に批判
市川町には、減り続ける人口や、下水道普及率が県内で最も遅れていることなどの課題があります。前町長の町政運営、パワハラ、セクハラに対して町民や職員から批判の声が上がり、町議会議長を務めていた岩見氏に立候補の要請がありました。
元副町長は、「職員が疲弊していると漏れ聞こえてくる。なぜなのか? トップの行政手法に問題があるのではないだろうか。町民はもとより、職員にも信頼されるトップが必要」(届け出ビラ)と、町政運営への懸念と岩見氏への期待の声を寄せました。
町民から信頼
岩見氏の37年間の教師生活と6年間の区長、町議1期、町議会議長としての活動や人柄に、町民から厚い信頼が寄せられました。教え子たちは「当時、やんちゃであった私たちを熱意と粘りを持って指導していただいたことは忘れません。見捨てられても仕方がなかった私たちを正面から向かい合って接していただいたことを感謝しています。その先生がいま市川町を誇れる町にするために町長選挙に立候補されると聞きました。応援します」(同ビラ)など多くの支持を寄せました。
「共産党員町長では、国・県からの補助金が来ない」との声には、応援に駆けつけた嶋田正義福崎町長が、町長、議会、職員の努力と町民の理解で事業が進めば、それに応じて国・県からちゃんとお金が来て、住民要求が実現することを事実で示しました。
鶴居区長で「絆の会」の藤本敏一会長は「町の良識ある方々、行政の場の方々、鶴居区住民が一体となって立候補を要請しました。候補者も私たちも真面目に歩き続けました。支持をお願いした人の反応が全部よく、逆にそれが非常に心配になりましたが、結果は反応通りでした。いままでの停滞した町政は、岩見町長で必ず上向きます。良識と品格のある町を願っています」と話していました。(兵庫県・秋定則之)
開票結果は次の通り。
当岩見 武三74新 4271
岡本 修平60現 3338