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(写真)大雨の中、戦争法案廃案を訴える集会参加者=9日、東京・日比谷野外音楽堂
政府・与党が来週にも戦争法案の採決強行を狙う緊迫した情勢のなか、国民の声で廃案に追いこもうと、総がかり行動実行委員会は9日夜、東京都内で大集会と、国会と銀座方面へのデモ行進を行いました。台風による激しい雨のなか、日比谷野外音楽堂での集会では、学生や学者、弁護士、野党4党の国会議員らが発言。「安倍台風を吹き飛ばし、希望の虹をかけよう」との訴えに、5500人(主催者発表)の参加者は大きな拍手で応えました。
「安全保障関連法案に反対する学者の会」を代表して、学習院大学教授の佐藤学さんがスピーチ。「安倍政権への怒りをたいまつにして、たたかいの炎をもやし続けよう」と語りました。SEALDs(シールズ)の女性(19)は「違憲で欠陥だらけの法案を通すわけにはいかない。一緒に頑張っていきましょう」と訴えました。
東京都江戸川区の女性(80)は来年、ひ孫が生まれるといいます。「戦争のせいで飢えに苦しんだ。同じ経験をひ孫にさせるわけにいかない。憲法と民主主義を守りぬく」
同千代田区の男性(62)は「戦争法案の本質を見抜いたからこそ、反対の声が広がっている。まさに正念場。最後まで声をあげ廃案に追い込む」と話しました。
日本共産党の山下芳生書記局長は「全国各地で、主権者として声をあげる戦後かつてないたたかいが、大きく発展しています。戦争法案を葬り去り、国民の声で動く新しい政治をみんなの力でつくりましょう」と呼びかけ、会場は大きな拍手につつまれました。
民主党の枝野幸男幹事長は「立場の違いを乗り越え、立憲主義、民主主義を守るためにたたかっていく」と強調。社民党の福島瑞穂副党首、生活の党の玉城デニー幹事長もあいさつしました。
実行委員会を代表して、憲法共同センターの小田川義和さんが「10日から連日、国会前行動を展開する」と行動提起しました。