(写真)プラカードを掲げて「辺野古新基地NO」と訴える集会参加者=29日、東京・日比谷野外音楽堂
沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設に反対する集会が29日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれました。会場から人があふれ、参加者は4500人(主催者発表)。地元沖縄から代表3人が訴え、「NO BASE」「美(ちゅ)ら海 埋め立てるな」などと書かれたプラカードをもった参加者は、「基地をつくるな」とコールしました。主催は「止めよう!辺野古埋め立て 国会包囲実行委員会」です。
沖縄から、ヘリ基地反対協議会の安次富(あしとみ)浩共同代表、島ぐるみ会議から高里鈴代、大城紀夫(連合沖縄会長)両共同代表がスピーチしました。
安次富さんは、安倍政権による新基地建設と戦争法の強行にふれ、「民意を無視して、アメリカに従う政治はアベコベ政治だ」と批判しました。
高里さんは、訪米団に参加した経験を紹介しました。「米国政府に、あなたも当事者だというメッセージを伝えました」
大城さんは、「沖縄と同じように全国で、労働組合と市民が一緒になって、辺野古の基地を止め、安保法制阻止のための共同をつくっていきたい。安倍政権を打倒するために頑張りましょう」と語りました。
この日の集会に協力した「総がかり行動実行委員会」から福山真劫さん(戦争をさせない1000人委員会)、菱山南帆子さん(解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会)、小田川義和さん(憲法共同センター)の3氏があいさつ。全労連議長でもある小田川さんは、「沖縄だけのたたかいにせず、戦争法反対と同じような運動を全国でつくろう」と呼びかけました。
料理研究家の枝元なほみさん、一橋大学名誉教授の田中宏さんが発言。安保破棄中央実行委員会や全労協、SEALDs(シールズ)をはじめ、さまざまなグループがリレートークし、新基地建設を許さない決意を表明しました。
息子に会うために東京を訪れたという福島県いわき市の男性(82)は、「沖縄の人と思いは一緒。自分の気持ちを表すため参加しました。辺野古に新基地はつくらせない」と話しました。
集会後、参加者は都内をデモ行進しました。