米海軍安全センターがこのほど公表した報告書によると、アフガンで海兵隊が増派された2010~12米会計年度にかけて、クラスA(最も深刻)からDに分類された航空機の事故が急増。同期間の件数を見るとMV22とCH53Eが各8件で最多を占め、事故33件のうち約半数を占めています。また、CH53Eの旧型であるCH53Dも6件の事故を起こしています。
10万飛行時間あたりの事故数(事故率)はMV22とCH53D、Eを合わせると85・16で、全体の11・25を大きく上回っています。報告書は「統計上、MV22BとCH53D、Eの事故率は、他の全航空機と比較して顕著に高い」と結論づけています。
ただ、事故機の飛行時間の総計を見ると、CH53Eの1万9481時間に対して、MV22はわずか724時間にとどまっています。CH53Eの約27分の1の時間しか飛んでいないのに事故発生件数で並んでいます。オスプレイが欠陥機であることは疑いがありません。
現在、普天間基地に常駐している48機のうちMV22が24機で半数を占め、CH53Eが8機です。いずれも昼夜を分かたず市街地上空を飛行し、深刻な騒音被害と墜落の恐怖を与えています。04年8月には、普天間所属のCH53Dが沖縄国際大に墜落しました。