同疑惑をめぐっては、日本共産党、民主党、維新の党、おおさか維新の会の衆院議運委メンバーが21日、河村建夫議運委員長に政府4演説前の同理事会までに甘利氏に説明責任を果たさせるよう申し入れていました。22日午前の理事会で自民党は「来週中に政府として調査結果を発表したい」と、説明を回避する姿勢を示しました。野党側は、そんな対応では疑惑の当事者の演説を聞ける環境にはならないと政府からの直接の説明を求めました。
その後の理事会には萩生田光一官房副長官が出席し、同様の説明を繰り返しました。日本共産党の塩川鉄也議員は、疑惑の焦点となっている大臣室や地元事務所での金銭授受があったかどうかはすぐにでもわかる話だと批判。野党側は、甘利氏が現金授受があったことを否定せず何らの説明もないまま演説することは認められないと主張しました。
このため、衆院本会議では甘利氏の経済演説の前に民主、共産、維新、改革結集、社民、生活の各党議員が退席しました。
参院では議運委員会で日本共産党の仁比聡平議員が同様の意見を表明。本会議の経済演説前に日本共産党は退席しました。