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『アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか 佐藤唯行』を読む ユダヤパワーの詳細と書かれないタブー
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『アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか 佐藤唯行』を読む ユダヤパワーの詳細と書かれないタブー

2017-09-15 00:30


     

     

    アメリカの政治状況を知るのは日本にとって最重要なテーマの一つである。

     

    戦後の日本はアメリカ・米軍によって世界戦略の中で統治されてきたからだ。

     

    宗主国の政治状況を知らなければ、現在の日本の置かれている状況が

    理解できなくなる。

     

    そのアメリカ政治に最も大きな影響力を与えてきたのがユダヤ勢力である。

     

    2009年に出版された

    「アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか」佐藤唯行 新潮文庫

    を読めばそのことが詳細に描かれている。

     

    佐藤氏は獨協大学外国語学部の教授をされており

    メインストリームの学者が書いた本のなかでは、

    ユダヤ問題に最も突っ込んだものの一つに挙げられるだろう。

     

    アメリカにおけるユダヤパワーの影響力の巨大さが

    詳細にわたって論じられている。

     

    この本の特徴はあえて、ユダヤ人、イスラエル国籍という

    それまで学問ではタブーであった出身母体を中心にして

    ユダヤ問題を論じたことだ。

     

    一言でいえば、アメリカがイスラエルを偏愛するのは、

    アメリカのユダヤパワーが組織化と金銭力とマスコミ力において

    他の勢力(特にアラブ系)を圧倒しているからだ。

     

    最近、アメリカ大統領選にロシアが関与したとして、トランプ叩きのために

    「ロシアゲート事件」

    なるものがでっち上げられている。

     

    しかし、選挙への干渉という事ならば、イスラエルの方が圧倒的、継続的に

    アメリカ政治に干渉を続けてきた。

     

    その結果、アメリカ政治がユダヤ勢力によってハイジャックに近い状況にまで

    陥っている。

     

    しかし米マスコミは、ロシアの些細な選挙干渉の疑惑を集中報道するのに

    何十年も継続的に繰り返されてきたイスラエルのアメリカ政治への干渉に

    ついては殆ど報道しない。

     

    それは米マスコミをユダヤ勢力が管理しているためである。

     

    もちろんユダヤ系はアメリカ全人口の2%ほどであり、

    パワーに限界があることは本書でも指摘されている。


    そのためにシオニズム(イスラエル・ユダヤ民族主義)は、多数派の同盟者として、

    イスラエルのユダヤ教徒を聖なる民とあがめるキリスト教右派団体を

    熱心に資金面も含めて支援してきた。

     

    おかげでキリスト教右派は7000万人と言われるアメリカ最大の勢力に拡大した。

     

    この勢力がイスラエルのために最大の貢献をしたブッシュ政権を誕生させたのである。

    ブッシュ政権で起きたのはイスラムを敵視するための自作自演の911テロであり、

    イスラエルの天敵であったイラクのサダム・フセイン政権への軍事侵略であった。

     

    現在のトランプもユダヤ勢力に良い顔をするために親ユダヤを演出し、

    イランを敵国として扱う発言を行っている。

     

    「アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか」は、それらの背景が分かる名著である。

     

    しかし、この本は、ユダヤ勢力を語る上で最も重要である部分がすっぽりと抜けている。

     

    それは、アメリカの中央銀行FRBについての記述だ。

     

    現在のFRBの副議長であるフィッシャーは2005年から2013年まで

    イスラエルの中央銀行の総裁を務めた人物である。

    ※フィッシャーは先週、10月で「個人的な理由」により副議長を辞任することを表明した。

    これはアメリカ政治において変化が起こったことの表れである可能性が高い

    https://mainichi.jp/articles/20170907/k00/00m/020/172000c

     

     

    またフィッシャーはFRBの前議長バーナンキや、現欧州中央銀行総裁のドラギを

    大学で教えていていた。

     

    まさに欧米の中央銀行のボス的存在であり、理論的支柱の一人である。

     

    またグリーンスパン、バーナンキ、イエレンなど歴代FRB議長を務めた人間は

    ほとんどがユダヤ系だ。

     

    そしてFRBの事実上の金融政策を引き受けているニューヨーク連邦準備銀行

    (公開市場操作を引き受けて金利や量的政策を行っている)の株主は、

    ウォール街のユダヤ銀行群である。

     

    世界の基軸通貨ドルを発行するFRBとユダヤ銀行家との関係を取り上げなければ、

    本当の意味でのユダヤパワーを扱ったことにはならない。

     

    中央銀行の通貨発行利権こそが、ユダヤパワーの最大の源泉なのである。

     

    主流の経済学、政治学(この本は政治学の領域)において、

    通貨発行権と信用創造タブーが強力に働いている証左である。

     

    このタブーを打ち破って、本当の経済学、政治学を作り出さなければ、

    人類はいつまでも、自由民主制の本当の姿をつかむことはできないだろう。

     

     

    政治学のタブーを、

    「操作される自由民主制の全体像」

    からみると、以下の赤文字の部分になる。

     

     

     

     

    現状の操作される自由民主制を、次のような体制に変革しなければならない。

     

     

     

     

    日米欧の自由民主制の問題点の詳しい解説はこちらの本をお読みください。

    o0220032213601420005.jpg?caw=800 o0220032213602313086.jpg?caw=800

     

     

     


    <リンク>頂いた書評の一覧 『世界を騙し続けた[詐欺]経済学原論』 『洗脳政治学原論』
     

    <リンク>天野統康の本 amazon

     

    ■動画での解説

    <リンク>天野統康氏「人類を自在に操作したマネー権力の魔術」ワールドフォーラム2014年10月

     

    <リンク>天野統康氏「世界を騙し続けた【詐欺 経済学】【洗脳 政治学】を越えて」出版記念講演ワールドフォーラム2016年5月

     




    ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


    ■真の民主社会を創る会

     

    真の民主社会を創る会では、現代の自由民主主義体制の

    社会的矛盾の根本である政府と通貨発行権の分離と

    軍事支配を無くす社会を目指しています。

    <リンク>真の民主社会を創る会HP



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