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その15 操作される民主主義 フリーメーソンとカント倫理学 人格に価値をおく民主主義の普遍性
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その15 操作される民主主義 フリーメーソンとカント倫理学 人格に価値をおく民主主義の普遍性

2018-07-18 20:10
    ※この記事は無料ブログ「天野統康のブログ 金融システムから見る経済社会論」
    からの転載です。

    https://ameblo.jp/amanomotoyasu/entry-12391065415.html

    (記事開始)



    欧米の「操作される民主主義」を作り上げてきた中心勢力フリーメーソン。


    そのフリーメーソンの民主主義の密教の基礎にあるといわれるのが18世紀のドイツの哲学者カントの倫理学である。


    現在の民主社会の病んだ構造を理解するには、その原理をモデル化しなくてはならない。

    そこから、現在の民主主義が患っている病の有効な解決策が導き出されるはずだ。


    前回は善と人類の幸福の融合するところに普遍的な道徳法則が存在し、民主主義の道徳法則は、人間存在に価値を認める「人間の尊厳」と、カントが述べた理性的存在者としての人格の保障を認める「個人の尊厳」が融合されたところにあることをお伝えした。

    <リンク>その14 操作される民主主義 フリーメーソンとカント倫理学 善と幸福から導かれる道徳法則を図解



    今回は、民主主義の原理が人類が作り上げた最も普遍性を持った政治思想である事。

    それを意識化することで、真の民主主義の道徳法則が機能することをお伝えする。


    今まで見てきたようにフリーメーソン最上層部・国際銀行権力によって民主主義の
    原理の根本である「人格」の意味が無意識化され、その結果、民主の原理が分裂
    させられ、民主主義が定義している目的も真理も分からない中で政治は操作されてきた。


    このモデルから現在の民主制度の根本的な欠陥が明らかになった。




    それなら、操作される民主主義を克服するために、現在の民主主義とは別の原理を取り入れるべきなのか?


    例えば、イランのイスラム民主主義は、イスラムを最高価値におくことで、欧米日とは違う民主制度の原理を作り上げている。

    また、戦前の日本は、絶対天皇制を最高価値におくことで、欧米とは違う民主主義を作り上げた。

    最近では、ロシアのプーチン大統領がロシア愛国主義を原理にした権威主義的民主主義を作っている。

    しかし、上記の体制はどれもイスラム、天皇、プーチンおよびロシア愛国を否定する自由がない。

    例えばプーチンロシアに言論の自由があるかといえば、残念ながら事実上ない状況だ。

    プーチンロシアおよびロシア愛国主義を否定する言説は、社会から否定され、弾圧を受けている。


    例えば今年行われたロシアの大統領選挙を見れば、プーチンの脅威となる大統領
    候補(例えばアレクセイ・ナワリヌイ氏)は、出馬することが許されなかった。

    ロシア政治経済ジャーナルの北野幸伯氏(モスクワ在住)によれば、ロシアでは

    「プーチンに対する批判以外の言論の自由はある」

    とのこと。

    他の権威主義体制に比べれば民主的であるロシアにおいてもこのような状況である。


    古今東西の世界のどの国や地域を見渡しても、個人の尊厳(人格不可侵)にもとづ
    いた民主主義の原理以上の思想は提示されていない。


    なぜなら万人に権利を保障する民主主義の道徳法則は、人類が社会的な善としている

    ・普遍性

    ・真実性

    ・妥当性

    のどれをおいても人類の性質に最もかなったものだからだ。


    最大の普遍性は、民主主義のモデルの中にある。

    目的、現状認識、方向性と手段のグラフは、人類の全てに共通している精神の働き方を示したモデルである。


    また目的として最高価値に掲げている人間の尊厳(人間の価値)から導きかれる
    個人の尊厳(人格の保障)は、民族や宗教、人種、イデオロギーを超えた全ての人
    の自己決定権の権利を保障する。

    最大多数に物事の価値判断の権利を与えるという意味でもどの思想よりも普遍的なものである。


    普遍的な真実性も民主主義のモデルの中に含まれている。

    普遍的な理想(個人の尊厳の実現)に基づきながら、現状認識という「真理」をとらえて、その真理のもとで物事の善悪や価値を考えていくものだからだ。

    そこには、イスラムやキリスト、絶対天皇制のような不合理な神話は存在しない。
    またロシアの愛国主義が行っているような国家や権力者のカリスマの過度な美化をする必要はない。


    普遍的な妥当性も民主主義のモデルの中に含まれている。

    理想と現状認識によって形成される自由、平等、友愛、真理の諸権利で構成され
    ている議会や選挙などの民主的な手段によって、現実の社会を着実にを改善して
    いこうとするものだからだ。


    カントの述べた道徳法則とは、人類ならだれもが納得せざるをえない普遍妥当な道徳の事だ。

    つまり人類が先天的に有している性格の中にある正義感と結びついている。

    前回お伝えしたように、普遍的な道徳法則は善と幸福と結ぶついている領域から導き出される。


    1948年に国連で発せられた世界人権宣言にみられるように、万人の権利を認める
    民主主義の道徳こそが普遍妥当な道徳法則としての資格を有している。



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    フリーメーソン最上層部・国際銀行権力のインサイダーであるH・Gウェルズ(SF
    小説の父)の述べたとおり、民主の原理が作られた18世紀末に人類の道徳的、
    知的進歩は完成した。


    しかしこの人類の歴史上、最も普遍性をもつ最高の思想が今まで「無意識化」されて機能しなくなっていた。


    それならば、最高の普遍的な思想を捨てるのではなく「意識化」することによって
    その思想を実践する個人を創造し、民主主義を完成させる方向に向かうべきだろう。


    カントが述べた「人類にとっての普遍的な道徳法則の実践」という観点から、
    民主主義の原理の意識化の要請がなされるのだ。





    (次回に続く)


    (記事終了)



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    <リンク>8/4(土)大災害への復旧には信用創造を伴った財政出動を TPPやオウムの闇など


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    ■フリーメーソン最上層部ユダヤ系国際銀行権力に操作される日米欧の自由民主制(資本主義経済と民主政治)のモデル


     


    ・上記の経済システムの説明動画はこちら→<リンク>真の民主社会を創る会 Youtube










    ■上記の自由民主制の欠陥を克服し、民主主義の完成を目指す理想の社会モデル(下図)







    日米欧の自由民主制の隠されてきた仕組みについての詳しい解説は

    こちらの本をお読みください。

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    <リンク>天野統康氏「世界を騙し続けた【詐欺 経済学】【洗脳 政治学】を越えて」出版記念講演ワールドフォーラム2016年5月




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