昨日の9月15日に、「ネットメディアと主権在民の会」主催者の
山崎康彦さんと共に行っている7.21運動において、
今後の会の活動の方向性を提案するプレゼンを行った。
7.21運動とは、今年の7月21日における野党の大敗北を反省した上で、
新たなる政治活動を目指す運動体である。
そこで、現在の民主主義の問題点を、日本だけの問題とせずに、
日本がお手本としてきた欧米の民主主義の矛盾も踏まえて、
今後の目指すべき方向性を提案した。
現在の政治の根本的な問題は、人権に立脚する民主主義のめざすべき
方向性が迷走していることである。
極端な拝金主義が横行し、政府は借金漬けになり、自由化のかけ声によって
企業の資本の論理の暴走に歯止めがかからなくなっている。
理念を見失い、マネーの力によって迷走する民主主義政治。
これに対する有効な対案を行うために、人権民主主義が目指すべき
方向性の再確認を行った。
その観点から、現在の欧米日の自由民主主義社会を見ると、
何が問題であるかが、クリアになってくる。
それは以下の三つである。
・軍事支配(NATO 日米安保など)
・金融支配(通貨発行権を政府が持たないために起きる、日米欧の深刻な財政赤字問題)
・上記の二つにより歴史的に形成されてきた社会全体のマインドコントロール
以上の三つの問題は、資本主義経済と民主主義政治を基本にし、
人権を発展させてきたはずの欧米日の自由民主主義社会において顕著である。
この社会のもたらす社会的矛盾が、財政赤字、貧富の格差、原発問題、
TPPによる国際企業の暴走、社会的目標の欠如、他国への侵略
(アフガン、イラク、リビア、シリア)などの原因となっている。
上記の矛盾を作り出したのは、人権を基本にした自由民主主義社会であるが、その解決策も自由民主主義社会の中に内包されている。
つまり、人権に基づいた民主主義の原理を再確認することである。
我々は、通貨発行権の問題を「無意識化」されてきたことで、資本主義経済の仕組みについて分かりにくくされてきた。
それと共に、民主主義政治についても、「誰もが支配されない社会を目指す」という根本規範を「無意識化」され、操作されてきた。
・資本主義経済→通貨を「無意識化」し市場経済を操作
・民主主義政治→民主主義の根本規範を「無意識化」し操作
上記の方法により自由民主主義社会を国際金融権力が操作してきたと言える。
その解決方法は、操作されない社会を作る事である。
・資本主義経済
→通貨を「意識化」し、独立した中央銀行ではなく、民によって選ばれる政府が通貨を管理する(通貨発行権の国民化)
・民主主義政治
→民主主義の根本規範を「意識化」し、国民主権を確立する。そのために必要な支配装置を排除する。(米軍基地の撤廃、マスメディアの情報独占、企業やマネーの影響力の削減など)
日本がお手本にしてきた近代欧米民主主義の何がいけなかったのか?
そのことを真摯に問い直し、新しい民主政治の確立を目指すべきである。
何も新しいイデオロギーを発明する必要は無い。
既に過去の歴史の中で蓄積されてきた人権と民主主義の原理の内に内包されていたものを再認識し「意識化」すれば良い。
何故なら、自由民主主義をコントロールしてきた国際金融軍事権力の操作方法は、経済と政治の基本を「無意識下」させることにあるからだ。
それを「意識化」させることで操作されることによって作り出されてきた矛盾は解決に向かうのである
つまり真の人権に基づく民主主義の原理主義運動を起こすこと。
以上が、私が7,21運動において私が提案させて頂いた内容である。
その時に使用したプレゼン資料と、動画を無料ブログに転載した。
ご参考までに。
※現在ニコニコブロマガに画像がアップロード出来なくなっているます。
画像は下記の無料ブログに転載しました。原因は調査中です。
<リンク> 7.21運動で講演 日本がお手本にしてきた欧米型民主主義の矛盾を克服する方法 天野統康のブログ 金融システムから見る経済社会論
<講演動画>2013.09.15(日)午後3時半【7.21運動】第三回会議
<講演会のご案内>9月21日(土)14:00~16:50、新宿、「第55回草の実アカデミー」
現在のお金の仕組みと民主主義を疑え~国際金融軍事権力の支配の歴史と現状、生活への影響
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