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『カウントダウン☆アニメロボット』の選曲解説など
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『カウントダウン☆アニメロボット』の選曲解説など

2013-08-22 00:30
    20日夜にラジオ『カウントダウン☆アニメロボット』が放送されました。「歌とともに振り返るロボットアニメの50年」というコンセプトの番組で、歌と歴史の解説が連動することもあって、選曲もさせていただきました。
    当初、20曲で選曲したのですが、構成の都合で最終的に18曲となりました。限られた中で、いかに歴史を感じてもらうのか、あれこれ考えたので、メモ的に選曲意図を書いておきます。

    (有史以前)
    「鉄腕アトム」/『鉄腕アトム』
    「鉄人28号」/『鉄人28号』

    ロボットアニメの歴史という以上、この2本はマストといわざるを得ないわけで。もちろん『エイトマン』も候補に入っていましたが、そこは数調整の過程で流さないことに。

    (ロボットアニメの原点『マジンガーZ』)
    「マジンガーZ」/『マジンガーZ』

    作品的にもはずせませんし、ここはストレートにOP曲で。悪魔が耳元で「Zのテーマ、かっこいいよねぇ」とささやきましたが、今回は『やっぱこの曲だよね(定番)』と『え、こんな曲もかかるんだ(意外性)』をちゃんとバランスしようと意識したので、悪魔のささやきには負けませんでした。

    (プレイバリューを背景に広がる'70年代ロボットの百花繚乱)
    「コン・バトラーVのテーマ」/『超電磁ロボ コン・バトラーV』
    「UFO戦士ダイアポロン」 /『UFO戦士ダイアポロン』
    「エリカのバラード」/『闘将ダイモス』

    解説では『勇者ライディーン』から触れているので、『コンV』を『ライディーン』にするテはあったかなとは思います。ただ音楽番組でもあるので、よりアガる(ノリノリな)曲を置いておこうかと判断しました。
     そして『ダイモス』は、ドラマ性の深まりとプレ・ガンダムとして忘れてはいけない作品なので最初から入れるつもりでした。そのドラマ性が伝わるようにED曲をセレクトしました。
     で、『ダイアポロン』ですが、'70年代ロボットの百花繚乱の感じが出る作品であれば、どれでもよかったわけですが(プレイバリューとの絡みでいうと『ガ・キーン』でもよかったかなと思います)、UFOというアイテムが'70年代らしいのと、歌唱が子門真人さんなので選びました。
     50年で20曲想定ですから、目安として10年あたり4曲です。4曲のうち1曲ぐらいのペースで意外性のある曲をまぜると、聞いている人が「どうせ有名作ばっかでしょ」という気分にならないかな、ときうことで『ダイアポロン』入れたというのもあります。

    (『ガンダム』とポスト・ガンダム)
    「シャアが来る!」/『機動戦士ガンダム』
    「HELLO!VIFAM」/『銀河漂流バイファム』
    「愛の金字塔」/『六神合体ゴッドマーズ』
    「ロンリー・チェイサー」/『超攻速ガルビオン』

     『ガンダム』をOPにしなかったのは、みんな聞き飽きてないかなぁと思ったから。『ガンダム』のテーマ性からすると「いまはおやすみ」も考えたんですが、直前の曲が「エリカのバラード」でしっとり系だったので、賑やかなものがいいだろうということで「シャアが来る!」にしたのでした。TV限定というわけではないですが、TVベースに歴史をたどっているので劇場版は考えませんでした。
     「HELLO!VIFAM」はいい曲でもありますし、なにより洗練された楽曲・英語詩と聞くだけで、'70年代と時代が変わったのがわかる曲なので。『ゴッドマーズ』は、ハイターゲット向け作品へのファンの熱狂の代表として。話題的に「メカアクション」の話題ではなく、「キャラ人気」のほうに軸足を置いた紹介になることを想定して「愛の金字塔」に。
     で「意外性枠」に何を入れるか迷ったんですが、楽曲がかっこよくて(このあたりがアニメブームのころのアニメっぽいので)、でもほどほどマイナーなものがいいかなと思い『ガルビオン』をセレクトしました。もちろん最近BOXが出て、ちょっと注目が集まっていること、「打ち切り」というものがあることの話題もできるかな、という話題の広がりも考えました。このあたりは選択の幅がいろいろある中から、今回は『ガルビオン』を選んだという感じですね。

    (アニメブーム終了後の原点回帰とOVA)
    「背中ごしにセンチメンタル」/『メガゾーン23』
    「未来派Lovers」/『機動警察パトレイバー』
    「STEP」/『魔神英雄伝ワタル』
    「勇者王誕生」/『勇者王ガオガイガー』

     ここのブロックはフォローしなくてはいけない方向が2つあったので、「意外性」枠は使わない方向で。
     OVA初期の代表作として『メガゾーン23』はすぐに決めたのですが、TVフォーマットのOVA代表をどれにするかは迷いました。『トップをねらえ!』でもよかったかも、という気もするところではありますが、ロボットアニメ的には「ポスト・ガンダム感」があるので『パトレイバー』にしたのでした。このあたりはもうちょっとわかりやすく解説できればよかったかなと。
     原点回帰のほうは、ひとつは勇者シリーズというのは自明だったので、そこから何を選ぶか。こういう時はシリーズ第一作か最終作というのが座りがいいわけで、わりとアイドルポップスっぽいのが続いた後なので、暑苦しい曲(褒め言葉)のほうがおもしろいだろうということで『ガオガイガー』の「勇者王誕生」に。
     歴史上の位置づけでいうと、『ワタル』の位置には『トランスフォーマー』か『マシンロボ』を置いてもいいんですが、「ポスト・ファミコン」「SD」というポイントにも触れられるかなと考えたのでした。

    (『エヴァ』と現代(00年以降)編)
    「残酷な天使のテーゼ」/『新世紀エヴァンゲリオン』
    「INVOKE」/『機動戦士ガンダムSEED』
    「キミヘムカウヒカリ」/『ゼーガペイン』
    「ライオン」/『マクロスF』

     『エヴァ』は当確なので、これはそのまま。逆に「歌とロボット」の番組なのにここまで『マクロス』を拾ってないので、ここで『マクロスF』を入れようと。『星間飛行』かなとも考えましたが、Wヒロイン作品でWヒロインが歌っている歌がOPなのだから、そちらが素直な結果かなと。
     『SEED』は、『エヴァ』以降で記録的なヒット作だから選びました。ガンダム・シリーズ中興の祖でもあるわけで。
     であとは「意外性」枠で。時代を語るのにメカが3DCGのものがいいかなというのもあって『ゼーガペイン』にしました。
     20曲構成の時は、ここがもう2曲多かったです。それは歴史が云々というよりは、聴取者が「ああ、この曲知ってる~!」と思えるものを並べて、最後は楽曲を楽しんで終わってもらえればなぁと考えたんですが、そういう「余裕」みたいなものは最終的にばっさり削ることになりました。

     全25曲だったら、もうちょっとバランスがよくなるなぁとは思うのです。『エヴァ』前後のブロックにあと2曲追加して、同居人系に2曲割き、OVAと原点回帰に1~2曲、現代にあと1~2曲加える……なんて妄想はとまりません。放送中のメールによる反響がすごく多く、局の方も手応えを感じていたようなので、また次の機会があるならば是非関わりたいと思っています。 c?ro=1&act=rss&output=no&id=2027980&name
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