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アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第30号(2013/11/22号/月2回発行)
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アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第30号(2013/11/22号/月2回発行)

2013-11-22 18:30

     今回は、前回のなかむらたかし監督インタビューに続き、『陽なたのアオシグレ』の石田祐康監督のロングインタビューを掲載します。bonetに掲載されたショートバージョンの石田監督インタビューはこちらからどうぞ。
     『陽なたのアオシグレ』は『寫眞館』と同時上映で、この金曜日で上映が終わるところもあるのですが、横浜のブリリア ショートショートシアターは24日(日)まで上映中です。気になった方は急いでどうぞ!

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    1.最近のお仕事紹介
    2.お蔵出し原稿 「知らないと損をする」第4回
    3.ひとつの可能性としてのアニメーション
     『陽なたのアオシグレ』石田祐康監督インタビュー
    4.Q&A
    5.次回予告


    最近のお仕事紹介

    1.講座「アニメを読む」
     朝日カルチャーセンター新宿教室で行っている講座「アニメを読む」12月講座と1月以降は以下の通りです。
     12月21日(土)新海誠作品特集
      http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=219980&userflg=0
     1月18日(土)アニメを読む制作編「デジタル化したアニメーション」
            ゲスト:スタジオカラーデジタル部プロデューサー 瓶子修一
     2月15日(土)機動戦士ガンダム 歴史編
     3月15日(土)機動戦士ガンダム 表現編
      http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=229067&userflg=0

     1月の講座は『機動天使エンジェリックレイヤー』撮影監督、『交響詩篇エウレカセブン 』デジタルディレクターなどを経て、現在はスタジオカラーデジタル部プロデューサーとして『ヱヴァンゲリヲン:新劇場版』に携わる瓶子さん。約20年の間にデジタル化で変化したアニメーションの表現(おもに撮影など)についてお話をうかがいます。

    2.イベント『アニメの門場外乱闘編 総括2013』開催
     毎年年末恒例でやっています『アニメの門場外乱闘編 総括2013』の開催が今年も決まりました。かーなーりーざっくばらんに2013年を振り返ります。講座やアニメの門チャンネルの真面目(?)な話ではない、ヨタ話をしつつ、2013年の十大ニュースを決めます。
     12月14日(土)12:30開場
     出演:藤津亮太・ライター小川びい
     会場:新宿ネイキッドロフト
     予約:http://www.loft-prj.co.jp/naked/reservation/
        予約800円/当日1000円

    3.―アニメを題材にした―レビュー(短評)の書き方講座
     10月期から東急セミナーBEで行っているレビュー講座。1月からも3回連続で行います。課題提出と添削がメインの内容ですが、決してハードではありません。文章上達したいと思っている方は是非。
     http://www.tokyu-be.jp/seminar/2014010004EJ01001.html

    4.『ユリイカ』12月号「高畑勲「かぐや姫の物語」の世界 」
     『ユリイカ』の『かぐや姫』特集号で、『かぐや姫の物語』について一文を寄せています。タイトルは「たけのこの『ふるさと』」。「たけのこの里」にしようかと迷いましたが、さすがにアレなのでやめました(笑)。
     http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791702657

    5.名古屋で「アニメ映画を読む」開講
     来年3月8日午後に栄中日文化センターで講座「アニメを読む」を開講します。とりあえず単発です。お題は『映画けいおん!』を予定。予約は12月からなのでまだ先ですが、とりあえず決まりましたのでご報告。また動きがありましたら、メルマガなどで広報します。


    お蔵出し原稿 「知らないと損をする」第4回

     簡単にわかる('80年代以降の)アニメの歴史という趣旨の連載原稿です。今回は'90年代半ばから'00年代に突入。第4回で、ついに?『エヴァ』の登場です。

    『新世紀エヴァンゲリオン』の登場

     '92年に『美少女戦士セーラームーン』が登場し、これがメインターゲットである子供だけでなく、男女のマニア層からも強い支持を得て大きなムーブメントを巻き起こした。
     この熱気を引き継いで、さらなるムーブメントを巻き起こすことになるのが'95年の『新世紀エヴァンゲリオン』である。
     『セーラームーン』は単に直前の大ヒット作というだけでなく、表現やスタッフの面でも『エヴァ』に影響を与えた。たとえば『エヴァ』には『セーラームーン』に出演した三石琴乃、緒方恵美が出演しており、脚本にも『美少女戦士セーラームーンSuperS』でシリーズ構成を務めた榎戸洋司が加わっている。また、登場人物の過去に想像の余地を残して、ファンに委ねる見せ方も『セーラームーン』にヒントを得たものだという。
     一方、ビジネス面でも 『エヴァ』の登場に至るにはいくつかの助走があった。それが『無責任艦長タイラー』('93)、『BLUE SEED』('94)である。両作とも、ビデオメーカーが中心となって、マニア向けの題材をTVアニメとした嚆矢である。この流れの中に『エヴァ』もある。たとえば汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンの個性的なデザインは、玩具メーカーがスポンサーにいないことで可能になったものだった。
     『エヴァ』の巻き起こした大旋風は、ここで改めて語るまでもないだろう。'96年にTVシリーズが終了し、'97年夏に劇場版が公開される過程で、多数のメディアが『エヴァ』を取り上げ、その経済効果も200億円とも300億円とも言われるほど過熱した。
     このような『エヴァ』のヒットも追い風となり、'90年代半ばに「DVDセールスで資金をリクープするビデオメーカー主導のTVアニメ」という新たなビジネスモデルが定着した。この製作スタイルは現在の主流となっており、これは'80年代半ば以降「スポンサー付きのTVアニメ」と「ビデオメーカー主導のOVA」に大別されていた製作スタイルがここで“再統合”されたと見ることもできる。
     『エヴァ』のヒットと、この“再統合”の流れの中で、『機動戦艦ナデシコ』('96)、『少女革命ウテナ』('97)といった個性的なタイトルも登場することになった。
     また『エヴァ』の深夜枠での再放送が高視聴率を得たことが、深夜枠の開発につながる。それまでも深夜にアニメが放送された例はあったが、「DVDセルース前提のマニア向け作品」と結びつくことでこれ以降、深夜枠はTVアニメの大きな位置を占めていくことになる。
     深夜枠を積極的に開拓したのはテレビ東京。'96年に25時台から『エルフを狩るモノたち』を放送、'97年になるとテレビ東京だけで年間10タイトルの深夜アニメが放送されることになった。このころは1クールの短いシリーズが深夜枠の主流だった。
     深夜枠の急速な定着により、アニメの放送本数も急上昇。'98年には「週50本時代」などともいわれ、1年間に放送されるテレビタイトル数も'96年から'98年の間にかけて数十タイトルも増加することになった。
     ただしこれらの深夜枠は全国ネットで放送されることがないため、地方と大都市での「アニメ格差」はこれまでにないほど広がることになった。
     アニメの本数は、2000年にこそ一旦減少するものの、一貫して増加を続け、2006年にピークを迎えることになる。


    ひとつの可能性としてのアニメーション
    石田祐康監督インタビュー

    子供が楽しげで、爽やかな作品/戦闘機しか描かなかった/アニメーションと音楽/
    アニメーターの柔らかい線/動きの気持ちよさと枚数と/パンツの話/
    短編の魅力、長編の可能性/アニメーションとは/ボーナストラック

    子供が楽しげで、爽やかな作品

    ――最初にうかがいたいのは、やはり経緯ですね。どういう経緯でプロ第一作をスタジオコロリドで制作することになったのでしょう。

     この前に、うちの大学(京都精華大学)の教師に杉井ギサブロー監督がいらっしゃって、その縁で、杉井監督の『グスコーブドリの伝記』の制作に参加してたんです。

    ――映像助手というクレジットでした。撮影関係をやられていたんでしょうか。

     研究生という名前でブラブラしていたところに、(杉井)先生から、やったらどうかと言われて参加したんです。撮影という名目で入ったんですが、それ以外もいろいろやってました。その佳境を過ぎたあたりでスタジオコロリドさんから「うちで短編をつくりませんか」とメールをいただいたのがきっかけでした。

    ――では、コロリドさんのほうからダイレクトにアプローチがあったんですね。その時既に、なにか次回作のアイデアというのはあったんですか?

     そうですね。で、『ブドリ』の終わり頃に、コロリドの方とお会いして「なんでもいいから短編の企画を考えてみてくれませんか」と言われたんですが、そこからいろいろと絵を描き始めたんです。その時点で既に子供たちが楽しげにしてるような、爽やかなものをやりたいというテイスト的なものは決まっていましたね。

    ――爽やかですか。テイストでいうと、アクションでみせる『フミコの告白』('09年)に対して、次回作の『rain town』('11年)は静かな雰囲気の作品でとても対照的でした。ここでまた感情とアクションのシンクロで見せる『陽なたのアオシグレ』を制作したのは、どういう心境だったんでしょうか?

     飽きっぽいわけではないんですけれど、毎回同じことができる性格ではないんですよ(笑)。そもそも順番で言うと、先に『rain town』を卒業制作で作ることは決めていたんです。その前にやるんだったら、全然違うものをやろうということで『フミコの告白』を作ったんです。で、今度は静かなものをやった後だから、元気のいいものをやろうと。

     
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