アニメ!アニメ!で連載中の「恋するアニメ」が先日更新されました。第22回の今回は『「ありのままで」の不思議』後編で、『アナと雪の女王』の話をしています。
この連載、7月は1回お休みをもらって8月・9月のラスト前後編で終わりにする予定です。ちょうど24回、2年分。同人誌にでもまとめようかしらと思っていますが、自分の仕事の合間にできるかどうかを考えると、ちょっと難しいかなぁと思ったり。
まあ、その前に最終回のネタは何にするかを考えなくてはいけないのですが。もしよろしければ最終回まで是非おつきあいください。
では、いってみましょうか。
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1.最近のお仕事紹介
2.今月のアニメビジネスニュースセレクション
3.お蔵出し原稿
4.Q&A
最近のお仕事紹介
1. 講座「アニメを読む」(東京)
朝日カルチャーセンター新宿教室で行っている講座「アニメを読む」7月からは以下の通りです。また8月は第二土曜日に移動して、脚本家・じんのひろあきさんを招いて、脚本談義を行う予定です。
7月19日 押井守初期実写作品
8月9日 アニメを読む シナリオパルプンテ出張編
『櫻の園』『シャニダールの花』の脚本家・じんのひろあきさんが、映画美学校で行っている脚本に関する特別講座「シナリオパルプンテ」の出張編です。複数の作品を取り上げ脚本家の視線で分析します。
9月20日 『未来少年コナン』
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=249179&userflg=0
2. 7月13日、よみうりカルチャー自由が丘で『アニメを語る』
お題は『耳をすませば』です。柊あおいの原作はいかにアレンジされ、どのようなアニメ映画として出来上がったか。原作の視点、脚本などを手掛けた宮崎駿の視点、近藤監督の視点を考えつつ読み解きます。
http://www.ync.ne.jp/jiyugaoka/kouza/201407-18010008.htm
3. 7月27日、SBS学苑パルシェ校『アニメを読む』
『ほしのこえ』から最新作『言の葉の庭』まで、美しい風景と抒情的なストーリーで広いファンを持つ新海誠監督。デビューした背景から各作品の見どころ、共通するテーマなどについて考えます。
http://www.sbsgakuen.com/gak0130.asp?gakuno=2&kikanno=160952
4. noteにて過去原稿発売中。
テキストなどを販売できるSNS「note」で原稿販売中です。最新の原稿は、今はなき某誌に掲載した「劇場版鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」についての原稿です。
https://note.mu/fujisturyota
5. S-Fマガジン8月号
新編集版からの2期放送に合わせて『PSYCHO-PASS サイコパス』の特集だそうで、6000文字ほどで、未見者向けに作品の成立と解説を書きました。
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/721408.html
6. 最近担当したパッケージ
『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』(サントラCD付き Blu-ray限定版)
平尾監督の誌上コメンタリー1万字を担当しました。アニメージュで連載されたノベライズも本になって収録されていたり、未公開線画ムービー集(欠番カットに監督のテキストによるミニ解説がついたもの)と韓国版予告(韓国では『ドラえもん』よりヒットしたそう)がレアな特典といえるかと。
7. 7月5日「佐藤竜雄監督50回目の誕生日を祝っちゃおうの会」
新宿ロフトプラスワンで5日18:00開演の佐藤監督誕生日イベントで司会を務めます。
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/24830
今月のアニメビジネスニュースセレクション
先週掲載し損ねたのでこちらで掲載します。候補には上げられたけれどアニメの門チャンネルで取り上げなかったニュースもあります。
ガンダムUC」ep7 449万円でスクリーンアベレージ1位、週末興行3位の快進撃スタート
「ドラえもん」全米放送、「忍者ハットリくん」アジア展開 テレビ朝日がアニメで海外目指す
円谷プロが増収増益で2014年3月期、債務超過解消 今後は海外市場を視野
2.5次元ミュージカル協会が目指すものは? 5月29日オープンセミナーで理念、目的を紹介
ファイル共有ソフトユーザー減少傾向続く ACCSとACAがノード急減を報告
吉田秋生「海街diary」、カンヌ映画祭審査員賞受賞の是枝裕和監督が映画化に挑む
お蔵出し原稿
ニュータイプに書いた『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』のレビューです。『シャンバラを征く者』のBD化を記念して。違うシリーズなのになぜかといえば、原稿で言及しているからです。
割り切れない現実をアクションで魅せる佳作
タイトルバックが終わると、SLの客車にいた上品な老紳士がその線を震わせながら狼キメラへとみるみるメタモルフォーゼをし、狭い客車で始まったエルリック兄弟との格闘はあっという間に列車の屋上へと移る。列車の屋上が格闘の場となるのはまったく正しい。映画の魅力は、日常の道具が非日常の使われ方をするところにある。
列車に乗ったのなら屋外に出なくてはならないように、高い場所があれば登らなくてはならない。崖があれば落ちそうになるべきだし、そこから落ちて助かる手段をスタッフが思いつくなら、むしろ登場人物は崖からは積極的に落ちるべきだ。
本作は、こうした活劇で起きるべきことを正々堂々と行う映画としてまず記憶されるべきだ。これは単なる「アクション作画が凝っている」という領域に留まることではない。映画の姿勢の問題だ。活劇で物語を語る。本作のこの姿勢は、クライマックスで、脚本にはない“手”のアクションをわざわざ付け加えていることからもわかるとおり、開巻からラストまで一貫している。
今回の映画は原作11巻ころ(TV『FA』では第21話ごろ)に起きた挿話という設定のオリジナルストーリー。設定は少々複雑だ。