9月11日、『楽園追放』のゼロ号試写がありました。ゼロ号で試写というのはなかなか珍しいわけですが(ここを書き出すとちょっと長くなるので、詳細は後ほど)、それはさておき、作品を見てみて非常におもしろかったです。
既に指摘がでてるようですが「SFマインドあるテーマ」「シンプルなストーリー」「こってりとしたメカシーン」と、実に'80年代OVA的な作品です。
ただ'80年代OVAという言葉がしばしば「トータルな完成度というより、どこか特定の部分に過剰な熱が込められた作品」というようなニュアンスを帯がちなのに対して、『楽園追放』は現代作品として絶妙のバランスで出来上がっています。
3DCGアニメはこのところ作品が出るたびに、その到達点が更新されている感じです。この次々とシーンが変化していく感覚は、まるで'82年~'84年ごろのアニメシーンを彷彿とさせます。そしてメカシーンの過剰さでは『楽園追放』はちょっと、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』を彷彿とさせるものがありました。
11月15日からの公開です。僕はこれからパンフレット作りますので(ムックは出ないらしいので、これが唯一の資料集になるはず)、こちらも是非お求めください。
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1.最近のお仕事紹介
2.アニメニュース
3.前回のアニメの門チャンネル
4.お蔵出し原稿
5.Q&A
最近のお仕事紹介
1.朝カル講座「アニメを読む」(東京)
朝日カルチャーセンター新宿教室で行っている講座「アニメを読む」ですが9月以降は以下のラインナップです。
9月20日 『未来少年コナン』
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=250159&userflg=0
10月以降
10月18日『ルパン三世 ルパンVS複製人間』&ルパン三世シリーズ
11月15日『虹色ほたる ~永遠の夏休み~』
12月20日『王立宇宙軍 オネアミスの翼』
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=259503&userflg=0
2.SBS学苑パルシェ学校「ディズニーアニメ 『ノートルダムの鐘』&『アナと雪の女王』」
10月26日10:30からはSBS学苑パルシェ学校で『アニメ映画を読む』。転換点としての『ノートルダムの鐘』&『アナと雪の女王』を取り上げながら、ディズニーアニメの変遷をコンパクトに追います。これであなたもディズニー通に!
http://www.sbsgakuen.com/gak0130.asp?gakuno=2&kikanno=162563
3.栄中日文化センターで「アニメを読む」講座『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
11月8日15:30から栄中日文化センターで「アニメを読む」講座『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を開催します。『Gのレコンギスタ』に通じる富野監督の演出法や物語の構造などを解析します。
http://www.chunichi-culture.com/programs/program_140619.html
4.連載更新
恋するアニメ 第23回「疾走ウエディングドレス」
http://animeanime.jp/article/2014/09/02/20019.html
四代目アニメの門 第14回
http://bonet.info/review/8184
今月のアニメビジネスニュースセレクション
前回のアニメの門チャンネルのためにリストアップしたニュースを紹介します。
フジテレビ 「ジョジョの奇妙な冒険」などのアニメ制作会社デイヴィッドプロダクションを子会社化
東映アニメ・大泉スタジオ建替えで光が丘に仮移転 新スタジオ完成は3年後
宮崎駿、米国アカデミーで名誉賞受賞 日本人は黒沢明以来の25年振り
シネコン再編続く ローソンがユナイテッド・シネマを買収 流通系企業が台風の目に
エヴァンゲリオンだけでない 東京国際映画祭「庵野秀明の世界」みどころはここだ
「るろうに剣心 京都大火編」が遂に興収40億円突破 2014年実写邦画NO1の勢い
「STAND BY MEドラえもん」興収が50億円突破、3週連続1位 国内CGアニメで快挙
日本発オリジナルアニメ「Under the Dog」Kickstarterで目標額6100万円に接近中!
前回のアニメの門チャンネル
前回のアニメの門チャンネルは、ライターの荒川直人さんを招き、『パトレイバー!全部入り』と題して、「機動警察パトレイバー」シリーズを時系列に全部振り返りました。
荒川さんが披露してくれたエピソードで印象的なものが二つありました。
ひとつは、アーリーデイズの第1話のアフレコに12時間かかっているということ。オリジナル作品の第1話ということで、音響監督の斯波重治さんと役者さんが時間をかけて現在のキャラクターの土台を練り上げたわけです。もちろんそこに押井守監督も介在はしているでしょうが、音響監督の斯波重治さんと役者さんの信頼関係はそれ以上に無視できない要素としてあるわけです。
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