そんなわけでユーザー発信でゲームを盛り上げる時代になったんですが、僕の嫌な予感として海外ではこの流れが持続して、日本ではいつか燃え尽きるんじゃないかという懸念があります。
マックスむらい部ブロマガ
中條Dです。
いぇーいみんなゲームしってるーぅ? シルバーウィークはいかがでしたか? イベント? 旅行? それともゲーム? 今だったらオンラインで遠くの友達とも繋がれるしゲーム三昧も悪くないよね! そんな中、僕は~お仕事してました~~~! いぇーい!! やってる? やってる? お仕事やってるかーい!?
というわけでお戯れに字数を稼いだところで通常営業に戻りますけれども、別に働くのは嫌いじゃないです。ただ、アウトプットはインプットあってのものなので、あまりに忙しいとインプットの方に時間が取れなくなり本来ならもっと出せるはずのアウトプットの質が落ちるので、もう少しインプットに時間を割けるといいなぁと思っておりまして、オブラートに包まずに言うと忙しすぎるんじゃぼけぇ。TGSにしたってその前のCEDECにしたって、そこでどういう事が行われたのかとか、どういう基調講演があったのかだとか、そういうのきちんと知っておきたいんですね(学生の時に勉強しておかないと損だというのはそういう意味です)。
そういう分析は別のレイヤーの人間が担当して現場班は現場に集中できるようにして、背広組が業界の流れを理解した上でトップダウンで現場へ司令を下す方が生産効率良いでしょというのが、企業としてそこそこ標準的な合理性であったりするのですが、別にドワンゴってそんな縦に長い組織じゃないですし……。それにこの業界の移り変わりのスピード感はトップダウンの指示を待っていると遅れを取るので、現場班が自身の知恵で対応できるようにしておくのが2010年代的なやり方だったりするんじゃないのと思っています。インターネットの記事でレポートがあったりしても、そういうのって全文書き起こしはなかなかなかったり、大体でこういう事を言ってましたよというのは理解できても細かなニュアンスまで掴むのは難しかったりします。でもってその記事すら読む時間持てなかったりね……。
そんな中、今年のTGSは一般DAYの2日間だけしか会場に居ませんでしたが、そのうち1日は会場の中をゆったり歩くことができて助かりました。たぶんドワンゴ入社してこんなじっくりTGSを見たのは初めてじゃなかろうかw ただそれにしたって1年の仕事の中でお世話になった人が沢山いるので表敬訪問ばっかりでそんなに見れてませんけどね。twitchTシャツはもらいましたけど。
今年のTGSは過去2番目の来場だったそうで、ここにきてゲーム業界がまたちょっと盛り上がりを見せています。その背景にはゲーム実況の浸透があり、言うなればちょっとしたゲーム実況バブルになっています。色んなブース回ったんですけど、基本的には大型ステージばかりですね。大昔、自分が中学生くらいの時にTGSに来たことがあったけど、あの時はいかに多くの試遊台を置くかみたいな雰囲気だったと思います。でも今、スマホなら「DLして遊んでね」で終わりだし、それこそコンシューマ機でも今は体験版をDLして遊んだりできるわけで「試遊はまぁ無くてもいいか」ってなもんでステージを作ってイベント行ってゲームへの求心力高めたりする方が費用対効果いいよね。でもだったらそれってゲーム実況でよくね? ということでゲーム実況をユーザー発信でやってもらうのがブームになっていたりするわけです。twitchもYouTubeも見ましたけど、ゲーム実況のプラットフォームとしての出展ってどういうことですか。すげー時代だな。
(ネットストリーミング業界を席巻するゲーム実況 12/23/2014)
そんなわけでユーザー発信でゲームを盛り上げる時代になったんですが、僕の嫌な予感として海外ではこの流れが持続して、日本ではいつか燃え尽きるんじゃないかという懸念があります。
そんなわけでユーザー発信でゲームを盛り上げる時代になったんですが、僕の嫌な予感として海外ではこの流れが持続して、日本ではいつか燃え尽きるんじゃないかという懸念があります。
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コメント
コメントを書くこれを読み終えて、コメントをオブラートに包んでいきたいと思いました
個人的に怖いと思うのは、にわかは喋んなと言っている人の中に子供が多いのではないかということですね。比較的子供でも遊べるゲームに多いですし、ニコニコよりも低年齢層が多いyoutubeで顕著な気がします。
相手を見下す為に視聴している人が多いのは、格好良い、可愛いだけのゲームが上手くない人が実況する番組が多いからという側面もありますが、スマートフォンやパソコンを小学生に入る前から使用するのに対して、IT教育が遅れていることも要因なのかと思います。
PCゲームやコンシューマゲームの黎明期は、PCや筐体を誰もが手に入れているわけでは無かったので、持っている奴の家に複数人数で押しかけて夕飯前まで遊んでいた記憶があります。実況とは相反しますが、その場だけの閉じた空間の共有です。そこではけなしあいなんかなかったし、そのばにいる連中はお互い楽しく遊べていたと思います。今は水道の蛇口をひねるような感覚でインターネットに触れられる状況で、「手を伸ばせば使える」と捕らえている人達にはITリテラシーの布教が益々重要な状態なのかなぁ。そういったインフラを作る片棒を持った我々の世代も悪いのですが。
「すべてのジャンルはマニアが潰す」はすごく商業的な視点からの発言だと思う。実際、潰れないから。中條Dがずっとプロレス好きだったのがいい証拠(文章より推測)。でも、商業的には瀕死だったんだろうね。商業的に瀕死になると、それ目当ての人が去っていくから母数も減って、クオリティの高いものは生まれにくくはなると思うけど、その中で自分たちで模索してでも楽しめちゃうのがマニアの人たちでしょ?たぶん。ゲーム実況という分野はまさにそれでいいのではないかと。ゲーム実況が日本を席巻する時代はちょっと見たくない(現状、席巻しつつあるけど)。インターネットはコミュニケーション空間であって、ニコ生等で辛辣なコメントがある程度散見できるという状況が続いているのは、その空間にいる人々がそれを許容しているから。プライベートだとかパブリックだとかそういうんじゃなくて、コミュニケーションが成立してしまっているんだと思う。そのある程度閉ざされた空間を壊してバリアフリー化してより多くの人が来やすくする目的って何?商業的目的はもちろんあるだろうね。視聴者が増え、会員が増えれば色々と新しいこともできるだろうからね。あとは単純に良いもの、楽しめるものを作ったからたくさんの人にそれで楽しんでほしいという思いも大きいのかな。でもそれって双方向メディアとして成立してる?中條Dの「海外に遅れをとりたくはない」どの立場から、何を見て言ってるのかな?