• このエントリーをはてなブックマークに追加

フレデイ タンさん のコメント

>>7
孫崎先生はカントの思想の一部を我々に紹介されているわけであって、国際紛争の解決の処方を論じられているのではありません。カントを紛争の解決に役立たないからと言って捨て去るわけには参りません。

カントは当時流行していたダーウイニズムつまり弱肉強食を正当化して世界を所有しようと意気込むアングロ・サクソンの貪欲を批判したわけで、今も尚、そのダーウイニズムは脈々と生きていて米国支配層の行動を律している現実を見過ごすわけにはまいりません。当時の大英帝国の侵略性と今の米国の侵略性は本質に於いて同一なのです。米国に於いても西欧においても知識人はその侵略性を批判しており、それらの力は益々今後大きくなって、米国はまず哲学面で追い込まれて行くのはないでしょうか。

続く
No.9
93ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
カントはドイツ古典主義哲学(ドイツ観念論哲学)の祖とされている。『永遠平和のために』は 1795 年に出版。「いかなる国家も継承、交換、買収または贈与によって他の国家を取得できるということがあってはならない」「いかなる国家も。他の国家の体制や統治に暴力をもて干渉してはならない」等を主張している。この中で日本の鎖国について言及がなされている。 ・われわれの大陸の文明化された諸国家、とくに商業活動の盛んな諸国家の非友好的な態度をこれと比較してみると、かれらがほかの土地やほかの民族を訪問する際に(訪問することはかれらにとってそこを征服すると同じことを意味するが)示す不正は驚くべき程度に達している。 ・アメリカ、黒人地方 , 香料諸島、喜望峰などは、それらが発見されたとき、かれらにとっては誰にも属さない地であるかのようであったが、それは彼等が住民を無に等しいとみなしたからである。 東インドでは、かれらは、
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。