3月の福島瑞穂との質疑で安倍首相は「私はね、私はもし、働きかけて決めてるんであれば、これは私責任取りますよ。当たり前じゃないですか」といいましたが、責任を取って首相を辞めるとはいってませんからねえ。

安倍首相は最近、特区を全国展開し、獣医学部を（獣医師会などの抵抗に負けず）もっと増やすという意味のことを言いましたが、まことに男らしい立派な責任のとりかたの決意を示したと思います。（安倍首相はそもそも働きかけ自体を認めてはいません。私も、明示の働きかけはなかっただろうと思っていますが、暗黙にはあっただろうとおもっています。ただ、お友達だからというよりは、特区で獣医学部ができたことを単純に成果として誇りたかったんでしょうね）。

そこを勝手に辞めるという意味だと受け取って、野党が、ことばの揚げ足取りに特化してもうすぐ半年。

見ている者は見ています。だから民進党が都議選で衰退し、今まさに党内抗争で壊滅しようとしてるんでしょ。

そもそもこの問題は、近づいてみれば、特区のありかたという問題であり、遠くから見れば獣医の需給が日本全体や日本の地方の今日的課題とマッチしているかという問題でした。

昨日も、ワーキンググループの原委員や加戸前愛媛県知事の陳述があり、こうしたことを考えるうえで非常に重要なことを言っていたと思いますが。そういうのを見もしないで、安倍おろしさえできれば満足な非知性、これにはもうつける薬もありませんね。