北朝鮮の核爆弾のためにわたしを含めて数百万人が殺されても、まあしょうがないかという気分になることもある。北朝鮮と関係の深いシリアでは、乳児でも毒ガスで殺されているのだ。

数百万人が殺されれば、日本は北朝鮮に復讐したあと、少なくとも数百年は朝鮮半島と交流を断つことができるばかりか、国防についてまともな考えをもつことができるようになる。死にたくはないが、そうなることはなかなか魅力的だ。

まあそれは、そのくらいの気概をもって北朝鮮に臨まなければならないということだ。しかし北朝鮮の人民は、孫崎さんのいう意味でのメリットのある独裁制のおかげで、そんなことを考える自由すらない。「廃棄」するという核実験場で、いったい何人の北朝鮮人民が死なねばならなかったのか、かつてニュースにもなっていたのに、思い出してやるヒトビトもいないので、せめて私が覚えておいてやろう。

もっとも、北朝鮮の核爆弾はひとを選んで落ちるわけではない。わたしが死ぬかもしれないが、在日韓国朝鮮人が死ぬかもしれないし、高齢者が死ぬかもしれない。誰も死んでほしくないが、どうしても北朝鮮が誰かを殺すなら、できれば高齢者から死んで欲しい、くらいは言ってもバチはあたらないだろう。